去年の秋遅くに、庭で見つけた「ミノウスバ」という蛾。
マサキの茎にタマゴを産んでいったので、観察をしてみようと思いました(^^)
ミノウスバは、漢字では「蓑薄翅蛾」と書きます。
フサフサした体毛?が蓑みたいで、透き通った薄い翅が「ウスバ」、オレンジと黒色のカラフルな蛾です。
ミノウスバの生活サイクルは、11月半ばに成虫が発生、交尾後マサキやマユミなどの「ニシキギ科」の植物に産卵します。
卵のまま冬を越して、3月に孵化、5月半ばになると木から離れて、繭を作りサナギで夏を越します。
約半年後の11月に成虫になって、たぶん育った木に戻ってきて卵を産むのだと思います。
数年前から庭のこの木が、毎年春に丸坊主になるので、誰かが食べているなぁと思っていたけど
マサキは強い木で、すぐに元に戻るから、あまり気にしていませんでした^m^
去年初めて食べていたのがミノウスバだと知って、その生態に興味津々です。
【2018年11月19日】メスがマサキの茎に産卵中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/47/86ac1bac972f07b0bd72bf709a56fd73.jpg)
このまま冬を越して、春にマサキの芽吹きと共に孵化して幼虫になります。
餌になる柔らかい葉が出ると、すぐに幼虫が産まれてくる、その絶妙なタイミング!生き物って凄いなと思います。
【2019年3月11日】孵化しました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/29/b8981b220489360a972cd044116d5af6.jpg)
毎日観察していたので、卵から次々と出てくる場面を見ることができました。
誕生は雨の日で(^^ゞそこは晴天を選んで孵化、というわけにはいかないようです(笑)
この日はみんなでかたまって、新芽のふくらみの下で雨宿りしていました。
【3月12日】次の日は晴れ。新芽によじ登ってもう葉の表面をかじっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9b/f2d9d48b1fcbb3bba7441e423dd8d988.jpg)
【3月17日】新芽の表面を糸?で覆って開かないようにして、その中に潜っていきます。
今のところ、外敵がいるようには思えないけど、より安全に過ごすためかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e5/19b755dd17fce2cb5dc6774e1b14b327.jpg)
幼虫がサナギになるまでに、この木をどれくらい食べるか?スタートです(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/74/368eb443e24074926c2028af5853e8b6.jpg)
気にして見てみると、よそのお庭のマサキにも、だいたいこの虫がついている事に気付きました。
でも消毒したり、駆除してる様子もなくて・・・
【3月22日】新芽から出てきて、展開した葉の表面を食べ始めました。
1本の木にこんなグループが10カ所くらいあって、ひたすら葉をかじっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/93/cb4621fa7560ff47eaae7c3bbc2c521c.jpg)
【4月12日】団体行動から一人行動に移ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/29/2b32313d319db46812342888302e75f5.jpg)
ミノウスバが幼虫期を過ごす3月から5月前半は、天敵が少ない時期でもあると感じました。
梅や桜が咲き出して、ヒヨドリやメジロなどの鳥は花の蜜に夢中だし
大量にイモムシを狩るアシナガバチやツバメなどは、子育て前なので安全安泰^^・・・何もかも絶妙なタイミングなんです。
しかも!食草のマサキはとても丈夫で、たとえ丸坊主になってもすぐに新しい葉が出て復活するから
ちょっとくらい害虫がいても、めんどうなので駆除せずにほっとかれる確率が高い!
