Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

大きな杉の木

2006年07月31日 | Cafe Gallery

夜になると、家のすぐ裏に聳え立つ古い杉の木に、フクロウがやってくる。
ホウホウ、ホウホウ
丸みのある優しい声が、夜の静寂の中に響く。

大きな杉の木は、むかし雷が落ちててっぺんが割けてしまっている。不恰好なその木には、フクロウだけでなく、色んな鳥がやってくる。
タタタタタ…というドラミングの音が聞こえてきたら、それはキツツキ。幹の中に住む虫を食べに来る。
高いところにカラスが巣をかけていたことも…。

大きな杉の木。避雷針になって不恰好になって、人たちのことも鳥たちのことも守ってくれてる。
鳥たちが慕い集まる優しい木。




イモリ谷のシャルドネ

2006年07月29日 | Good Food Fine Wine
      http://blog.goo.ne.jp/gabriels/e/9d5d42bd3b6ccfa03335f2c1bbf9b991

 今年も出ました!イモリ谷のワイン。2005年に採れたシャルドネで仕込んだ白です。

今年のはじめに飲んだメルローがとても美味しかったので、シャルドネの登場をとても楽しみにしていました。去年のシャルドネを飲んでくださったcafeの常連aquaさんも、おいしいと言ってましたしね。

実はこのイモリ谷でワイン用のブドウを作り始めたのは、たったの4年ほど前だそうです。そしてつい去年からシャルドネの白、メルローの赤を本数限定で作って販売するようになったとのこと。
その去年のシャルドネは、去年の国産ワインのコンクールでみごと銅賞にかがやいたのだそうです。作り始めたばかりで賞をとるようなワインが出来るなんてすごいことですよね。
イモリ谷の土壌や気候がワインのブドウに適していたことはもちろんですが、初めてのブドウ栽培に一生懸命、誠心誠意取り組んだイモリ谷の方々の心が、ブドウを、そしてワインを美味しくしたのかもしれませんね。
            

今年もコンクールに出品しているという自信作、“イモリ谷シャルドネ2005”。夏野菜のラタトイユとともに、今夜はきりっと冷やした辛口の白をあけてみよう!




ブリュレ・シルヴプレ

2006年07月28日 | Cafe Sweets

ご覧になった方もおられると思いますが、先週NHKでフランス縦断世界遺産の旅という番組が放送されました。フォンテンブロー宮殿から出発、パリのセーヌ川をクルーズし、中世の町並みがそのまま残る街プロヴァンを訪ね、スペインのサンチャゴ・デ・コンポーラへの巡礼の旅の出発地点でもあるヴェズレーの丘を歩いたり、リヨンの市街地に走る不思議な通路に潜入したり、南仏プロヴァンスの古代の野外劇場をたずねてみたり…終着点のマルセイユまでの実に1,000kmの旅を、居ながらにして楽しむことができました。
中継は連日抜けるような青空を映し出していました。なんでもフランスは猛暑で、軒並み35℃を上回っていた様子。カリフォルニアの猛暑についで、ここも心配…という予感でしたが。

中継にもあったパリ。クレームブリュレという名前をきくと、なぜか“パリだなぁ”という気がしてなりません(行ったこともないくせに…苦笑)。
昔バックパッカーだった頃、パリにだけはどうしても踏み込むことができませんでした。あまりに小汚い格好だったので、パリジェンヌたちが口もきいてくれなさそうで(当時、パリっ子たちは英語で話しかけると、解っていてもフランス語で返してくると聞かされていた!)、ミラノからひっそり(笑)南仏を通ってバルセロナに抜けたのでした。

今となってみれば“どんなことをしてでも、パリにだけは行っておけば良かったなぁぁ”と心から思います。果たしていつかまた、そんな機会が訪れるでしょうか。子育てに追われる毎日では、ちょっと想像できない今の私です。
                  

一昔前のブーム以来、コンビニでも売っているクレームブリュレ。でも本当のクレームブリュレにはなかなか出会えないと感じます。高さが1.5cmほどの浅いグラタン皿に生地を流して低温で火を通し、食べる直前にグラニュー糖を振りかけて焼きゴテでキャラメリゼ(こがす)。スプーンがキャラメルをパリッと割る感じは作ってから時間が経ってしまうと味わえないので、注文してからわざわざキャラメリゼしてくれるお店で買うようにしたほうが、よいかもしれませんね。

いついつの日かあの中継で観たセーヌ川沿いで、パリッといってみたいものです。それまでは、こんなブリュレの画像でガマンして…。





夕立のあとに

2006年07月27日 | Season's Special
   
                 ここのところ毎日、夕立がやってきます。
   話す声もかき消すほどの大きな雨音。稲光と共に、地鳴りするほど大きな音で鳴り響く雷鳴。 
               近所の犬が恐がって鳴くのが遠くで聞こえます。

