黒森峰女学園チーム戦車のキットに関する簡単な紹介の二回目です。ここではパンターG型、ラング、ヤークトパンターを紹介しましょう。
上図は、タミヤから発売されているパンターG型です。タミヤの商品名ではパンサーとなっています。主砲防盾の下を垂直に伸ばした、G型の最終生産タイプを再現しています。黒森峰女学園チームは、このパンターG型を6輌揃えて大洗女子学園チームとの決勝戦にのぞんでいますが、パンターG型はどちらかというと脇役のやられ役扱いで、実際のドイツ軍車輛の輝かしいほどの戦績イメージがあまり感じられません。
このパンターG型は、公式キットが出ていません。プラッツが扱っているドラゴンのキットのパンターはA型とD型とF型の他にG型もあります。タミヤと同じようにG型のスチールホイール仕様キットもリリースしています。
人気のある戦車なので、レベルやイタレリからもキットが出ていますが、いずれもD型です。タミヤはG型の前期型、後期型をともにリリースしているほか、A型も出しています。したがって、劇中車と同じG型の最終生産タイプのキットは、タミヤとドラゴンの製品であることになります。でもドラゴンのキットは入手が困難であるそうで、私も実物を見たことがありません。
したがって、パンターG型の劇中車を作るには、入手し易いタミヤの製品を選んだ方が無難でしょう。このキットでは、ガルパン仕様への追加改造も少なく、小改造を幾つかこなすだけで、劇中車を再現出来ます。制作ガイドも分かりやすく、組み立て易いので、ガルパン戦車キットの中では初心者にもおすすめ出来る良品です。
続いては、Ⅳ号駆逐戦車ラングです。上図は、最近にタミヤから新たにリリースされた製品で、フォマーク社製造の70(V)を再現しています。タミヤからは、すでにMMシリーズ初期のナンバーでラングが販売されていますが、これは70(V)の前期型にあたります。この旧キットでは短砲身のL48タイプと長砲身のL70タイプを選択出来ました。
上図の新製品の方は70(V)の後期型を再現しており、転輪の前方2輪が鋼製となっているのが特徴です。これは劇中車と同じです。黒森峰女学園チームは、このラング70(V)を6輌揃えて大洗女子学園チームとの決勝戦にのぞんでいます。
このラングも、公式キットが出ていません。プラッツが扱っているドラゴンのキットのラングはアルケット社製造の70(A)および70(V)ですが、後者にはツイメリットコーティング付きのキットもあり、それでは劇中車を再現出来ません。ドラゴンのキットを選ぶ場合は、70(V)のツイメリットコーティング無しのキットを使うことになりますが、入手が難しいと聞きます。なので、入手が容易で劇中車を作れるキットは、タミヤの製品ということになりましょう。
ですが、このタミヤキットを使って劇中車を再現するには、幾つかのハードルがあります。厄介なのが起動輪および転輪キャップの相違です。起動輪はⅣ号戦車H型の初期型タイプ、転輪キャップは前方2輪が後期型、残る6輪が中期型です。さらに上部転輪は鋼製ではなくゴムリム付きという、ガルパン戦車特有のごちゃまぜ状態です。これらをきちんと再現するには、起動輪や転輪キャップを同じタミヤのⅣ号戦車H型のキットなどからもってくるしかありません。また後部の排気管の先端が曲がっている点、尾灯の形状の相違なども挙げられます。
いずれにせよ、このキットで劇中車を再現するには、ある程度の改造や追加工作、パーツ転用が必要となります。黒森峰女学園チーム戦車キットのなかでは難易度が高めです。
上図は、タミヤから発売されている駆逐戦車ヤークトパンターの後期型です。タミヤの商品名ではヤークトパンサーとなっており、キットはG1型とG2型とを選択して作れるようになっています。
黒森峰女学園チームのヤークトパンターは、G1型の後期タイプに相当するようですが、キットはタミヤの他にドラゴンからもリリースされています。にもかかわらず、プラッツはドラゴンのG1型のキットを公式キット化していません。それで、ヤークトパンターも公式キットが出ていません。
これがドラゴンのヤークトパンターG1型のキットです。スマートキットですので、パーツ割りもタミヤのそれと余り変わらず、作りやすい方に属します。
ですが、劇中車は、厳密にはG1型とG2型のごちゃまぜ状態であることが、車体後部のエンジン上部パネル等の形状などから分かります。ドラゴンにはG2型のキットもありますから、ドラゴンのキットで劇中車を作る場合にはG1型とG2型の両方のキットを揃える必要があります。
これに対して、タミヤのキットはG1型とG2型とを選択して作れるようになっていますから、劇中車の再現も容易です。タミヤのキットで作る場合、劇中車との相違点として、OVMの種類や数、ワイヤーの取り付け方など幾つかありますので注意が必要です。特に、劇中車のワイヤーは独特の付け方なので、ワイヤーを銅線か紐などで自作する必要がありそうです。
おまけとして、黒森峰女学園チーム戦車キット専用の塗料セットも紹介します。これはGSIクレオスが販売しているガルパンカラー特色セットの一種で、三種類の車体色がセットになっています。黒森峰ゲルプⅠ、黒森峰ゲルプⅡ、黒森峰ロートⅠの三色です。
黒森峰ゲルプⅠは、ティーガーⅠの車体色です。黒森峰ゲルプⅡはティーガーⅡ、ラング、ヤークトパンター、エレファントの車体色です。黒森峰ロートⅠはヤークトティーガーの車体色です。このカラー特色セットで、黒森峰女学園チーム戦車キット9種のうちの7種までが塗装出来るので、便利です。
なお、パンターG型の車体色は、公式設定資料画像で見ると実際のドイツ軍戦車の車体色の一つダークイエローにほぼ同じであるように見えます。ミスターカラーの39番のダークイエローが適していると思います。 (続く)
