Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

Yokohama Breeze

2007年11月23日 | Guest Book

      私の生まれ故郷である「みなと横浜」から、時々さわやかな風が吹いてきます。

カフェの常連・なおみんちゃんは、もう長いこと某航空会社の客室乗務員をしています。世界中を飛び回って活躍してきた彼女は、今や先輩として新人たちの教育もまかされる立場。一年ほど前から、国内線を中心にフライトをこなしているようです。
そんな彼女が大分方面のフライトの時に声をかけてくれるのを、私たちはいつも楽しみにしています。そう、実は先週末も、大分ステイが入ったと連絡をもらって、一緒に夕ご飯を食べてきたところ。

なおみんとの出会いは、かれこれ20年近くも前にさかのぼります。横浜のみなとみらい地区で開催された博覧会をご記憶の方もおられるかと思いますが、高校を卒業したての私たちは、その会場にアルバイトをしていて出会いました。
同い年でハマッコ、一人っ子という共通点だけでなく、なんというか、その、フィーリングが合ってしまったんですね(笑)。なおみんの幼なじみのMちゃんも三人で、博覧会という非日常的なロケーションのもと、半年間限定という実に特別な時間を過ごしたのでした。

博覧会が終わり、私はオーストラリアに旅立ちましたが、その後も私たちの交流は続きました。海外に暮らし、異文化に触れて帰国した後、あんなものもこんなものも作ってみたかった頃には、我が家を訪ねて家族さながらに試食(毒見??)に参加してくれたなおみん。時には何年も連絡の途絶えることもありましたが、どんなにブランクが長くても、会うとその瞬間に昔に返れる…そんな、私にとってかけがえのない大切な友人が、なおみんちゃんなのです。

          

さて、フライトを終えて別府のホテルに滞在予定のなおみんを訪ねて、夕闇と追いかけっこで山道をドライブした私たち。彼女の滞在しているホテルのならびに、ちょっと気の利いた回転寿司屋を見つけてあったものですから、夕飯にみんなでお寿司を食べることにしました。

ホテルのお部屋を訪ねると、いつものように、会わなかった時間があっというまに縮まります。楽しい会話に美味しいお寿司。デザートには、きな粉大好きのなおみんが、大分名物“やせうま”を注文し、ハラはち切れんばかりの(笑)別府の夜は、あっという間に更けました。

まるでサンタクロースのように、素敵なプレゼントを袋にいっぱい詰めてやってくる彼女。今回は本格的な冬に向けて、これで暖まって!とばかりに、私と母に可愛らしいルームシューズ、そしてウィッタードのアールグレイを。日本ではまずお見かけしない丸いタイプのティーバッグに出会ったのは、いったい何年ぶりでしょう。
「箱がつぶれちゃって、ごめんね」と彼女は言いましたが、そのつぶれた箱は、15年ほど前のヨーロッパ旅行の途中で知り合い、その後ひょっこり私を訪ねて単身日本にやってきた英国はヨークシャーの少年が、やはり丸いティーバッグのつぶれた箱(その時はTITLEYでしたが)をひとつお土産に持ってきてくれたことを彷彿とさせ、なんだか思いがけずほほえましい気分にさせてくれました。

そしてそして、我こそお土産のハイライトとばかりに燦然と輝くハーバーの箱。横浜の人ならばこれを知らない人はいないでしょう。一度は姿を消したこの逸品も、みごとにカムバックを果たしてくれました。このあたりをお土産にそっと加えておいてくれるあたり、なおみんらしいなぁ…と頬がゆるんでしまいます。
子供たちには、飛行機に乗ると客室でキッズにプレゼントされるオリジナルグッズを。Tはいただいた小さなバッグを、翌週から保育園バッグととりかえて登園しています。

                           

