Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

秋の森でみつけたもの

2005年10月30日 | Season's Special

秋という季節が大好きです。

長くて暑かった夏の空気が、ある日ほっと和らいで、秋がやってくる。
風が金木犀色に香り、店先には収穫の季節の恵みが並ぶ。

りんごを買っていってパイを作ろうかな。それともスイートポテトにしようかな。ちょっと手間だけれど、栗をやわらかくゆでてクリームにしてモンブランもいいし、洋梨はシロップで煮てアイスと一緒に供してもいい・・・
秋はとにかく、パティシエたちを幸せにする季節・・・少なくとも私は、そう思っています。

友達と森の探検から帰ってきたTのポケットには、いっぱいのどんぐりが入っていました。受け取ったぴかぴかの細長い実を、久しぶりにゆっくり眺めました。
自分も子供のころは、宝物のように拾ったっけ。あまりに大事にしすぎて箱に入れてしまっておいたら、いつの間にかみんな丸い小さな穴があいて、中から虫が出てきちゃって、ちょっとがっかりしたりして。

“どんぐりは平和の象徴”だと、いつかどこかで読んだ覚えがあります。
そういえば、ナショナルトラストのマークもどんぐりでしたよね。

拾っても食べられない、あんまり役に立ってなさそうなどんぐりたち。どうしてそれが平和の象徴なのかは知らないけれど・・・
でも子供のポケットいっぱいのどんぐりは、あの有名な祈りをふと思い出させてくれました。




平和を求める祈り

2005年10月30日 | Cafe Gallery

神よ、
わたしをあなたの平和の道具としてお使いください。

憎しみのあるところに愛を、
いさかいのあるところにゆるしを、
分裂のあるところに一致を、
疑惑のあるところに信仰を、
誤っているところに真理を、
絶望のあるところに希望を、
闇に光を、
悲しみのあるところに喜びをもたらすものとしてください。

慰められるよりは慰めることを、
理解されるよりは理解することを、
愛されるよりは愛することを、わたしが求めますように。

わたしたちは、与えるから受け、ゆるすからからゆるされ、
自分を捨てて死に、
永遠のいのちをいただくのですから。

アッシジの聖フランチェスコ



Gabbie's Cafe 本日開店です。

2005年10月28日 | Cafe Gallery

フィレンツェにあるサンマルコ修道院の、階段を上がりきった壁に、フラアンジェリコという人が描いたこの絵が掛けられています。

2000年前、遠くユダヤの地で、おとめマリアのもとにキリストの誕生を告知するために遣わされた天使の名前はガブリエル。
“天使は彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」”

Gabbie’s Cookin’Stoveというケーキのブランドを始めて数年、友達の経営するカフェなどにケーキを卸したりしていました。
ケーキを納品したあとに、そ知らぬ顔で客席に座ってお茶を飲みながら、隣の席のお客さんが自分の焼いたケーキを注文してくれるのを、ちょっとどきどきしながら眺めたものでした。
そしていつか、自分も小さなカフェを開きたいと思っていました。みんながちょっとお茶に立ち寄って、手作りのカフェスイーツと質の良いひとときを楽しめるような・・・。

カフェを開いたら、店の壁に大好きなこの絵を飾りたいと思っていました。

天使ガブリエルが、天来の“良き知らせ”を届けにきてくれた時のように、本日開店のこのカフェで、日々届く神様の恵みを受け取り、そして分かち合えたら素敵です。
他愛もないおしゃべりに“ふーん”と思ったら、ぜひカフェの壁にお名前をお残しくださいね。
24時間、オープンです。