寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(35)「お茶漬けの味」

2016年05月16日 00時18分16秒 | 寓居人の思い出話

 私の知人のひとりに、とても美しい女性と恋愛し幸せ

いっぱいで同世代の友人たちを羨ましがらせていました。

いつも写真を友人に見せてはにやにやしていました。

 そんな彼がある日”死にたい”などと戯言を口にするよ

うになりました。そのことがあった後、彼は仲間内で結

婚の話がでると松竹映画と東映映画の2人の女優のどち

らかと結婚したいと漏らすようになりました。

 その女優の一人がこの映画に出演しています。という

わけでこの映画は私の記憶に残っているのです。

 映画を見たのは高校生の頃だったので、映画の言いた

いことを理解できずにいましたが、年月を経て今の年に

なってみると夫婦の機微が少しわかってきました。

 映画のあらすじは、その当時かどうかわかりませんが

有閑マダムという種類の婦人たちのことが話題になっ

ていました。金持ちの令嬢が結婚して遊びまわって夫や

家庭のことを顧みない生活をしていました。ところが仕

事で夫が出張することになり、心の中に空虚が宿ること

に気が付いた。そこへ夫が予定より早く帰ってきてほっ

として夕食の支度をする。夫はお茶漬けを食べたいとい

う。2人で食べたお茶付の味が美味しかった。夫はそれ

が夫婦というものだといい、妻は幸せはすぐ近くにある

のを知りました。

 この頃は夫婦の形が変わったと言われていますね。そ

してすぐに暴力に走ってしまう。機会があって夫婦にな

ったのですから、お互いにもう少し我慢をして暴力には

しらない家庭を作ってほしいと願うのですが。

この映画の監督は小津安二郎、出演者は佐分利信、小暮

実千代、鶴田浩二、淡島千景、津島恵子という面々です。

この頃このように分沸かした映画やドラマが少なくなり

ましたね。

 


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