呉明憲コンサルタントの中国ビジネス日記

中国の最新情報を上海・東京・神戸を拠点に活動する株式会社TNCリサーチ&コンサルティングの呉明憲が紹介します。

海南島離島免税政策が来年よりスタートか

2010年11月11日 | 日記

 

 海南島離島免税政策の実施細則の初稿ができあがり、各部門に意見募集を行っている段階であるが、早ければ来年1月にもスタートする。

海南島離島免税政策とは、一人当たり5000元を限度に、免税で買い物ができるというものである。場所は三亜と海口の二箇所に限定される。海南島を離れる飛行機チケットさえあればいいということのようなので、中国人旅行客も免税を教授できるということになる。アナリストによると、三亜市内の国内旅行客の離島免税政策の市場空間は20億元、海南省全体では40億元に達すると試算している。

 

 これほどの市場であるが、 中国国際旅行社の傘下にある中国免税品(集団)有限責任公司のみが海南島で経営権を有しているためこの市場を独占的に享受することができる。同社は、海口、万寧、海の四箇所で免税店を設けることを計画しており、三亜は既に営業を開始している。受入側がこれっぽっちしかないので、旅行社の消費需要に応えきれないのではないかと見られている。

 

 なるほど、国内旅客も免税で買い物できるのですね。なかなか面白いアイデアです。免税で買い物できるといえば香港。海南島と香港とでは観光スポットの質は違いますが、買い物メインで考える人にとってはどっちでもよくなるかも知れず、また海南島もなかなかの人気スポットであり、中国人の場合だと海南島に行くに当たって香港にいく際に必要となる手続きを行わなくて済むというメリットがあります。この政策が実行されると中国人の香港観光に影響が出るのではないでしょうか。