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合唱とパソコンを趣味として、つれづれなるままに、書き連ねます。

「年の瀬にこんなこと」山形県鶴岡市の土砂災害、近隣住民に驚き

2022-12-31 12:05:17 | ニュース
「年の瀬にこんなこと」 山形県鶴岡市の土砂災害、近隣住民に驚き
2022/12/31 08:51
 山形県鶴岡市西目で31日未明、住宅の裏側にある斜面が崩落し、約10棟の建物が巻き込まれる土砂災害が起きた。鶴岡市消防本部によると、現場の住宅に住む70代女性と80代男性の夫婦と連絡がついていないという。静かなはずの年の瀬に起きた突然の出来事に、近くの住民にも動揺が広がった。

 現場近くに住む50代の女性の家を通りがかりの人が訪れたのは、深夜のことだ。「こんな夜中にいったい何だろう」。不審に思いながらインターホンに出ると、こう告げられた。

 「民家が倒壊して大変なことになっています」
 ただ、そのときは真夜中に突然やってきた来訪者の存在が不気味に感じられ、外には出なかった。
 女性が深刻さを認識したのは、その少し後だ。今度は自宅に警察官が訪ねてきて、土砂崩れが起きたことを伝えられた。警察官が示した現場の写真には、倒壊した多数の家屋が写っていた。

 「夕方に近くを通った時には何も起きておらず、夜に大きな音も聞こえなかった。にわかには信じられなかった」

 女性が知る限り、かつて周辺で土砂崩れが起きたことはないという。ただ市のハザードマップには、山沿いの一帯が「土砂災害警戒区域」に指定されていた。「高い山ではないが、山を背負っている以上は危険な場所に住んでいたのだと改めて思った。でも、今年は今のところ降雪も多くはない。なぜ崩れたのか不思議でなりません」と話す。

 女性は夫と子ども2人の4人暮らし。この日は普段は離れて暮らす別の子ども2人も帰省して、家族水入らずで年越しの準備をしていたところだった。自宅に被害はなかったが、警察官から「家から離れて」と促され、一家そろって鶴岡市内に住む両親のもとへ身を寄せることを決めた。

 「せめて用意したおせち料理などだけでも取りに帰りたいが、家に近づけるのかどうか。年の瀬にこんなことが起きるなんて」

 土砂崩れが起きた現場からほど近い東源寺の住職、川妻裕幸さん(65)は午前6時ごろ、現場を見に行った。「100メートルくらいは山肌が落ちていた」。見慣れていた景色が一変したことに衝撃を受けた。

 午前3時ごろに起床すると、停電が起きていることに気がついた。昨晩は雨も雪も降っていなかったのに、なぜ停電したのか不思議に思っていたところ、赤色灯とサイレンの音で土砂崩れに気づいたという。

 寺から現場までは200メートルほど。別の山のふもとだが、現場も東源寺も土砂災害警戒区域内に位置する。

 「『今度はうちかな』と思ってしまう。怖い。昨晩は雨も雪もなかった。じわじわと地盤が弱っていたのかだろうか」(西田理人、滝沢貴大)


「マーチ」「オリンパスカメラ」「ドロップス」…。今年幕を下ろしたロングセラー製品たち

2022-12-31 11:49:24 | ニュース
「マーチ」「オリンパスカメラ」「ドロップス」…。今年幕を下ろしたロングセラー製品たち
2022/12/31 06:05
「マーチ」「オリンパスカメラ」「ドロップス」…。今年幕を下ろしたロングセラー製品たち

(ニュースイッチ)
2022年は数々の製品やサービス、ブランドが終焉(しゅうえん)を迎えた。消費者の嗜好(しこう)変化、環境対応の難しさ、原材料価格の高騰など理由はさまざまだが、人々に愛されてきたロングセラーや、人々に強いインパクトを与えた製品たちの軌跡は、今後も日本の産業発展の大きな糧となる。
4輪「マーチ」 国内向け40年の歴史に幕
日産自動車は7月にタイで小型車「マーチ=写真」の国内向け車両の生産を終了した。1982年に発売。排気量1000ccのエンジンを搭載し、使い勝手や燃費性能を追求した。公募した車名には約560万通もの応募があり、関心を集めた。発売後は経済性や居住性などが評価され、女性や若者に受け入れられた。在庫がなくなり次第販売を終え、40年の歴史に幕を下ろす。
夏には国内で高級セダン「シーマ」や同「フーガ」の生産も終了した。新たな騒音規制への対応が求められ、開発コストなどを総合的に判断して改良を見送った。国内ではスポーツ多目的車(SUV)などの人気が高まりセダン市場が縮小。両車種の販売も伸び悩んでいた。
4輪「NSX」 安全面など規制強化で判断
ホンダは高級スポーツカー「NSX」、軽自動車スポーツカー「S660」の生産を終了した。同社は経営資源を電動化戦略に集中する方針。また安全面や環境面の規制強化に対応するのが難しいと判断した。
NSXは運動性能と運転しやすさの両立を図り、人気を集めた。集大成として日本では8月に「タイプS=写真」を発売した。
高級スポーツカー「NSX」
S660は2015年発売の2人乗りスポーツカー。軽ながら旋回性能が高く、開発責任者が20代だった点も話題となった。21年に生産終了を発表後、注文が殺到したことから追加販売を決定。3月に生産を終えた。
このほかハイブリッド車(HV)「インサイト」の国内生産も終えた。セダン車の人気低迷が響いた。
2輪「CB400SF」 環境規制で終了
ホンダは10月、中型2輪車「CB400スーパーフォア(SF)=写真」の日本向け生産を終えた。直列4気筒エンジンを搭載したロードスポーツバイク。1992年の発売以降、日常使いや山道走行など幅広い用途に対応できる点が人気を集めた。扱いやすさも特徴で、教習車としても存在感を示した。
中型2輪車「CB400スーパーフォア(SF)」
生産終了の背景にあるのは環境規制の強化だ。11月から原付き1種を除く2輪車に「2020年排出ガス規制」が適用された。対応にコストがかさむことから、ホンダはCB400SFなど同規制に適合しない一部車種の生産終了を決めた。

