寓居人の独言

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筋について(20130924)

2013年09月24日 17時39分17秒 | 日記・エッセイ・コラム

筋について(20130924)
 世の中には筋の通らない話が山ほどある。例えば昭和25年8月、日本はソ連と不可侵条約を締結していたにもかかわらず、ソ連軍は突然当時の満州に進撃してきた。その数ヶ月前1945年2月4~11日クリミヤ半島のヤルタでアメリカ、イギリス、ソビエト連邦の3国首脳が会談をした。そこでソ連軍の対日参戦が提案され了承された。その結果に基づいて、終戦間近日本軍が事実上崩壊したのを見極めたソ連軍は怒濤のごとく日本軍に襲いかかった。そして終戦を迎えると、当然のごとく日本から北方領土を奪った。それも北海道の海岸間近の国後島、択捉島が含まれていた。真実のほどは不明であるが、ソ連は北海道の東半分も要求したという。これはアメリカによって拒否されたそうであるが不幸中の幸いというべきなのかも知れない。
 アメリカも沖縄を初め硫黄島を含めた小笠原諸島を占領したが、現在は返還されている。しかし沖縄は現在も自由はあるもののかなり広い面積をアメリカ軍に占有?されている。これらは一般市民にとって理不尽な話であり、どうやっても筋の通らない話と感じられる。こんな国家間の話では無くても極身近なところでも筋の通らない話はいくらでもある。

 大分前に大企業に勤めていた方に聞いた話である。その方の月収はおおよそ額面60万円だとする。そして年間の賞与(ボーナス)は8ヶ月分であるという。私はボーナスを約500万円ももらうのかと驚いた。しかし実際には半分くらいだということであった。何故そうなるのかと聞いたところ、給料は基本となる金額がありそれに加給というものがほぼ同額加算されるという。賞与は月々の基本部分を元にして計算される。そのために半分になってしまうということだった。基本給というのは会社の成績によってもあまり変化させることが出来ないが、加給というのは企業の成績によって増減されることがあるという。
 彼は初めは地方公務員だったので年間ボーナスは給料額面の4ヶ月分ほどもらっていたので、8ヶ月分のボーナスがでるということで驚いたという。しかし実際には半額であったためにまた再び驚いてしまった。彼は筋が通らないと給与係へいき説明を聞いて三度驚いたということだった。
 さて、最近東電の原発事故に関して訳の分からないことが起こっている。これも実際には筋の通らない話じゃ無いかと思う。いろんなことがあるが原発事故の後始末を早急にして欲しいというのが未だに家に帰れない住民は当然ながら、一般市民も同じ思いであろう。しかし、オリンピック東京開催に関連して原発事故の放射能汚染除去を政府主導で勧めるという。そのために膨大な金額の予算を組むという。予算というのは国民の税金であり、公共性の高い企業とは言え、私企業に対して税金を投入することには説明が不足していると思うし、東電の考え方が何も発表されていないことも不満である。東電の役員や社員はこのためにどのくらい何を負担しているのだろうかと疑問も出てくる。そのことを明確に説明する必要があるのでは無いだろうか。国民一人ひとりは、速やかに放射能の対策を進めていくことに否やは無いと思うが、いろんなところで説明が不足していると思う。ここでもやはり筋を通して欲しいものである。