ミノウスバが食草にマサキを選んだのも、凄いなと感じました(笑)
木のそばで静かにしていると、パリパリパリ・・・という、幼虫が葉をかじる音が聞こえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f7/4287e1e30fb0d2ceba14218ebe7af9b1.jpg)
幼虫に毒がないのも、駆除されない理由のひとつかもしれません。
【4月24日】アケビの葉に「アケビコンボウハバチ」の幼虫がいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e4/2d37e47fa25da1d71da5e8e85cbdaf34.jpg)
ウスミノガより1ヶ月ほど遅れて、この虫も毎年庭で大発生します。
アケビの木を丸坊主にする勢いで、バリバリと葉を食べ始めました。
成虫は春に発生するとか・・・またこの虫の生態も調べたいと思います(^^)
【4月25日】マユミの葉に、色が白っぽいミノウスバの幼虫がいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c8/14ed00d5049afb5f59d3bdbde044da8e.jpg)
違う虫かな?と思って調べてみましたが、この時期にマユミに団体でいるのはミノウスバしかないし・・・
そして、画像検索していて、ちょっと気になったことがありました!
掲載されている幼虫の写真が、マサキの葉にいるものは黄色くて、マユミの葉の上で撮影されたものは白いのです。
食べる植物の種類によって、体の色が少しだけ違ってくるのかもしれないです。
【5月5日】幼虫の大移動が始まりました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f3/49d05f8750bd801adbe9f7cf02e58797.jpg)
幼虫が糸を垂らして、マサキの葉から次々と地面に降りてきました。
いよいよサナギになるようです。
葉の裏などに繭を作ると書いてあったけど・・・いつかどこかで、バッタリ出会えると嬉しいです(^^♪
結構離れた場所まで移動するみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/da/efd0da63643c7f25af22acbfc5374483.jpg)
【5月9日】幼虫がみんないなくなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/85/b2cde2b6cb4d12664a51bd568607f8bf.jpg)
ポツポツと残っていた子もどこかへ行って、マサキの木がひっそりと静かになりました。
なんか・・・ちょっと寂しい・・(笑)
今年は去年よりも葉が残って、丸坊主とまではいかなかったです。
この状態から元通りに葉が茂るまで、木だけの観察を続けてみます(笑)
秋にまた、この木に飛んできたミノウスガの成虫を見たら、「おかえりなさい」と声を掛けるのが楽しみです(^^)
マサキの茎にタマゴを産んでいったので、観察をしてみようと思いました(^^)
ミノウスバは、漢字では「蓑薄翅蛾」と書きます。
フサフサした体毛?が蓑みたいで、透き通った薄い翅が「ウスバ」、オレンジと黒色のカラフルな蛾です。
ミノウスバの生活サイクルは、11月半ばに成虫が発生、交尾後マサキやマユミなどの「ニシキギ科」の植物に産卵します。
卵のまま冬を越して、3月に孵化、5月半ばになると木から離れて、繭を作りサナギで夏を越します。
約半年後の11月に成虫になって、たぶん育った木に戻ってきて卵を産むのだと思います。
数年前から庭のこの木が、毎年春に丸坊主になるので、誰かが食べているなぁと思っていたけど
マサキは強い木で、すぐに元に戻るから、あまり気にしていませんでした^m^
去年初めて食べていたのがミノウスバだと知って、その生態に興味津々です。
【2018年11月19日】メスがマサキの茎に産卵中。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/47/86ac1bac972f07b0bd72bf709a56fd73.jpg)
このまま冬を越して、春にマサキの芽吹きと共に孵化して幼虫になります。
餌になる柔らかい葉が出ると、すぐに幼虫が産まれてくる、その絶妙なタイミング!生き物って凄いなと思います。
【2019年3月11日】孵化しました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/29/b8981b220489360a972cd044116d5af6.jpg)
毎日観察していたので、卵から次々と出てくる場面を見ることができました。
誕生は雨の日で(^^ゞそこは晴天を選んで孵化、というわけにはいかないようです(笑)
この日はみんなでかたまって、新芽のふくらみの下で雨宿りしていました。
【3月12日】次の日は晴れ。新芽によじ登ってもう葉の表面をかじっていました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/9b/f2d9d48b1fcbb3bba7441e423dd8d988.jpg)
