行政書士中村和夫の独り言

外国人雇用・採用コンサルティング、渉外戸籍、入管手続等を専門とする25年目の国際派行政書士が好き勝手につぶやいています!

報酬に繋がらない回答をすべき時もあります!

2010-10-05 12:31:04 | 行政書士のお仕事

 一昨年のリーマンショックに端を発した不景気は、多少の回復の兆しはあったものの、昨今は足踏み状態かむしろ後退局面に変わって来ている。

 また、日中関係の急速な悪化も追い打ちを掛けているようで、更に悪化する方向で推移しているのかもしれない。

 こんな状況でもあるので、日本で起業を希望している在日外国人の方々に対して、毎週ではないのだが、完全予約制で毎土曜日に、起業の無料相談を始めて1ヶ月以上が経過した。

 http://www11.ocn.ne.jp/~jpconsul/

 既に、起業に着手された方もおり、外国人の方々の起業意欲は旺盛だ。

 しかし、そんな方々の中にも、安易に起業を考えている外国人の方々もいるのだ。

 元ビジネスマンでもあり、会社員時代にはいくつかの事業を立ち上げた経験のある私にとって、事業として2年以内に破綻する可能性が高いと思われるケースでは、敢えて起業を断念することを強く勧めてしまうのである。

 勿論、起業の断念を勧めれば法人設立や在留資格手続に関わる報酬は、当然ながら全く頂戴することはできない。

 それでも、その外国人の方が何年もかかって貯めたり、家族から苦労して借りた虎の子の事業資金である500万円以上の資金を簡単に失ってしまうような事態を黙って見過ごすことは出来ないのである。

 まして、その片棒を担ぐような後味の悪い事は私には到底できないのである。

 『余計なお世話でしょう!』

 『勿体ない!』

 『手続屋、代書屋に徹して、本人の自己責任に任せりゃいいのに!』

 なんて言う友人・知人もいる。しかし、私は決してそうは思わない。

 それは、プロのコンサルとしての当然のモラルであり、義務でもあると思うからである。

 もっとも、成否が全く想像できないようなビジネスでも、いとも簡単に軌道に乗せてしまうやり手の外国人ビジネスマンの方々も確かにいるのである。

 こういった方々には、ある共通点があるのだが・・・。

 それは、またの機会にお話ししたいと思う。

にほんブログ村 士業ブログ 行政書士へ

にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ

コメント (4)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする