Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

ふらり、湯布院へ

2006年07月04日 | Cozy Booth
             
              温泉で有名な湯布院は、我が家から車で30分。
昨年の台風で安心院・湯布院間の最短の道が崩壊し、未だ復旧工事中のため、まわり道を余儀なくされて、今は40分もかかるでしょうか。
ひとつ前のNHKの連ドラの舞台にもなった湯布院。乳飲み子を抱えた母親にとっては、ふだんは行くこともないような場所ですが、昨日はちょっと訳あってふらり、両親とRを乗せて。

すっかり観光地化されたお土産屋さんの立ち並ぶメインストリートは、地元の人間にはいささか賑やか過ぎて、私たちの足はついついいつも同じ場所に向いてしまいます。
“天井桟敷”は、湯布院でも髄一と名高い高級旅館“亀の井別荘”の一角にある、コーヒーの美味しいカフェ。Gabbie’s Cafe店主、同業者の目からも(笑)文句なしイチオシの茶房です。
古い造り酒屋の建物を改装したという、黒くて太い梁に漆喰の白がなんとも赴き深い造り。グレゴリオ聖歌の響きが不思議な空間を醸します。いつもは真っ先にこの浮世離れした2Fの空間に上がってしまうのですが、梅雨の晴れ間も手伝って、今回は敷地内の庭に面した階下の外テーブルに。上のカフェでコーヒー一杯分のお値段で、ここなら上品な甘さのおはぎが三つ、お茶つきでいただけるなんて…さすがはこの町で観光タクシーに従事する父の豆知識。ついでにRの外気浴もできて、リラクゼーションのみならず、思わぬ充実のひとときでした。等身大で心地良い、お昼前のほんのひととき…。

                   

二児の母になったこの期に及んで、親子のこんな時を持つことができるとは夢にも思わなかっただけに、なんだか特別な気分でした。母とはヨーロッパ旅行まで共にした仲でしたが、思えば父も交えてのんびりお茶を飲むなどということは、今までなかったかもしれません。
…梅雨どきの緑したたる中庭を眺めると、苔むした水屋に庭先から切られた紫陽花が無造作にいれてありました。

 

“豊後富士”の異名をとる名峰・由布岳。ふもとの湯布院まで山道を車で40分。途中、田植えの済んだ棚田の美しい田園風景を眺めながらの快適なドライブ。