Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

Thanksgiving

2012年11月29日 | Cozy Booth

 

時々、病院という場所に、行く機会が与えられます。

こどもの付き添いであったり、友人のお見舞いであったり、また時にはボランティアの端くれとして、

大きな病院のロビーで歌を歌わせてもらいにいったりすることも。

 

深まりゆく秋。大好きな季節。

一年前のことを思い出すと、今のこの幸いと平安の日々を、いったいどこから感謝したものかと、迷うほど。

今も、難しい病と毎日向き合う人がいる。

病院に行くときには、いつでもそのことを思い起こす機会としたい・・・と願います。

 

10年以上ぶりに、英語を話す人々の中に置かれている、今秋の私。

一週間前の木曜日に、彼らは感謝祭を祝っていました。

丸ごとのターキーを切り分ける・・・ノーマン・ロックウェルの絵にそのままなれそうな光景でした。

 

折りしも、アメリカからいらしたステキなお客様が、私に小さなボトルの、良い香りのボディローションを

残していってくださいました。

かつて米軍基地の中の黒人教会に通っていた頃、この時期によく、どなたかのお宅に招待されたものでした。

 感謝祭やクリスマスのお祝いに招かれたお宅では、いつもこんな香りがしていたっけ・・・

恍惚としそうなほどの、アメリカ独特の香りです。 

匂いには、一足飛びに時を辿って、そのときの記憶をフラッシュバックさせる力がある。

この香りで、ただいま15年前の恵みにタイムトリップ中です。

 

どんなに慌しい日々を送っていても、香りに気づいて立ち止まり、振り返り、恵みを数え、感謝する・・・

この先いくつになっても、そんな歩みでありたいものです。

 

3か月に一度、次男Rの採血に訪れる横浜Fが丘の病院に、新しくTally's Coffeeができていました。

開店日の日付を見れば、私たちの訪れた1週間前にオープンしたばかり。

 

薬の調剤を待っている間、ご褒美がてらに寄りました。

大きなキャラメルドーナッツを頬張るRを眺めつつ、窓の外の色づく秋を眺めつつ・・・

 

この病院の中に、今日もし恵みを数えることに困難を覚えておられる方がいれば

どうかそこに、希望の光が差しますように。

私にできることがあれば、どうかそれが示されますように。

1年前、4年前、5年前、8年前・・・当事者だったそのときを、私がどうか忘れませんように。

自分の恵みを数えることに熱心であると同時に、他人の必要に敏感な者であれますように。

 

神様・・・あなたからいただく、たくさんの恵みに、今年も感謝して。