            激しい夕立は、昼間の熱気も一緒に連れて去って行きます。
           あとに残るのは、打ち水されてひんやりした地面のにおいと冷気。
        西の空には、沈む前の夕日がほんのひととき雲に残していった優しい光…。






ミヤビな食材

2006年07月26日 | Good Food Fine Wine

九州地方の大雨で、我が家の畑はまるで田んぼのように水に浸かってしまいました。除草剤も使わないので雑草もボウボウ。こんなになってしまって、一体野菜はどうなってしまってるんだろうと思いましたが、なんとこんなにミヤビな和風食材が育っていました。
 
にほんかぼちゃは、スーパーで1/4にカットして売られている、トンガやニュージーランド産の栗かぼちゃよりずっと小ぶり。武者小路実篤の絵にでも出てきそうな風情です。甘みは強くないけれど、上品なお味だとか。料理してみるのが楽しみです。

                  

雨が止んだほんの少しの隙を見て採ってきたみょうがには、こんなにきれいな花が咲いていました。
刻んでかつお節と醤油をかけたり、そうめんの薬味にしたり、冷奴の上にのせても美味。子供の頃は絶対にわからなかった美味しさです、よね。

こちらはやっと今日梅雨が明け、夏らしい天気がやってきました。明日のお昼は10名のお客様をランチにお迎えします。さて、ミヤビな食材たちを使って何を作ろうかなぁ?




あ、ほんとだ!

2006年07月24日 | Kid's Plate

“あ、いぬくんの顔!”
朝食のとき、ジャムを塗ったトーストを食べていたTが嬉しそうに言いました。どうせ食べた歯型が犬の横顔に見えるとか、きっとそんなとこだろう…たかをくくって“ああそーう?”と、気の抜けた声で返事。

“これが目で、鼻で”

 はいはい。

“これが眉毛”

…え?ま、眉毛?

嬉しそうなTの見つめる先を覗き込んで…!

  …ね?“いぬくんの顔”




ゴーヤでGOやで。

2006年07月23日 | Good Food Fine Wine

 我が家の紙皿工作員Tが楽しみにしている夏のイベントに、先輩工作員Jくんの来訪がある。
きっと楽しい夏休みとなることだろう!

そしてその母akiちゃんは、ゴーヤ使いの先輩だ。彼女のおかげで我が家の献立リストにゴーヤチャンプルーが加わったと言っても過言ではない。

それはもう随分前のある夏の広島、aki家に泊りでお邪魔したときのこと。akiちゃんが朝ごはんに、フライパンひとつで手際よくチャッチャッと作って出してくれたのが、ゴーヤチャンプルーだった。初めて出会ったその新鮮な美味しさに、ショックをうけた。
以来、我が家ではゴーヤチャンプルーはakiちゃん風に手軽にチャッチャッと作る。もう何年も経ってしまったから、あの時彼女が作ってくれた味とは違ってきてしまったかもしれないが…。

                      
  

“どうみてもおたくにゃゴーヤがなっちょらんようだから”…と、我が家の畑の軟弱なゴーヤのつるを見て、裏のK吉おじいちゃんがご自身で丹精した見事なゴーヤを分けてくださった。母の農業の大先輩のK吉さん。お年だが、現役農家バリバリのやさしい紳士だ。
さっそく夕食にゴーヤチャンプルーをチャッチャッと作る。“あるもので”がakiちゃん風。この日は豚肉がなかったのでベーコンで。
…まだまだあるので、週明けに来られるお客様に出すのにと、母もゴーヤの味噌炒めを作る。

九州の夏は暑い。南国沖縄発祥のゴーヤの力を借りて夏を乗り切る。この村には、ざく切りにしたゴーヤと梅干しを混ぜ合わせ、それに砂糖をかけて置くという珍しい“ゴーヤの漬物”がある。これもまた、なかなかのお味だ。

akiちゃんのご主人M之氏は関西の出身。私は彼のウイットに富んだ痛快なトークの大ファンだ。きっと彼も、本家akiちゃんのゴーヤチャンプルーで今年の夏を乗り切るのだろう。うらやましい限りだ。

8月、彼らに会えるのを今から心待ちにしている私たち。痛快な関西弁トークに敬意を表しつつ…。
夏は“ゴーヤでGO!”やで!(あ、これはただのオヤジギャグ)





かたつむりくん

2006年07月23日 | Kid's Plate

              紙皿工作員Tの第二作目は、梅雨らしいこの“かたつむりくん”。
五月に作ったこいのぼりくんと同じ構造ですが、こちらは見事にちゃんとかたつむり。背中の渦巻きには毛糸が、目のところにはモールが使われています。つくづく、幼稚園ってアイデアの宝庫だなぁと感心です。

