漫画/ハリソンさんはカノ紳士 Mr.Harrison is THE GENTLEMAN ― フランス通過編 ―(前半)

18世紀欧州が舞台の歴史ロマン。アヴィニヨンの薬屋小町クレールとハリソン&マルセル主従との運命の出会い。

カフェ・ブルトン(15/16) 朝の見張りから夜まで

2007年12月25日 21時59分47秒 | 第6話/カフェ・ブルトン

 本ページ、漫画を描く際の禁止事項を、思いっ切り行っていますが、
どこだか分りますか?

セリフで状況を説明してはいけない―のだそうです。
本ページでは、2・3コマ目が該当します。


 まあ、これを描いた当時(約3年前)の作者の画力に問題があったために、
こうなってしまったのですが。

前にゴシック建築の件でも同じような事を言っていたような気が…。

 変わりにと言っては何ですが、第7話の表紙は、温厚で冷静沈着な英流ウォッチャー、
デュポン氏がクラリネットを吹いているシーンを、2008年の元旦にアップする予定でおりますので、
そこから皆様の素晴らしい想像力で、作者の足りない部分を補っていただきたいと思います。

 デュポン氏が演奏している曲のタイトルが、ジャン・ジョセフ・カサネア・ドゥ・モンドンヴィル(1711-1772)作曲の
「朝の見張りから夜まで」という曲です。
旧約聖書の「深き淵より…」で始まる詩篇第130篇に曲を付け、
ラテン語により独唱&合唱で歌われる全7曲の中の4曲目です。
この曲、この漫画の第1テーマ曲なんですが、
デュポン氏が演奏しながら登場して来るというのがある意味、象徴的です。

この曲、フランスに行った時に、探してもなかったのに、
日本に帰ってから4年後に、隣町のCDショップで何気に売ってんでやんの!


とても美しい曲なので、機会があったらお聴きになってみて下さい。
作者の持っているCDは、
ウィリアム・クリスティ指揮、
レザール・フロリサン演奏の物です。
NHKFM朝6時からの「バロックの森」で、時々流れる事もあります。


 デュポン氏はこの日、同じくモンドンヴィル作曲「主よ、心のまっすぐな人」
とジャン・フィリップ・ラモー(1683-1764)とミシェル・コレット(1709-1795)作曲の何曲かを演奏しています。
全部、クラリネットとチェロとクラヴサン用のインストルメンタルとして編曲された物です。

編曲版のCDは存在しないので、もしできるようでしたら、作者と同じく、ご自分の脳内で編曲して流してみて下さい。

同じく年末年始の調整のため、明日も更新をします。
明日は第6話完結編です。
ハリソンとデュポン氏が遂に運命のご対面!
 




 

 
 
 



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