【3月17日】新芽の表面を糸?で覆って開かないようにして、その中に潜っていきます。
今のところ、外敵がいるようには思えないけど、より安全に過ごすためかな。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/e5/19b755dd17fce2cb5dc6774e1b14b327.jpg)
幼虫がサナギになるまでに、この木をどれくらい食べるか?スタートです(笑)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/4c/74/368eb443e24074926c2028af5853e8b6.jpg)
気にして見てみると、よそのお庭のマサキにも、だいたいこの虫がついている事に気付きました。
でも消毒したり、駆除してる様子もなくて・・・
【3月22日】新芽から出てきて、展開した葉の表面を食べ始めました。
1本の木にこんなグループが10カ所くらいあって、ひたすら葉をかじっています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/93/cb4621fa7560ff47eaae7c3bbc2c521c.jpg)
【4月12日】団体行動から一人行動に移ってきました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/29/2b32313d319db46812342888302e75f5.jpg)
ミノウスバが幼虫期を過ごす3月から5月前半は、天敵が少ない時期でもあると感じました。
梅や桜が咲き出して、ヒヨドリやメジロなどの鳥は花の蜜に夢中だし
大量にイモムシを狩るアシナガバチやツバメなどは、子育て前なので安全安泰^^・・・何もかも絶妙なタイミングなんです。
しかも!食草のマサキはとても丈夫で、たとえ丸坊主になってもすぐに新しい葉が出て復活するから
ちょっとくらい害虫がいても、めんどうなので駆除せずにほっとかれる確率が高い!
ミノウスバが食草にマサキを選んだのも、凄いなと感じました(笑)
木のそばで静かにしていると、パリパリパリ・・・という、幼虫が葉をかじる音が聞こえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1a/f7/4287e1e30fb0d2ceba14218ebe7af9b1.jpg)
幼虫に毒がないのも、駆除されない理由のひとつかもしれません。
【4月24日】アケビの葉に「アケビコンボウハバチ」の幼虫がいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/e4/2d37e47fa25da1d71da5e8e85cbdaf34.jpg)
ウスミノガより1ヶ月ほど遅れて、この虫も毎年庭で大発生します。
アケビの木を丸坊主にする勢いで、バリバリと葉を食べ始めました。
成虫は春に発生するとか・・・またこの虫の生態も調べたいと思います(^^)
【4月25日】マユミの葉に、色が白っぽいミノウスバの幼虫がいました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/c8/14ed00d5049afb5f59d3bdbde044da8e.jpg)
違う虫かな?と思って調べてみましたが、この時期にマユミに団体でいるのはミノウスバしかないし・・・
そして、画像検索していて、ちょっと気になったことがありました!
掲載されている幼虫の写真が、マサキの葉にいるものは黄色くて、マユミの葉の上で撮影されたものは白いのです。
食べる植物の種類によって、体の色が少しだけ違ってくるのかもしれないです。
【5月5日】幼虫の大移動が始まりました!
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/75/f3/49d05f8750bd801adbe9f7cf02e58797.jpg)
幼虫が糸を垂らして、マサキの葉から次々と地面に降りてきました。
いよいよサナギになるようです。
葉の裏などに繭を作ると書いてあったけど・・・いつかどこかで、バッタリ出会えると嬉しいです(^^♪
結構離れた場所まで移動するみたい。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/08/da/efd0da63643c7f25af22acbfc5374483.jpg)
【5月9日】幼虫がみんないなくなりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3d/85/b2cde2b6cb4d12664a51bd568607f8bf.jpg)
ポツポツと残っていた子もどこかへ行って、マサキの木がひっそりと静かになりました。
なんか・・・ちょっと寂しい・・(笑)
今年は去年よりも葉が残って、丸坊主とまではいかなかったです。
この状態から元通りに葉が茂るまで、木だけの観察を続けてみます(笑)
秋にまた、この木に飛んできたミノウスガの成虫を見たら、「おかえりなさい」と声を掛けるのが楽しみです(^^)