寓居人の独言

身の回りのことや日々の出来事の感想そして楽しかった思い出話

記憶に残っている映画(65)「たそがれ清兵衛」

2017年03月26日 16時28分30秒 | 寓居人の思い出話

 いつの頃からか忘れましたが、藤沢周平さんの作品を読む

機会が増えました。下町の人情話は心温まるものでしたね。

武士の世界を人間味を持って書いた「三屋清左衛門残日録」

など多数の作品があります。そのほとんどを読んだつもりで

す。が、映画になったものを見たのはそれほど多くありませ

ん。

 この「たそがれ清兵衛」は、主役の真田広之その思い人に

なる宮沢りえ、なかなかよかったですね。明治維新前後を舞

台に設定した作品ですが、小説は面白かったですね。それが

映画になり赤貧の家を守り続けた下級武士の清兵衛な母親と

子供たちを必死に育てお城での勤めは下城の太鼓が鳴るとす

ぐ城を跡にして家に戻る。そのあと洗濯、掃除など家事をこ

なす。しかしその裏は戸田流小太刀の達人という姿が隠れて

いるのです。ひた隠しに隠していたその強さが、友人の決闘

の代理人として立ち会って巻きざっ棒で真剣に勝ってしまっ

た。そのために大役を命令されてしまう。それも役目を果た

した後、友人の妹と再婚して幸せな年月は3,4年続いたが、

数年後に発生した戊辰戦争で鉄砲の弾に当たって死んでしま

う。妻となった ともえ は懸命に働いて子供たちを育てて嫁

がせる。 

 評論家の話はさておき宮沢りえさんの演技もかわいさから

成熟した女性になったようでした。この映画の終了間際は忙

しく語られました。もう少し映像を入れた方がよかったと思

いました。