ちょうど焼いてきた小さなバナナのパウンドを手渡したけれど、こんなにあれこれ戴いて、ほかになんにも差し上げるものがないので、お礼に別府の夜景をプレゼントすることに…。世界各地、日本全国を旅してまわったなおみんも、まだ見たことがないという別府の夜景を目当てに、山道を登ってとっておきの高台へ向かいました。その日は風が強く夜になって冷え込んできたこともあって、夜景はとてもきれいでした。
洗練されていつもキレイにお化粧しているけれど、彼女は少しも変わりません。博覧会で一緒に花火を見上げていた頃を思い出した夜でした。

           

翌朝、お土産が入っていた袋をたたもうとすると、もうひとつなにか小さいものが滑り出しました。拾い上げてみるとそれは可愛らしいガラスの筒。中に小さなドライフラワーが詰まっています。
ついていたラベルをみると富良野のお土産でした。そういえば、一番下に入っているのはラベンダー。

博覧会の頃、Mちゃんと二人で憧れの富良野にはじめて行った…と、ラベンダーにうずもれているなおみんの写真を見せてもらったことがありました。結婚して北海道に住み、パン職人のご主人と一人息子と一緒にパン工房を切り盛りしているMちゃんのもとを、時々訪ねるなおみん。そんなときには富良野にも足を伸ばすのかもしれません。

今日も、東へ西へ飛び回っているであろうなおみん。重労働をこなす彼女に心からエールを送りつつ、去年彼女が私に選んでくれたマフラー・帽子・手袋のアンサンブルを、今年も使える季節になりました。でもせっかくのスノー柄、九州の冬にはちょっぴりかわいそう。

           

  …そうか、それなら行くかな?…なおみんの飛行機で横浜へ。そしていつか、北海道へ…!






Beaujolais nouveau 2007

2007年11月16日 | Good Food Fine Wine

                今年もまた、11月の第三木曜日がやってきました。

毎年10月にはボージョレに先駆けて、我が安心院の新酒が解禁になりますが、今年のヌーヴォーはポルト酒のように甘くて実にびっくりでした。

一方、前評判も上々だった今年のボージョレ・ヌーヴォー。私たちが戴いたものは、決してスーパーで売っているもののように水っぽかったりせず(笑)、バランスの取れた味わい。「今までボージョレ・ヌーヴォーを美味しいと思ったことがない」と、買うのに乗り気でなかった母をも納得させる秀作でした。

ちょっと素敵な出会いがあり、今年はこのルイ・ジャド社のヴィラージュが我が家にやってきました。
もう決めてレジに差し出していたものがあったのに、気がつくと私は違うボトルを手にしていました。派手で鮮烈なラベルのヌーヴォーたちに紛れてひっそりとしていたこのエチケットのデザインに、私はなぜか、土壇場で呼ばれたのでした。
「これ、評判いいですよ」とまだ若いお酒屋さんのご主人の勧めてくださる言葉をきいて、予算ピッタリしか手に持っていなかった私は「これにします。もう千円持ってきますね」と走って車に戻りました。

…いつも車で通る道沿いに新しい酒屋さんができたのは、今年の春頃だったでしょうか。前の週、まるで工事現場の詰め所のようなプレハブが立ったかと思ったら、次の週にはもう売り出しの真っ赤なノボリが、道に沿ってはためいていました。

いつか行ってみようかなと思いつつ、こと酒類の必要に迫られることのないまま半年が過ぎました。

            


今年の夏はご存知の猛暑だったので、我が家では幾度となくフレッシュのレモンを絞ったレモンスカッシュを作って暑さをしのぎました。いやなに、マドレーヌを焼くときにレモンの皮をすりおろして使うのですが、肝心の中身は使われないままどんどん冷蔵庫の野菜室にたまってしまう。どうしたものか、と考え出したのが、レモンスカッシュだったというだけの話ですけれど、それを作るのに炭酸水が必要なわけです。

とある日の夕方、炭酸水だけを買い忘れてスーパーを出てしまい、ある程度行ってしまってから思い出して、ちょうど例のお酒屋さんの近くを走っていたものだから、ちょっと炭酸水だけを買いに寄ってみたのでした。

