寓居人の独言

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石原元都知事のけじめ

2017年03月18日 07時31分15秒 | 日記・エッセイ・コラム
 自分のとるべき責任を他人の落ち度を見つけて問題をすり替える。組織の

上に立つ人間のやることは誰も同じようです。

 東京都議会は、よくぞ百条委員会開催に踏み切ったと感心していました。

生鮮食品市場というのは直接一般人の口に入る食品を取り扱うのですから慎

重の上にも慎重にならなければなりません。それを元の所有者が汚染されて

いる可能性があるので売れないというものを無理矢理?購入してしまったと

いう印象を持つのは仕方がないでしょうね。

 そうやって購入した土地の安全を確認しないまま建物を建ててしまったと

いうのは不思議ですね。前にも何回も記事に書いてきましたが、不十分な(

悪く言えばいい加減な)調査・準備しかしないまま工事を進めてしまえば、

何かが生じたとき莫大な費用と時間がかかるものです。それならばはじめに

しっかり基本を踏まえておけばどれほど安上がりになるかわかりません。

 そんなことになった原因はいくつも考えられますが、例えば責任を持つ立

場の人の無能と言うことが第一かもしれませんね。自分の任期中に何か大き

な仕事をやったという実績を残したいと願うのは当然ですが、後からいろん

な問題が出てこないように調査等の基本的なことを怠ればそんな実績は過激

な言葉で言えば犯罪行為ともとれる仕儀になってしまいます。

 ところで石原慎太郎元東京都知事の態度がなんとも歯切れが悪いですね。

現都知事が百条委員会を開かなければ明確なことを話さないというのは納得

できません。石原氏と言えばいろいろ厳格なところが評価されて知事になっ

た方だと思っていましたが、自分のやったことについては責任ある態度をと

らないですり抜けようとしているとしかか思えません。さらに現都知事は安

全と安心を知らないなどと暴言ともとれる言葉をつかう。こんな表現は物書

きとして恥ずかしくないのだろうか。

 石原氏は百条委員会で是非責任ある言葉で説明して石原氏らしいけじめを

つけてほしいと望みます。