てるてるぼうずではなくかたつむりを作ったことが、こんなに雨がよく降る理由だったりして…





せんたくばさみホルダー

2006年07月23日 | Kid's Plate

                   工作員Tの“紙皿三部作”ここに完結。

“ママにプレゼントつくったけん!”と持って帰ってきたのは、紙皿の“せんたくばさみホルダー”。

うむ、なるほど。たしかに。台所の片隅でよく使えています。でもこれ、だれ…?
“ママだよ”とT。…でもどうみてもママというよりは…パパ。

Tの描いてくれる私のヘアスタイルは、なぜかいつもこんな五分刈り…。
ちょっぴり気になるこの傾向。この絵から子供の心理を分析してくださる方、おられましたらご一報を…。





タータンのショートブレッド

2006年07月22日 | Cafe Sweets

母が作る唯一の洋風焼き菓子、ショートブレッド。スコットランド発祥の、たいそうおいしいお菓子です。
バターのたっぷり入った生地がオーブンに入ってしばらくすると、えもいわれぬ素晴らしい香りが家中に漂い、私たちはみんなうっとり。

とても簡単にでき、そしてとてもおいしいということで、母はよくこのお菓子をお客さんと一緒に作ります。我が家でこれを作った方は、その美味しさにみなさんレシピを所望されて帰られます。

材料はどの家庭にもだいたい揃っているものばかり。特別な準備は要りません。
薄力粉300g、バター200g(一箱)、砂糖100g、そう、3:2:1で覚えやすいですね。それにベーキングパウダーを小さじ1杯。お菓子作りだからといってバターは無塩のものでなくてよいし、お砂糖も普通の上白糖です。
粉と砂糖とベーキングパウダーをふるわずにボールに入れてざっと混ぜ、冷たいバターをテーブルナイフでそぎ落としながら、粉に混ぜ込んでいく。手でこねて混ぜ、生地が均一になったら丸めて天板の上に置き、手のひらでぺたぺたのばしてフォークで空気穴を開けたらオーブンへ…たった、これだけ。それでとってもおいしいんですから。
まさに家庭の主婦が、手間ヒマかけずに作るにはもってこいのお菓子。子供と一緒に作ってもいいし。いつの間にやら、母の十八番になっていました。あっぱれ、スコットランドと言ったところでしょうか。

“スコットランド”と言われてすぐに思い出すのがタータンチェック。バグパイプを吹く人がはいているあのスカートは“キルト”というスコットランドの伝統衣装ですが、今日はそっちには脱線せずに…(笑)。

私のいとこたちは、母のことを“たーたん”と呼んでいます。小さな頃“おばさん”と呼べずに“たーたん”になってしまったのが始まりだったかと思いますが、いつしかそれが定着し、40近くなってもいまだに彼らは母を“たーたん”と呼ぶ。よその人が聞いたら、とってもおかしいかもしれませんね(笑)。

スコットランドから輸入されてきた、市販のショートブレッドの箱を見ると、一面にタータンチェックの柄があしらわれています。それと、母の呼び名とダブらせてみてあら不思議。
“タータン”が焼くショートブレッド。もちろん偶然だけれど、なんだか説得力アリでさらに美味しそう?
 
                      

ちなみに…その“たーたん”という呼び名は、もう少し年下のいとこたちに伝わる頃には“たんたん”に変化して、30近い姪たちは、私の母をいまもそのように呼んでいます。
で、先日たまたま知ったのですが、フランス語で“おばさん”のことを“タンタン”と言うのだとか…?
(ほんとかなぁぁ?)

…めぐりめぐって…おもしろいこともあるものです。





サマーベリー

2006年07月20日 | Cafe Sweets

             これからの季節でうれしいのは、夏に旬を迎えるベリー類。

ブルーベリー、ラズベリー、ブラックベリー…“ストロベリー”以外にこんなに“ベリー”と名のつくものがあるなんて、昔は知りませんでした。

子供の頃、駅前の喫茶店に連れて行ってもらって、はじめてレアチーズケーキなるものに出会ったとき、その上にかかっていた、見たこともないちいさな実がまざったフルーツソースがブルーだったことの、なんと衝撃的だったことでしょう。
そしてそのあと少しして、アオハタのブルーベリージャムのCMを見たのです。
女の人がブルーベリーの実を一粒、ゆっくり口に運ぶ。たったそれだけの映像、そして一言“アオハタ・ブルーベリージャム”。ジャムといえば専らイチゴだったあの時代、ブルーベリージャムの発売はきっと画期的だったにちがいありません。
今だから言えますが、キューピー3分クッキングの時間に流れるこのCM、その15秒間のためだけに、学校をズル休みしたこともあります(笑)。“あのブルーのちっちゃい丸いモノは何だ!?”
…忘れられません。
もちろん今のように、パックに入ってスーパーで手になんて入らない時代。苗だって、そうそう売っていません。
私にとってはずっとあこがれのブルーベリーでした。だからでしょうか、庭にこのブルーの小さな実がなるのが、いまだにとてもたのしみです。あのCMよろしく木から摘んでそのまま食べたり、ヨーグルトに混ぜたり、タルトにのせて飾ってもマフィンに入れて焼いても、もちろんジャムやソースにしてもおいしいブルーベリー。                 
                  