「あのぅ、炭酸水なんて置いてますか?」と店に入っていくと、私と同年かもう少し上ぐらいの女性がレジにいて、にこやかに対応してくれました。彼女が炭酸水のボトルを取りに行く間、プレハブの店内のを見回してまず目に入ってきたのが、コカコーラの冷蔵庫の上に無造作に置かれたドン・ペリニョンのボトル。あまりに不釣合い…といっては失礼ですが、それがなんとも新鮮で、私は不思議な好感すら覚えたのでした。

「冷えていないんですが…」と彼女が出してきてくれたのは、ウィルキンソンの炭酸水でした。国道沿いの小さなプレハブで20代の思い出がフラッシュバックのようによみがえり、私はなにやら妙にノスタルジーに駆られて、キンと冷えて汗をかいたコロナを2本、追加でレジに出しました。

それから私は、爽やかで笑顔が素敵なご夫妻の切り盛りするその酒屋さんに、幾度となく立ち寄るようになりました。ポストシーズンも終わってしまって、すっかり静かになったスカパーの中で興味のあるチャンネルを探すうち、ワインの特集番組に出会い、もうずっと忘れていたワインの世界への思いがよみがえってきた頃でもありました。
                      <たa>

 そして年に一回のワインのお祭り、11月の第三木曜がやってきた。今年はネットで手配したりせず、このお酒屋さんでお世話になろうと決めていました。

奥さんが、「あ、おつまみもついています」と言って追加してくれたのは「笑うウシ」のフレーバーチーズ。その横からご主人が「これもこれも」と、ボトルを入れた袋になにか滑り込ませてくれました。
家に帰って中を見ると、それはワインレッドのソムリエナイフ。「笑うウシ」に舌鼓を打つ子供たちの横で、思わず「うわぁ…」と感嘆詞がこぼれました。

実はここ数年の度重なる引越しで、以前持っていたシャトー・ラギオールがどこかへ行ってしまい、新しいものも買う気になれず、ワイナリーでオマケについているT字のコルクスクリューをずっと常用していました。開けばいいや、と思っていたのです。
…でも、やっぱりずっと、どこかで恋しかったのです。ラギオールでなくてもいい、ソムリエナイフというやつが…。

さっそくルイ・ジャドを、いただいたソムリエナイフで抜栓。懐かしい手ごたえと共にやさしくコルクが抜けました。グラスに注がれた新酒の美しいこと、その芳香の麗しいこと…。
  
           

            新たなる素敵な出会いと、思いがけぬ再会に、乾杯です。






His Eye Is On The Sparrow

2007年11月07日 | Gospel

それは昨日の朝のこと。何とはなしにブログの編集画面にログインしてみてビックリ!ブログのヒット数がいつもの10倍ぐらいに跳ね上がっている。

いったい何が起きたのか分からず…あれやこれやと思い巡らしたあと、“もしや”と思ってgooブログのトップページに行ってみると…やはり。4日にアップした“かぼちゃパイ”のトップ写真が、おすすめブログのフォト部門で選ばれて掲載されていました。

嬉しいような気恥ずかしいような、下町の商店街の片隅でひっそり営んでいた自分の店が、ある日突然テレビ取材でも受けたような気分です。
        …でも、やっぱりうれしいかな。フォト部門で…というのが、また嬉しい。


写真を撮るのはもともと好きでした。小さなポケットカメラでパシャパシャ撮ったものの中に、けっこう気が利いているものがあったりして楽しかった。
昔から美術の成績だけは良かったし、世界の名画を見たくてヨーロッパ各地をバックパッカーしてたこともあった。だからでしょうか、ファインダーを覗いた時の構図の良し悪しぐらいは、それなりに見当がついたのでした。
一度は一眼レフも買ってみたけれど、根っからの貧乏性な私。フィルムをムダにするのがもったいなくて、ハマって大枚つぎ込むのが怖くって、そんなに撮りはしなかった。友人の結婚式などがあると、ここぞとばかりに撮って楽しんだり…と言う程度。

