Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

Only One Road

2009年03月11日 | BGM

セリーヌ・ディオンが、好きです。彼女の歌う歌の歌詞を聞いていると、どこか自分の心の軌跡や、歩んできた道を彷彿とします。

『クリスチャンになってそれまで持っていたセキュラーのCDを全部処分しました』なんていう話を聞くことがありますが、私には、どうも真似できそうにありません。
今、今月末の引越しを前に荷作りをしているのですが、この機会にムダを省いてシンプルな生活をしたいと、色々所持品を厳選しているのです。が…やはり聴いていて愛することや希望を持つことを励ましてくれる音楽は、ついついどれも手元に置いておきたい、引越しの荷物に加えて連れて行きたいと思ってしまい、なかなかモノが減りません(笑)。

セリーヌの曲は、そんなモノの代表格。11年前の春、アルバイト先のカフェのBGM用のCDの中で彼女の曲に出会い、以来、いつも私を励ましてくれる音源となっています。特に、大切な人をどんな障害も乗り越えて愛する心を、励ましてくれる伴走者のように歌ってもらってきました。


同じ春、その同じカフェで出会った、私の生涯の伴侶。彼との10年余の歩みを振り返ると、不思議なように、その時々の自分の心情にピッタリあったセリーヌの曲を見つけることができる。

出会った頃には、葉加瀬太郎さんのバイオリンとのコラボの『To love you more』を、愛車レビンのカーステレオで聴きながら歌っていました。境遇も似ていたし、歌に心がピッタリ寄り添うのを、奇跡のように感じていました。
神様はそんな風にして、二十代後半の季節をドラマチックに演出してくれたのでした。

そのちょうど10年後、二年半の離れていた時期を経て再会した後、冬をやり過ごす蕾のようにずっと封印していたアルバムを、川沿いの道を走らせるエスティマのHDDの中で探し出し、久々に聴いた『It's all coming back to me』 は、まるで全く新しい自分の曲のように聞こえ、そしてその次の曲『Because you loved me』を聴きながら、ただただ神への感謝に涙が止まらなかった。


…そして、あれからもうすぐ一年。

以前の川崎での生活の最後の方で買ったきり、引っ越しのダンボールに入ったままほとんど聴かずに終わっていた、セリーヌのベストアルバムを、少し前に見つけて聴いています。
そしてその中の最後から三番目の曲がまた、私の今にシンクロしています。


忙しく荷作りをする中にも、この季節を忘れたくないのでここに書き残しておきたい…と思いました。
歌詞カードに載っていた、山本さゆりさんの対訳をそのまま、お借りして。




《 オンリー・ワン・ロード 》
by セリーヌ・ディオン
 

この道を戻りながら、過ぎ去った年月を振り返っている

思い出は全て あの一日につながる

途中で消えてしまった数々の夢は

いまだに私に取りついている

そしてこれから先もずっと取りつきそう

愛が重荷になったとき 私は立ち去ったの

でも今は 自分の心と向き合っているわ

あなたのいない人生は過去に戻るだけ

私たちには誰にも得られないような愛があったわ

今までずっと気がつかなかったの

そしてやっと見つけた勇気が 私を振り返らせたの



私が歩く道はたった一つ

人生でたった一度だけ たった一つのハートが導いてくれる

私が歩く道はたった一つ

走って戻るわ そう 走って戻るの

だってあなたが必要なの

あなたにここに 私のそばにいてほしいから




あなたの楽しそうな笑い声が今でも聞こえる

あなたの悲しい涙の味が今でも残っている

私たちは言葉ではさようならを言ったけれど

それは本心ではなかった

さぁ愛しい人 もう怖いものは何もないわ

心からのお願い 私を乗り越えさせて

全てはあなたのもとに戻ってしまうの




私が歩く道はたった一つ

人生でたった一度だけ たった一つのハートが導いてくれる

私が歩く道はたった一つ

走って戻るわ そう 走って戻るの

だってあなたが必要なの

あなたにここに 私のそばにいてほしいから



帰るわ 走って帰る

だってあなたにここに

そう 私のそばにいてほしいから