Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

inevitableness~必然~

2007年09月08日 | Gospel

 人生の重要な場面において、まるで用意されていた道に導かれるような体験を、誰しもしたことがあると思います。
自分の人生に起こった思いがけない嬉しい出会いや、出来事を思い出すことができますか?
驚くべき方法で必要が満たされたことや、間一髪で災難を逃れたりしたことをいくつ思い出せますか?

それらは決して偶然などではなく、必然なのだと信じることができた人の、いかに幸せなことでしょう。


いつまでも出口が見えないトンネルの中を行くときも、そこを共に歩んでくれる方がいます。もう一歩も歩けなくなってしまった時、その方に背負われて進んだ経験をお持ちですか?

息を呑むような劇的な出来事から、いつもそこにあった恵みにふと気づいた時の心温まる瞬間まで、それらすべてを、あなたのために誰かが用意していたのだとしたら…

私たちは本当に愛されているのだと、必要とされ愛されているのだと、信じてみたくなりませんか?






クロテッドクリーム

2007年09月04日 | Cafe Sweets
      http://blog.goo.ne.jp/gabriels/e/a48bd152c9e10a269e853273cb1674e6

以前、スコーンというイギリスのお菓子をご紹介した際、そのお供にクロテッドという名のこくのあるクリームが欠かせない…とお話したことがありましたが、覚えておられるでしょうか?

いにしえの昔から、イギリス人とティータイムは切っても切れぬ縁。一日の食事が朝と夜の二度きりだった時代、貴族の婦人が、午後の空腹を癒すために始めたというのが、アフタヌーンティーの始まりだったと、いつかどこかで聞いた覚えがあります。

10年前、母と二人でイギリスを旅した時、ロンドン行きの国内線に乗るとちょうど午後のお茶、つまりアフタヌーンティーの時間にひっかかりました。たった一時間あまりの空の旅でしたが、きちんと出てきた午後のお茶。紅茶に、スコーン。そしてその横には、ポーションになったジャムとクロテッドクリームがそえられていました。

私たち日本人には、ついぞ縁のないこのクリーム。どうやらイギリスではあって当たり前のもののようです。いったいどのようなものなのかと、お思いでしょう?
このクロテッドクリーム、日本でも作られているのですがまだまだ一般には出回っていません。試してもみましたが、やはり本場のものとは随分違う…というのが正直な感想です。
ということで、ちょっとお高いのですが本場のクロテッドクリームを取り寄せてみました!

                               

9月になり、猛暑もすこし和らいだところなので、久しぶりにオーブンに火を入れてスコーンを焼いてみます。日本では見かけないような珍しいビンのふたには、「コインで開けてください」と書いてあり、言われるままに五円玉でこじ開けてみます。中にはヨーグルトかしらと思うような真白いクリームが…。
スプーンですくった感じは、まるでアイスクリームのようです。ビンに「ダブルクリーム」と表記されているように、このクリームは私たちが知っているクリームより脂肪分が多く含まれています。

このクリームを、焼きあがって二つ割にしたスコーンにジャムと一緒にたっぷりとのせていただきます。イギリス人たちの乗せるそのクリームの量たるや、「スコーンを食べている」というより「クリームを食べるためにスコーンがある」といっても過言ではないほどですから、ここはひとつそれに習って、これでもかというほどたっぷりと…!

乳脂肪分48%かと心して口に入れると、意外なことにすっと消えてなくなってしまう!甘くもなくこれと言った味もしないというのが、かのクロテッドクリームの正体です。初めて食べる人は、もしかしたらすこし拍子抜けするかもしれません。
しかし、なんと言ってもこれがなくては、かの大英帝国の国民的行事(?)であるイングリッシュアフタヌーンティーは成り立たないのですから、意味もなくこのクリームに敬意を払いたくなったりしてしまうのです…。

お供は、春のいちごの時期に作っておいたジャムと、夏のブラックベリーをコンフィにしたものを。

          

         日本の山奥にて、なんとも英国のかおり漂う午後なのでした。。。