デジカメの時代が到来してもなかなか手を出さなかったのは、単純に面倒臭かったから。パソコンも持ってはいたけれど、使い方をマスターするのが億劫で長いことメールのやり取りぐらいにしか使っていなかった。
そんな私がブログに出会い、そこにアップする写真のためにデジカメを買ってみた。ポケットサイズのEXLIM。失敗した写真を何度でも消去できるのが最高に嬉しくて(笑)またあれやこれやと撮ってみるようになったのでした。


高価なカメラなんて持ってない。撮影テクニックのことなんか何も知らない。信じているのは自然光が一番美しいということだけ。だけれどそんな私の小さなカメラに、時々天使が舞い降りる。それをシャッターチャンスと呼ぶかは分からないけれど、とにかく、ああ、これは神様がくれた一瞬だな、ということが時々あるのです。そう、あのかぼちゃパイのトップ写真もそのひとつ。


…実は、ここのところちょっと気持ちがダウンしていました。まぁ、詳しく書くほどのことでもないけれど、漠然とした空虚感。自分の存在がちっぽけでつまらないもののような、ちっともらちが明かない自分みたいなのは、いてもいなくても同じなんじゃないか、というような無力感。私がひっそりとささやかに大事にしているものなんて、実は他のだれにも理解されず、人から見ればどうでも良いものなんじゃないか…というような失望感。
そんなとき、ちょうどそんなときにピックアップしてもらったこの写真。


90万近くもあるgooブログのたったひとつに過ぎないGabbie's Cafe。一分間に20も30ものブログが、次から次へと更新されている。いったいどんな方法で、選考スタッフの目にとまることになったのでしょう。きっとプロフェッショナルな写真家の方々のものだって、まだまだ沢山あるにちがいないのに。

まぁそんなことは、本来知る必要もないことかもしれない。けれどもあえて思ってみるとすれば、それは沢山の中に埋もれている私ですら、全知全能の神の目には留まっている…ということでしょうか。

“十把一絡げで売られているスズメさえも、神の目には知られている”と、聖書にあります。“ましてやあなたがたはそれらよりずっと優れたものではないか”と。


2年前のちょうど11/5、ひとつの大きな決断をして今日の私があります。その、私にとっての節目の日に、こんな思わぬプレゼントをもらおうとは…。

Gabbie's Cafeも二周年を迎えました。この“おすすめフォトブログ掲載”は、もしかしたら神様からの2周年記念のお祝い、もしくは励ましかも知れないとも思っています。
なんだか最近、コメント欄に閑古鳥が鳴きがちなカフェですが(笑)“コメントやトラックバックが0でも、私はいつもお前を見ているよ”という声が、天から聞こえた気がするのでした。







かぼちゃパイ

2007年11月04日 | Cafe Sweets

TVOPのゴスペル仲間、北海道にいるファイヤーから、立派なかぼちゃを5個も戴いてしまいました!なんでも今年はかぼちゃが豊作で、収穫も大変だったとか。こんなに大きいんですもの、そりゃあ一苦労だったことでしょう!どれどれ…なるほど!叩いてみると響くようないい音がします。

“栗のようにホクホクで美味しいよ”という彼女の言葉に、期待絶大で包丁を入れてみます。しっかりと実が入っていて、はじけるように開いた切り口から鮮やかなかぼちゃのオレンジ色が。うわぁきれい!と、思わず叫んでしまいました。
                      
 

これは久しぶりにかぼちゃのパイを作ろう!素晴らしい食材に出会うと創作意欲がムクムクと湧いてきます。さっそく腕まくり!…おっと、でもちょっと待って。こんなにたくさんなのだから、我が家だけで楽しむだけでなく、沢山作って今度の日曜日に教会に持って行こう。

