Gabbie's Cafe

 天使のカフェへようこそ

きみらしく・・・ね

2011年09月26日 | Kid's Plate

『ねぇ、ママも神様も、オレのことほんとに好き?』

…お、ついに来たな。この質問。きっとそろそろ来るんじゃないかと思ってた。

『Tは好かれてないって、感じる?』

『うーん、好かれているとは思うけど、でもきっとRのことのほうが好きでしょ?』

優れたお母さんとは、何人子供がいても、そのすべての子供たちに『自分が一番ママに愛されてる』って思わせることができている人…以前、どこかでそんな話をきいたことがある。
うちには二人しかいないのに、そんな風に言わせてしまうなんて、あ~、私、ほんとに母親失格。

そんなふうにちょっと苦笑い気分になりながら、午前中のサッカーの練習から帰ったTと、Rのためにお昼ごはんを用意する。
台風が派手に列島を縦断していった後の、すっかり秋めいてきた週末。

4年生になり、サッカークラブの練習が格段に厳しくなってきた様子で、Tは通い続けることに難色を示している。
ずっとベンチウォーマーであることに加えて、親譲りでどうやら走るのが遅いらしく、校庭の走りでいつもビリ組の罰ゲームを課せられることが、彼にはとてもつらいらしい。

2泊3日の伊豆での夏の合宿も、泣きの涙で出発していった。週末の度に、憂鬱そうな重い足で練習に向かう。

おおい、背中の7番が泣いてるゾ!そんなふうに励ましたくなったり、でもそんなツライこと、続ける意味ってあるんだろうか…とこっちまで弱気になったり。

こんなふうに足が遅くオレを創った神様は、ほんとにオレのこと愛してるの?
それでも辞めずにがんばれって言うママも、オレのこと本当に愛してるの?

…そんなふうに思ったりも、するんだろうか…。


『ママはね、かりにTかRのどちらかに何かあったとしたら、もう生きていけないくらい、どっちのことも同じぐらいに大切。でも、どっちのほうが好きかって訊かれたら、う~ん、正直、困る。

神様はね、一人ひとりをおんなじにはお創りにならなかったんだよ。すみれや、コスモスや、バラや…いろんな花があるように、神様はみんなを、いろんな個性を持たせてお創りになったんだ。

バラっていうのは、そりゃあもうとっても手がかかる。すぐに虫がついたり、葉っぱが病気になったり。鋭いトゲですぐに刺したり、そのくせすごく弱くて肥料もいっぱいほしがるし…もう、ホントにパラを育てるのは大変。
でも、オリーブはその反対で、本当に強い木。けっこう過酷な環境でもへこたれず、そんなに世話をしなくても、たくましく育ってくれる。

Rはね、バラみたいな子。人一倍手をかけて、やっと人の半分ぐらいに育って、一緒にいるとすぐにグーで殴ってきたり、Tがママに甘えてると押しのけて邪魔したり、つきあうのはほんとに大変だよね。
そしてTは、オリーブみたいに神様に創られた子。優しくて健康で、ほっといてもなんでもひとりで習得し、イケメンでたくましくて(親バカではアリマセン^^)、ママは本当にTに期待して、頼りにしているよ。

ママは、そんなタイプの違うふたりを神様から預かって、それぞれに適した育て方を一生懸命探して、実践しようとしてる。それをするのが、ママの仕事だからね。
Tがもし、自分よりRのほうが愛されていると感じてしまっていたとしたら、それはゴメンね。
でもTにはTの、RにはRの、それぞれ違う必要がある。その必要…叱られることも、抱きしめられることも…を、適切なときに必要な分だけ、渡せたら良いなと、いつも思っているんだ。』


Tは、うなずいて聞いてくれました。『意味がよく分かる』と言って。
…ほんとにね、君はできた子だよ。オリーブの木みたいに世話要らずで、物分かりが良くて…


私のような不完全な未熟な者が、二人の人の親なんかをしているのです。うまくいくことばかりなはずもなく…そりゃもう、甚だ格好の悪い日常です。

でも、『ああ、今の対応、うまくなかったなぁ…』なんて一喜一憂する子育ての中で、『ああ、また優しくできなかった。神様ごめんなさい、フォロー、お願いします…』なんていう泣きべそのお祈りもしばしばな日々であっても、この思いだけは、伝わっていたらいいな…と思うのです。

Tのことも、Rのことも、神様もママもどんな愛していることか。


バラはいっぱい手間をとらせて、いつかきっと美しい大輪の花を咲かせるように。
オリーブは必要な試練の中でぐんぐんとたくましく伸び、薫り高い実をたわわに実らせるように。

創造主のみこころにしたがって育つ君たちのお手伝いを、できることの幸せを感謝しつつ…








Psalm 46 for the "11th"

