…幼いこどもたち。この子たちがどんなふうにして育っていくのだろうと思う時、どうかこの国が大切なことを見誤らないで、正しく舵取りをしていくことを切実に願います。
このこどもたちが、将来戦争に行かなくてすむように、わたしたちがもっと知り、声をあげていかねばならぬことは、決して少なくないようです。
そして毎日報道される、子供たちを巻き込んだ恐ろしい事件や事故。それらの脅威から、私たち親はこの先、わが子をどのようにして守ってやればいいのか…そう考えるたびに震撼し、そして途方に暮れてしまう。
こんな祈りを祈りたくなりました…。
「子供たちが外出しているときに」
父よ 子供たちは 出かけています
そして わたしは 彼らを護ってやることができません
子供たちが 大きくなるに従って
わたしたちが 子供たちに付き添ってやることは
少なくなります
子供たちは 彼ら自身の道を歩み
わたしたちは あなたを頼むより他に
なす術がないのです
どうぞ 私たちの子供たちに
注意深く つき合ってくれる
クラス・メートやお友達や
大人たちを 与えてください
私たちの子供たちが 危険な目に会わないように
そして 誰をも危険な目に会わせることがないように
どうぞ 彼らを交通事故からお守りください
子供たちが 彼らだけになった時にも
間違いを犯さないように
お護りください
とりわけ たったひとつのことを
子供たちが 再び
家に帰ってくることをお願いいたします
わたしたちが この家で 彼らを
わたしたちの集いを 心地よいものに
することができるような 力をお与えください
そして 彼らとこの集いとが 長く
続きますように
子供たちが 両親に不安を覚えたりしないように
力をお貸しください
また
子供たちが 何か間違いを犯し
どんなばかげたことをしても
この家の扉だけは
いつも 彼らに開かれているという
信頼感を 子供たちにお与えください
そして 私たち皆が この家で
文字通り「家にいるようにくつろげる」という
気持ちをお与えください
あなたのもとを わが家とし
あなたの永遠の御国の
家と食卓とにあるように
アーメン
『神さま ようこそわが家へ』
H&J・ツィンク H・タイニンガー絵 伊藤紀久代訳
新教出版社
special thanks to Aki-chan