今はブルーベリーだけでなく、ブラックベリーも熟れてきました。私たちだけでなく、もちろん、鳥たちも楽しみにしています。私たちが食べて、お客さんも摘んで、お友達にもさし上げて、鳥にもあげて…仲良く分けても、まだまだどんどん実りそう…。





K村さんのブドウ園

2006年07月18日 | Guest Book

国道50号線をはさんだ向こう側の丘の上に、K村さんのブドウ園があります。大阪でデザインの仕事をしておられたお父さんが、脱サラして心機一転。この安心院町でブドウ農家をはじめました。
奥様と二人ですべて手作り。DIYのお手本のようなご夫妻です。

二人の娘さんのうち、妹のI子ちゃんは私たちの教会の仲間。日曜日はいつも片道30分の道のりを、車を乗り合わせて礼拝に向かいます。
全盲の彼女は、平日は大分市内の寄宿舎にいて、週末だけをこの安心院で過ごします。

日曜の午後、いつもより早めに礼拝から帰ると、K村さんが“ちょっとお茶によって行かれませんか?”と誘ってくださいました。“ウッドデッキがやっと完成したんですよ”と。
アースカラーの建物の横の、バーベキューもできそうな広いウッドデッキに招かれると、そこは遠く由布岳や鶴見岳を一望する絶景。シオカラトンボがにぎやかに飛び交います。ブドウ狩りのお客さんたちに、ほっと一息ついてもらうためのスペースだそう。収穫したブドウを使ってのオリジナルアイスの販売は“丁稚一号”I子ちゃんの担当。シャーベットのような、さわやかな甘さの逸品です。
見事に行き届いた広いハウスの中も見学。丹精されて色づきはじめた何種類ものブドウたちが、8月の収穫を待っていました。
愛犬のハルミにもご対面。I子ちゃんにとっての心の友、満面の笑みで迎えてくれました(笑)。

   

   


  
                     

            この夏はぜひ、K村さんの安心院ブドウをお試しあれ!




ひまわり

2006年07月14日 | BGM

 湯布院を舞台にした、NHKの連続テレビ小説“風のハルカ”で、“猿丸啓太郎”なる人物を好演した松岡充さんという方…。軽快な大阪弁がなんとも心地よく、心に残りました。

その松岡さんはsophiaというバンドのヴォーカリストだそう(よく知らなくてごめんなさい)ですが、ある時コンサートで、彼が観客たちの笑顔を見て“ひまわりがこっちを向いて咲いているようだ”と言ったことから、以来ファンは手に手にひまわりの花を持ってコンサートにやってくるようになったそう。そしてついにはsophiaがツアーでやってくると、その町の花屋からひまわりが消える(つまり完売する)という事態までおきたのだとか…。

私が生まれた年のイタリア映画に“ひまわり”というのがあります。主演はソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニ。そして音楽は、かのヘンリー・マンシーニ。どこまでも続くひまわりの花畑。戦争の悲劇を描いた、美しい、悲しい映画。
地球の裏側でまた、戦争がはじまってしまった…。
そんな風に思いながら車を走らせていると、突然町外れで出会ったひまわりの花畑。車を停めて写真を撮りながら、ふとこの映画に心が繋がっていきました。

昨日たまたま観た、近年のイタリア映画の傑作、ロベルト・ベニーニの“ライフ・イズ・ビューティフル”も、そういえば戦争の悲劇を描いた作品でした。全編に流れるのどかなメロディーと、“現代のチャップリン”ベニーニのハイセンスなコメディの中にも、観る者の心に強烈に残る反戦のメッセージがありました。

…ソフィア・ローレンの“ひまわり”を知らずして、sophiaというバンド名で“ひまわり”という一枚目のシングルを出したという松岡さん。発見したときは、きっと嬉しかったでしょう。不思議な導きを感じられたかもしれませんね…?
“すべてが繋がっていく”不思議、あなたも体験したことがありますか?

こんなふうに文章にしようとすると、どうもうまくまとまりませんが…ここ数日のそんな色々な出来事の切れ端を繋ぎ合わせていくと、ひとつの導く声が心に響いてきます。
今日、この日、宇宙を導く大きな力が、私に語りかけて来るのがわかります。
“平和を、祈り求めよ”と…。