2011年09月12日 | Gospel

9.11から10年。追悼式典で、オバマ大統領が聖書のこの箇所を読んだ。
自らの言葉を一言も足すことなく、彼はただこの箇所だけを読んだ。

祈りのようにも、賛美のようにも、悔い改めのようにも、泥沼から救いを求める叫びのようにも聞こえた。
きっとこれは大統領の心からの祈り、そしてアメリカの祈りでもあったんだろう。

でも…不思議なことに、自分の、自分たちの祈りにも、聞こえる気がした。


9.11から10年。3.11から半年。節目のこの日に、このみことば。
…生きてる。やっぱり神は生きておられる。
生ける神から私たちへの、たった今語られる、生けることば…

3.11の前から、ずっとしまい込んであった大きな聖書を開く。と、もうすでにこの箇所に付箋が挟まれていた。

明日、なにが起きるかをご存知のただ一人のお方が、きっと挟ませたにちがいないと思った。



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神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。
苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。
わたしたちは決して恐れない
地が姿を変え
山々が揺らいで海の中に移るとも
海の水が騒ぎ、沸き返り
その高ぶるさまに山々が震えるとも。

大河とその流れは、神の都に喜びを与える
いと高き神のいます聖所に。
神はその中にいまし、都は揺らぐことがない。
夜明けとともに、神は助けをお与えになる。
すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。
神が御声を出されると、地は解け去る。

万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。

主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。
主はこの地を圧倒される。
地の果てまで、戦いを断ち
弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。

「力を捨てよ、知れ
わたしは神。
国々にあがめられ、この地であがめられる。」

万軍の主はわたしたちと共にいます。
ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。


God is our refuge and strength,
an ever-present help in trouble.
Therefore we will not fear, though the earth give way
and the mountains fall into the heart of the sea,
though its waters roar and foam
and the mountains quake with their surging.

There is a river whose streams make glad the city of God,
the holy place where the Most High dwells.
God is within her, she will not fall;
God will help her at break of day.
Nations are in uproar, kingdoms fall;
he lifts his voice, the earth melts.

The LORD Almighty is with us;
the God of Jacob is our fortress.

Come and see what the LORD has done,
the desolations he has brought on the earth.
He makes wars cease
to the ends of the earth.
He breaks the bow and shatters the spear;
he burns the shields with fire.
He says, “Be still, and know that I am God;
I will be exalted among the nations,
I will be exalted in the earth.”

The LORD Almighty is with us;
the God of Jacob is our fortress.







Be Myself

2011年09月07日 | Cafe Gallery

いくつもの台風がやってきては過ぎていく、夏の終わり。

ひとつやってくるたびに、夏の火照った空気を削り取って連れ去って行き、気がつけば朝夕の風がひんやりと涼しくなっている。

昼間はまだ暑いけれど、冷蔵庫の麦茶や製氷室の氷が、作るそばからなくなってくあの日々とは、明らかに違う…9月のおとずれ。


子供たちの夏の行事に追い立てられ、一ヶ月以上も行きそびれていた美容院に、やっと行ってきた。

鏡の中の自分…いやぁ、こりゃひどい(笑)


あの頃、夏の暑さの中で、かかえてた心の重荷。体の不調。
理想と現実の間の、とても越え切れないギャップに圧倒されて、肩を落とす。

譲った主張や、飲み込んだ本音。反動で吐き出してしまった暴言。傷つけてしまうような失言。
そんな自分を責めてみたり、やっぱり言い訳してみたり。

私は前に進んでいる?それとも停滞している?いままでせっかく積み上げてきたもの、自分で壊してしまってる?
根性がない、勇気もない私は、このまま、なんにもできないで朽ちていくのかな。

…結局、私には愛が足りない。私は、だれも愛せない。今も、そしてきっとこれからも。

不安。不満。だから、もう逃げたい。どっかに消えてなくなりたい。


…だけどそんなもの全部、みんな知ってくれてる人がいる。
知ってて赦してくれる人がいる。
あの空の向こうに。

他の誰かと比べて、ちっともがんばってるように見えなくても。最後にダメダメな結果しか出なくても。

誰も分かってくれなくても、評価してくれなくても。

そういえばそのこと、ちょっと忘れてた。
思い出してふと肩の力がほどけていき、子供みたいに泣きたくなる。


がんばったもんな。私。うん、よくがんばったよ。私なりに。



秋に向けて、素敵な栗色に仕上げてくれた美容師さんに、ついでにちいさなリクエストを追加。

何年かぶりでちょこっと前髪を作ってみた。

うん、いいね。悪くないよ。夏疲れしたカオ、ちょっと若返った?


やりたいこと、なりたい自分にはなかなか近づけないけれど、保留中の課題も山積だけど。

今ある場所で 今ある姿で踏みとどまり 投げ出さない 生き方

…それもまた、今の私。

今の自分を、生きてみる。