…そして土曜日、大きな蒸し器にたっぷりのお湯を沸かし、2回に分けて丸々1つ分のかぼちゃを蒸します。蒸しあがったかぼちゃは、ファイヤーの言うとおりホックホク!そのままぱくっと食べたくなる衝動を抑えつつ、あつあつの実を皮からはずしてフードプロセッサーへ。混ぜながらブラウンシュガー、卵、生クリームを次々に加えて行くと、次第にかぼちゃはやさしい黄色のペーストへと姿を変えていきます。
  
                      

シナモンとラムで風味付け…気がつくと、ある歌を口ずさんでいました。私にとってのかぼちゃのパイとのはじめての出会いがこの歌の中でした。まだ小学生だった頃、同い年のいとこがきっと叔父夫婦が好きで聴いていたのであろう、さだまさしさんの“パンプキンパイとシナモンティー”という曲を教えてくれました。早口言葉のようにたくさんの言葉が並ぶ歌詞を、さださんお得意のリズミカルで流れるような調子で歌っていたのが印象的でした。
物語のように歌われる曲の中で、小さなドラマが繰り広げられます。“バラの形の角砂糖2つ”…という歌詞が、当時はとてもおしゃれに思えたけれど、今はバラの角砂糖なんて、ついぞ見かけなくなってしまったなぁ…なんて考えながら、かぼちゃのパイを作るといつもこの歌を口ずさんでしまう私です。

      

かぼちゃのフィリングが出来たら、冷ます間にパイ生地を伸ばし、パイ皿に敷き込みます。フィリングを詰めたらフタになるもう一枚のパイ生地をかぶせて形成、ハケでツヤ出しの卵を塗ります。

前回かぼちゃのパイを作ったのは子供たちが生まれる前、勤めていたログハウスのカフェ&バー
“ログキャビン”のカウンターの中でした。焼きあがったパイがまだ温かいうちに、5、6人の奥様たちが午後のお茶に入ってきたので、焼きたてをお勧めしました。ほろほろ崩れるパリパリのパイを切り分けるのにも苦労するほどで、まだ中身のフィリングからは湯気が上がっていました。焼きたてのパイを、みなさんたいそうお気に召し、残りのピースはテイクアウト用としてご所望に…。
心をこめて焼いたお菓子を、絶妙なタイミングで誰かが食べてくれる。“お菓子は食べる人がいてはじめて完成する”ということを、初めて実感した時でした。その時の嬉しかった気持ちは、きっといつまでも忘れることができません。。。
                      

200℃の窯(オーブン)の中で、何層にも重なったパイがおもしろいように膨らんでいきます。部屋の中にかぼちゃの甘い香りが漂いはじめると、ついつい必要以上にオーブンを覗き込みたくなってしまったりして。窯に入る時、冷たくぺったんこだった生地は、出てくるときは見違えるようにふっくら美味しそうな焼き色がついています。
朝6時に火を入れて教会へ出発するまでに、3台のパイを焼き上げました。さぁ車の中を、焼きたてのかぼちゃパイのいい匂いでいっぱいにして出かけましょう。食べてくれる人が、大勢待っていてくれますから。

            

   パンプキンパイの魔法が効いて、恋しいあの人に、何年越しの想いが届くと良いな…!





パンプキンパイとシナモンティー

2007年11月04日 | BGM
 
      
                     二丁目の交差点から17軒目で
                      時々走って2分と15秒
                       平均112.3歩目に
                我等のコーヒー・ベーカリー『安眠(あみん)』がある
  

         お人好しのマスター三十六・独身の理由(わけ)は
        引っ込み思案で照れ屋でまぬけの
        複雑な性格による
        コーヒーは確かにうまい
                 でも僕等男には
        理解出来ないが娘等はここの
          かぼちゃパイが美味しいという


                       パンプキンパイとシナモンティーに
                        バラの形の角砂糖ふたつ
                        シナモンの枝でガラスに三度
                        恋しい人の名を書けば
                           愛が叶えられると
                          娘等は信じてる


         ミス・パンプキンのいつもの座席は
         窓際をのゴムの木の向う側
          背は高からず低からず容姿端麗
          彼女は僕等の憧れの的

