GOCCIのオトコヲミガク旅(w)

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「リトル・ミス・サンシャイン」観てみました。

2007年01月11日 | *映画*MOVIES*

「リトル・ミス・サンシャイン」観てみました。



久々のいい映画でした。

アリゾナからカリフォルニアまで
「リトル・ミス・サンシャイン」の大会を目指し、バラバラで負け組みの家族「フォーヴァー家」がぼろぼろのフォルクスワーゲン・ミニバスでハイウェイを走りながら一つに纏まって行くストーリーです。

やさしくマトモなお母さん、
真面目で独自の成功理論の売り込みに躍起のお父さん、
空軍パイロット志望のニーチェに傾倒し沈黙の誓いを行っている長男、
ヘロイン好きな
「ぶっ飛びジジイ」で老人ホームを追い出されたお爺ちゃん、
プルースト研究第一人者のゲイで自殺未遂の伯父さん、
そしてちょっと小太りな無邪気な
「オリーブ」ちゃん、
この6人(途中で5人)が様々な体験をしてゆくロードムービーです。


お父さんが諦めず
「原チャリ」を飛ばして売り込みに行くシーン、
お爺ちゃんの頼みで買った
「エロ本」が警察から家族を助けることとなるシーン、
アイスクリームを家族で食べるときの家族の会話シーン、
色弱が発覚し自暴自棄になっている兄がオリーブちゃんの無言の慰めにより立ち直るシーン、
お爺ちゃんが弱気になってるオリーブちゃんを元気付けるシーン、
叔父が若い頃のプルーストを引き合いに出し長男を励ますシーン、
家族全員で力を合わせギアが入らなくなった車をスタートさせるシーン等など、
いろいろ良いエピソードがありました。どのシーンも本当にこころ暖まります。

ストーリーには関係ないけどボロボロのミニバスが直線に続くハイウェイを走ってゆくシーンが何回かあるんですが、そのシーンの美しさも素晴らしかったです。

子供達には罪はないんですが美少女コンテストは見ていてジョンベネちゃんを思い出したり、北朝鮮のエリート小学生を見ている様で
「やな気分」になってしまいました。

そんな状況のなかオリーブちゃんが
RICK JAMES のSUPERFREAK」をバックに亡きお爺ちゃんの振り付けでストリップダンスを踊るのは一服の清涼剤でした。

また主催者の非難の中、家族が団結しオリーブちゃんを守り踊りまくるシーンは本当に最高でした。結局賞は獲れなかったけど、家族を見事に再生させたオリーブちゃんがにまさに
「リトル・ミス・サンシャイン」で有る事は見た人全員が認めるところだと思います。




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10 コメント

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とりこぷてらさん、コメント有難うございます。 (GOCCI 55)
2007-02-27 08:16:34
たしかに「アメリカぽくないシュールさ」は
この作品の魅力の中の一つですね。
思いっきり病んでいる「アメリカの現状」が
「オリーヴちゃん」と言う「太陽」により
浄化されてゆく様が心地よかったです。
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Unknown (とりこぷてら)
2007-02-27 04:50:27
アメリカぽくないシュールさがツボでした。
ホント良い映画でした。
TBありがとうございました。
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poyanceさん、コメント有難うございます。 (GOCCI55)
2007-02-24 06:37:24
はい、本当にオリーヴちゃん、可愛かったですよ。
あの「純真」で「穢れ無き」オリーヴちゃんは、
まさに、病んでいる「フォーヴァー家」の
太陽≒リトル・ミス・サンシャインでしたね。

家族がまとまってステージに上がって踊りまくるシーンは本当にGOODでした。
RICK JAMES のSUPERFREAKで
おどるオリーヴちゃんのあどけなさが、
他の少女とそれを取り巻く大人の醜を際立たせました。
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やまさんさん、コメント有難うございます。 (GOCCI55)
2007-02-24 06:26:17
仰るとおり、最高の映画でした。
現代の「アメリカ」のネガティブな面を曝け出しながらも、
根底には「あたたかい」何かがいきずいている、そんな映画でした。
観たあとに「清清しい」気持ちになりました。
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TBありがとうございました (poyance)
2007-02-23 20:17:06
はじめまして。
TBありがとうございました。

オリーヴちゃん、可愛かったですね。最後のダンスシーンで、みんながステージに上がって踊りまくるところがとても好きです。いい家族だなあ~。

これからもどうぞよろしくお願いいたします~。
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家族に乾杯! (やまさん)
2007-02-23 01:40:21
TB有難うございます。

ほんとうに良い映画でしたね。
笑って笑って、気がついたら泣いていた、
そんな感じでした。

僕もコンテストには、ジョン・べネちゃん思い出し
ました。
小さい子があそこまですると何か切なくて
いい気分にはなれませんよね。
オリーブちゃんのおじいちゃんダンスが凄く良かったし、ジーンときました。
とりあえず、今年の一番ですね。

また、宜しくお願いします。
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musicafe@webmaster、コメント有難うございます。 (GOCCI55)
2007-02-22 19:32:44
“黄色いミニバスを押しながら走って飛び乗るシーンは何度見ても笑えますね。”

確かにおっしゃるとおりです。
そしてその笑えるシーンが家族の「団結」「再生」の
重要な行為となっているのが
この映画の味わい深いところだと思います。

musicafe@webmasterさんのブログは素敵ですね、
関西方面に行く時はぜひ参考にさせていただきたいと思います。

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ぺろんぱさん、コメント有難うございます。 (GOCCI55)
2007-02-22 19:21:40
この映画は多分低予算で作ったんじゃないかと思いますが、
最近のアメリカ映画(有名俳優を使い莫大制作費の大味な作品)には無い、
素朴な“あたたかさ”や“哲学”を感じました。

それはさて置き、ぺろんぱさんはたくさんの作品を鑑賞なさってるんですね。最近の映画でお勧めがあったら教えてください。

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TBありがとうございました! (musicafe@webmaster)
2007-02-22 16:29:05
はじめまして&TBありがとうございました。

私もミスコンテストはションペネちゃん事件を思い出してしまいました。

これだけ不幸なことばかり続いているのに、不幸に見えないところがいいですよね。
黄色いミニバスを押しながら走って飛び乗るシーンは何度見ても笑えますね。
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TBありがとうございます (ぺろんぱ)
2007-02-22 12:50:50
はじめまして。

>叔父が若い頃のプルーストを引き合いに出し長男を励ますシーン
私は海辺でのこのシーンが一番好きです。
いい映画でしたね。

それにしても写真がとっても綺麗なブログですね。
他の日のブログは未だチラッとしか見ていませんが、週末にゆっくり拝見させて頂こうと思います。
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