上図は、タミヤから発売されているパンターG型です。タミヤの商品名ではパンサーとなっています。主砲防盾の下を垂直に伸ばした、G型の最終生産タイプを再現しています。黒森峰女学園チームは、このパンターG型を6輌揃えて大洗女子学園チームとの決勝戦にのぞんでいますが、パンターG型はどちらかというと脇役のやられ役扱いで、実際のドイツ軍車輛の輝かしいほどの戦績イメージがあまり感じられません。
このパンターG型は、公式キットが出ていません。プラッツが扱っているドラゴンのキットのパンターはA型とD型とF型の他にG型もあります。タミヤと同じようにG型のスチールホイール仕様キットもリリースしています。
人気のある戦車なので、レベルやイタレリからもキットが出ていますが、いずれもD型です。タミヤはG型の前期型、後期型をともにリリースしているほか、A型も出しています。したがって、劇中車と同じG型の最終生産タイプのキットは、タミヤとドラゴンの製品であることになります。でもドラゴンのキットは入手が困難であるそうで、私も実物を見たことがありません。
したがって、パンターG型の劇中車を作るには、入手し易いタミヤの製品を選んだ方が無難でしょう。このキットでは、ガルパン仕様への追加改造も少なく、小改造を幾つかこなすだけで、劇中車を再現出来ます。制作ガイドも分かりやすく、組み立て易いので、ガルパン戦車キットの中では初心者にもおすすめ出来る良品です。
続いては、Ⅳ号駆逐戦車ラングです。上図は、最近にタミヤから新たにリリースされた製品で、フォマーク社製造の70(V)を再現しています。タミヤからは、すでにMMシリーズ初期のナンバーでラングが販売されていますが、これは70(V)の前期型にあたります。この旧キットでは短砲身のL48タイプと長砲身のL70タイプを選択出来ました。
上図の新製品の方は70(V)の後期型を再現しており、転輪の前方2輪が鋼製となっているのが特徴です。これは劇中車と同じです。黒森峰女学園チームは、このラング70(V)を6輌揃えて大洗女子学園チームとの決勝戦にのぞんでいます。
このラングも、公式キットが出ていません。プラッツが扱っているドラゴンのキットのラングはアルケット社製造の70(A)および70(V)ですが、後者にはツイメリットコーティング付きのキットもあり、それでは劇中車を再現出来ません。ドラゴンのキットを選ぶ場合は、70(V)のツイメリットコーティング無しのキットを使うことになりますが、入手が難しいと聞きます。なので、入手が容易で劇中車を作れるキットは、タミヤの製品ということになりましょう。
ですが、このタミヤキットを使って劇中車を再現するには、幾つかのハードルがあります。厄介なのが起動輪および転輪キャップの相違です。起動輪はⅣ号戦車H型の初期型タイプ、転輪キャップは前方2輪が後期型、残る6輪が中期型です。さらに上部転輪は鋼製ではなくゴムリム付きという、ガルパン戦車特有のごちゃまぜ状態です。これらをきちんと再現するには、起動輪や転輪キャップを同じタミヤのⅣ号戦車H型のキットなどからもってくるしかありません。また後部の排気管の先端が曲がっている点、尾灯の形状の相違なども挙げられます。
いずれにせよ、このキットで劇中車を再現するには、ある程度の改造や追加工作、パーツ転用が必要となります。黒森峰女学園チーム戦車キットのなかでは難易度が高めです。
上図は、タミヤから発売されている駆逐戦車ヤークトパンターの後期型です。タミヤの商品名ではヤークトパンサーとなっており、キットはG1型とG2型とを選択して作れるようになっています。
黒森峰女学園チームのヤークトパンターは、G1型の後期タイプに相当するようですが、キットはタミヤの他にドラゴンからもリリースされています。にもかかわらず、プラッツはドラゴンのG1型のキットを公式キット化していません。それで、ヤークトパンターも公式キットが出ていません。
これがドラゴンのヤークトパンターG1型のキットです。スマートキットですので、パーツ割りもタミヤのそれと余り変わらず、作りやすい方に属します。
ですが、劇中車は、厳密にはG1型とG2型のごちゃまぜ状態であることが、車体後部のエンジン上部パネル等の形状などから分かります。ドラゴンにはG2型のキットもありますから、ドラゴンのキットで劇中車を作る場合にはG1型とG2型の両方のキットを揃える必要があります。
これに対して、タミヤのキットはG1型とG2型とを選択して作れるようになっていますから、劇中車の再現も容易です。タミヤのキットで作る場合、劇中車との相違点として、OVMの種類や数、ワイヤーの取り付け方など幾つかありますので注意が必要です。特に、劇中車のワイヤーは独特の付け方なので、ワイヤーを銅線か紐などで自作する必要がありそうです。
おまけとして、黒森峰女学園チーム戦車キット専用の塗料セットも紹介します。これはGSIクレオスが販売しているガルパンカラー特色セットの一種で、三種類の車体色がセットになっています。黒森峰ゲルプⅠ、黒森峰ゲルプⅡ、黒森峰ロートⅠの三色です。
黒森峰ゲルプⅠは、ティーガーⅠの車体色です。黒森峰ゲルプⅡはティーガーⅡ、ラング、ヤークトパンター、エレファントの車体色です。黒森峰ロートⅠはヤークトティーガーの車体色です。このカラー特色セットで、黒森峰女学園チーム戦車キット9種のうちの7種までが塗装出来るので、便利です。
なお、パンターG型の車体色は、公式設定資料画像で見ると実際のドイツ軍戦車の車体色の一つダークイエローにほぼ同じであるように見えます。ミスターカラーの39番のダークイエローが適していると思います。 (続く)