                           実は不敵にもマスターがこのマドンナに恋をした
                                まぬけないじらしさ見たさに
                                授業を抜け出して来てるのに
                               ちっともらちがあかないマスターは
                                   照れ屋でまぬけだから
                                  たった一言かけた言葉が 
                                 事もあろうに「毎度ありがとう」


     日頃のお世話に感謝をこめて
     僕等はまたまた授業抜け出して
           シナモンの枝でガラスにラブ・レター
           ミス・パンプキンに差し出した

                 ところが急に店を飛び出した彼女の
                 背中とマスターの半ベソ交互に見くらべ
                   僕等は立場失くして
                      ひたすらうろたえた


                               それからしばらくしてマスターは
                               お陰さまで嫁さんをもらった
                              相手がミス・パンプキンかどうかは
                              ああいう性格だから白状しなかった

                 ただそれから僕等の待遇が良くなった事と
                      僕等の追試が決まった事の
                      他には変わりは無い
               2代目ミス・パンプキンはなかなか現れないけれど
           このごろすこし僕等にもかぼちゃパイの味が解ってきたところ


                    パンプキンパイとシナモンティーに
                      バラの形の角砂糖ふたつ
                      シナモンの枝でガラスに三度
                       恋しい人の名を書けば…

 

                      作詩・作曲 : さだまさし




CROSS

2007年11月02日 | Cozy Booth
    http://blog.goo.ne.jp/gabriels/e/adaf01cb4166284ca619c0a4e1bd01fd

カフェの常連、aquaちゃんはハンドメイドの達人。実は今彼女はとっても売れっ子で、夜寝る暇も惜しんでミシンを踏まなければオーダーをこなし切れないほど。彼女の作るお洋服たちをひとめ見れば、それもそのはずと納得です。

センス抜群のaquaちゃん。まず選布眼(というのかな?)がすばらしい。私などは布屋さんに行っても、並んだ中からどの布を買ってよいか分からなくなって、結局手ぶらで帰って来てしまいそうですが、彼女にはきっと出来上がりのイメージが、手に取った布の上に浮かび上がって見えるのでしょう。。。
そしてデザイン。この度TとおそろいでRにくださったパンツの、おしりの大きなポケットの可愛いこと。「縫い目がすこし曲がったり…」なんて本人は言っているけれど、いくらみても私には分からないのでした…(笑)
                    

一年以上前ですが、Rの出産祝いとして私たち親子におそろいのボーダー柄のカットソーを仕立ててくれたのが、彼女でした。それがあまりに素敵だった為、同じくカフェに来てくれるakiちゃんへの出産祝いを彼女に依頼した時も、素敵な布の選択肢をいくつも提供してくれ、とても素敵なプレゼントに仕立ててくれました。
それを受け取ったakiちゃんが、着ているこどもたちの写真を届けてくれたり、カフェのコメント欄でふたりが同席してくれたり…会うはずのなかった愛する人たちが、この小さなバーチャルカフェで交差して、不思議な形で繋がっていく。神様のご計画は、なんて不思議で粋なのでしょう。

   

彼女の作品をさらに魅力的にしているのが、アクセントのラベル。着る人のイニシャルが入っていたり可愛らしいレースがさりげなく使われていたり…そんなラベルに添えられている“CROSS”のロゴは、彼女のブランド。祈りつつ、作品制作を進める彼女の心が表れているようです。
“CROSS”の服を身にまとっていると、なんだか大きな力に守られているような気持ちになります。
出かける子供にも、“CROSS”の印がついた服を着せて送り出したい。今日一日、この子と共にいてお守りください。そんな祈りがカタチになるような気がするから。

            

…本当は着ている子供たちの後姿でもupしたいと思っていましたが…今年は夏から秋をかすめて、すぐに冬めいてしまったので、七分を着るのは残念ながら春までお預けに…。

          願わくば来年のイースター礼拝に、兄弟おニューのおそろいで…!