他の映画を探していたら、「泥の河」を見かけてしまった。
即、視聴開始。
宮本輝の泥の河は大好きな小説のひとつ。
戦後の大阪の安治川河口のまだ貧乏な生活を描いた小説で、大好き過ぎて長男に貸したら、
彼も気に入ったらしい。
映画の舞台は昭和31年の大阪。
モノクロ映画でその頃の古い日本映画を見てるようだけれど、実は1981年の作品。
私が大学生の頃の封切りなんだ。知らなかったなあ。
キネマ旬報でその年の1位になったそうだ。
キネ旬ならそうなるだろう。
俳優は、
板倉晋平:田村高廣
板倉貞子:藤田弓子
板倉信雄:朝原靖貴
松本笙子:加賀まりこ
松本喜一:桜井稔
松本銀子:柴田真生子
タバコ屋:初音礼子
倉庫番:西山嘉孝
巡査:蟹江敬三
屋形船の男:殿山泰司
佐々木房子:八木昌子
荷車の男:芦屋雁之助
という豪華な俳優陣だが、もっと古いと思い込んでて、実は1981年作ということで、納得もした。
田村高廣や藤田弓子って1981年でこんなに若かったんだ。
加賀まりこも絶世の美女である。
ちょい役で蟹江敬三や殿山泰司、芦屋雁之助も出演している。
子役の主役、朝原靖貴はその後、聞かない。
素晴らしい映画だった。
セットがすごい。実物のようだ。
これで製作費が4500万円だったなんて、今の映画のコストとは隔世の感がある。
宮本輝、大阪、戦後風景、水上生活者、木造の家屋、古い船や河口の風景・・・
大好きなものばかりだが、実はこの1年で見た映画で一番だったかも。
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