カメラの「オリンパス」、新ブランドに順次切り替え
カメラの「オリンパス」ブランドが終焉に向かう。オリンパスの映像事業を前身とするOMデジタルソリューションズ(東京都八王子市)が、レンズを含め新ブランド「オーエムシステム」に順次切り替えていくと10月に公表した。カメラ関連のほか、双眼鏡やICレコーダーも切り替え対象となる。
オリンパス「OM SYSTEM OM―1」
オリンパスブランドのカメラは、1936年に「セミオリンパスI型」が発売されて以来、長く愛されてきた。OMデジタルソリューションズが3月に発売した「OM SYSTEM OM―1=写真」が、オリンパスのロゴを冠する最後のミラーレスカメラとなった。

マキタ、エンジン製品 バッテリー式に集中
電動工具大手のマキタは3月、1960年代ごろから販売してきた芝刈り機やチェーンソーなどエンジン製品の生産を終えた。脱炭素社会を見据え、バッテリーを使う製品に経営資源を集中し「充電製品の総合サプライヤー」へ突き進む。
マキタが生産終了した製品の一つ、エンジン式の草刈り機
エンジン製品の年間売上高は約100億円。ただ、園芸機器の市場が大きい欧州では脱炭素の観点から、エンジン製品を使用する庭園業者が減り始めているという。「選択と集中」(後藤宗利社長)として、バッテリー式に注力する方針だ。

かつて、バッテリー製品は「『仕事道具として求める出力に至らないのでは』という懸念があった」(同社)。その潮流を変えたのが2005年に投入したリチウムイオンバッテリーを使う機器。その後、売上高は順調に伸び、今では年間約700億円。脱炭素を追い風に、バッテリー製品で園芸機器市場を刈り取る構えだ。

ブラウザー「IE」サポート終了 「エッジ」利用を推奨
米マイクロソフト(MS)のインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)「インターネット・エクスプローラー(IE)」は、6月にサポートを終了した。27年の歴史に一つの終止符が打たれた。MSは、IEの後継で、よりセキュリティー水準の高い「マイクロソフトエッジ」の利用を推奨している。
インターネット・エクスプローラーのサポート終了を知らせるマイクロソフトのウェブサイトの一部

IEのみで動作するよう作成されたウェブコンテンツは「IEモード」で閲覧が可能で、同モードは2029年までサポート予定。
特急ロマンスカー・VSE 旅行者に愛され2000万人が乗車
3月11日に通常ダイヤでの定期運行を終えた特急ロマンスカー・VSE(50000形=写真)。2005年3月の就役以来、小田急電鉄のフラッグシップモデルとして沿線住民や旅行者に愛され、2編成で延べ600万キロメートル超を走行し、約2000万人が乗車した。

特急ロマンスカー・VSE(50000形)
シルキーホワイトの外観やロマンスカーの代名詞である展望席を設けた。客室は約4メートルの連続窓のほか、高さ2・5メートルの天井やゆとりのあるシートピッチ(前後間隔)を採用し、高い居住性と快適な乗り心地を追求した。
同社では、「臨時列車によるオリジナルツアーなどのイベントを開催しており、23年秋ごろを予定するラストランまでの時間をぜひお楽しみください」とコメントしている。

「サクマ式ドロップス」、原材料高騰で経営が悪化
映画『火垂るの墓』にも登場し、長年愛されてきた「サクマ式ドロップス=写真」。製造元である佐久間製菓(東京都豊島区)が23年1月に廃業することを11月に決めた。

「サクマ式ドロップス」
同社によるとサクマ式ドロップスの製造を始めてから114年。だが、最近は新型コロナウイルス感染症拡大の影響による販売減や原材料・エネルギー価格の高騰、人員確保の問題などで経営が悪化していたという。

食品業界を取り巻く環境が悪化する中、ロングセラー商品がその波にのまれ、また一つ消える。