白金自然教育園「春の花」を撮ってみました。4
「カタクリ(片栗)」は北海道、本州、四国、九州に分布するユリ科の植物で、春になると薄紫やピンクの美しい花を咲かせます。カタクリやキンポウゲ科の植物の様に春先に花を咲かせ夏まで葉をつけたあとは地下で過ごす一連の草花のことを「スプリング・エフェメラル(Spring ephemeral)」と言うらしいです。現在では殆どジャガイモから作りますが、昔はこのカタクリから「片栗粉」を作っていたみたいです。
「クサノオウ(瘡の王)」はケシ科の北海道から九州にかけて分布する一年生で、皮膚病の一種である瘡(クサ)の優れた治療薬であることから「瘡の王」と言う名前が付いたみたいです。
「キュウリグサ(胡瓜草)」はムラサキ科の植物でアジアの各地に分布する一年生の植物で古代帰化植物の1つと言われている。葉っぱとかを揉むとキュウリの匂いがする事からこの名前になったようです。試してみたらほんとにきゅうりの匂いがしました。
「カラスノエンドウ(烏野豌豆)」はマメ科の二年草でオリエントから地中海にかけての原産で、日本では本州から沖縄までの日当たりの良い所に自生する。かつて原産地では食用にされ、現代の中国では胃のもたれの薬として使われているようです。
「キランソウ(金瘡小草)」は本州、四国、九州の草原などに分布するシソ科の植物で春に紫の花を咲かせる。開花期の全草は高血圧、鎮咳、解熱、下痢止めなどに効果がある筋骨草(きんこつそう)という生薬にもなるようです。「ジゴクノカマノフタ(地獄の釜の蓋)」という別名は「病気を治して地獄の釜にふたをする」と言うところから来ているようです。
「カタバミ(片喰)」は日本全国で見られる多年草で、都心部でも頻繁に見かける事が出来ます。全草は酢漿草(サクショウソウ)という生薬名であり、その絞り汁は虫さされに効果があるそうです。
「シャガ(射干)」はアヤメ科の中国原産の帰化植物で本州から九州に分布する常緑多年草。意外とよく見かける事があるんですが、いつも薄暗いところに咲いている印象があります。
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