SAILIN' SHOES

デジタル一眼、ライカ等でのスナップ写真や、カメラ、音楽、鉄道・車、子育ての日々雑感です。

関西と関東の鉄道における違いについての考察

2006-11-21 | 鉄道・バス
関西と関東ではいろいろ違うのは言わずもがなであるが、
鉄道に乗っているだけでもいろいろな差異があるのが楽しい。
前回関西に行った時の写真を見ていると明らかに関東と違うと思われるシーンが
いくつか写っていたのでご紹介しようと思うのである。


これは地下鉄御堂筋線の淀屋橋駅である。
関西人はせっかちなので前の電車がどこまで来ているかという電光表示が
よく見られる。これは私の幼い頃からそうであった。
信号機でもあと何秒で青に変わるかの表示があったりする。

それにしても御堂筋線の駅は優雅だ。




これは阪急電車の車内。
とても落ち着きのある格調の高い車内風景。
電車は人を運べば良いと言うものではない、という主張が感じられる。
関西の決定的な特徴として、蛍光灯のカバーがあげられる。
必ずカバーが覆っている。
関東はむき出しである。有料特急意外でカバー付きは記憶に無い。
関東はコスト意識の高いつくりであり、関西は蛍光灯がもし割れた際の
危険防止や落ち着いた内装を志向しているようである。
一般家屋についても関東は外観や玄関を立派に作るのに対して
関西は外観と玄関は質素に、中は豪華にする傾向があると読んだことがある。


派手な広告の御堂筋線。
関西は一般に派手好きといわれているが鉄道に関しては逆である。
電車の色は地味だ。
ではこの写真は?
実は地下鉄は女性専用車両にのみ広告がなされており、人目でそれと判るのである。そういう判りやすさも関西では重要。
関東の女性専用車両は本当にわかりにくい。



夕方の近鉄鶴橋駅風景。
やはり整列乗車をしていない。てんでバラバラに待っている。
そもそも停車位置の目印が示されていない。
昔よりは大分良くなったと聞くがまだまだ弱肉強食だ。
しかし決してマナーが悪いわけではない。
あとにお年寄りや子連れが入ってきたら割と席を譲る。
関東人ほど恥ずかしがり屋ではないように感じる。
我が家も子連れで関西に行くとわざわざ隣の車両からもおばちゃんの声が。
「こっち空いてるでーー!」
関東は基本的に他人は見て見ぬ振り、が多い。
妊婦が立っている。

阪急では優先席を廃止した。
「全車優先席です。」と書いてある。優先席でなくても阪急の乗客は
席を譲るのだそうである。



近鉄生駒線の車内。
蛍光灯カバー付いてます。



これは近鉄の新しい車両の車内。
蛍光灯にルーバーが付いている。
間接照明がお好きである。
そのかわり関東より車内が暗い。


近鉄の座席。
ヘッドレストまである。
これは朝はロングシート、昼はクロスシートに変身する優れものである。
お客様精神に満ちていると思う。



関西のホームには必ずといって良いほど待合室がある。
なかなか良いと思う。
関東に比べ関西の夏は圧倒的に暑いので冷房が重要という理由だ。



関西は架線柱がやたらに立派である。
これはなぜなのか判らない。
昔からの高速運転が関係しているのだろうか。
架線の張り方も関東はシンプルカテナリが主流で、関西はコンパウンドカテナリーが主流である。高速でも架線がぶれないのだ。


その他に有名な話としてはエスカレーターの通行路の左右の違いや、
喫煙・禁煙の考え方、駅の造作の違い、関東は標準軌、関西は広軌の差がある。
これも理由が判然としないが、関西は車両と車両の間が離れていて、
連結幌の部分で子供が遊べるぐらい長いのだ。
特に近鉄は長大である。
子供の頃はその部分でよく遊んだものだ。


駅のトイレに関しては関東のほうが進んでいる。
関西にはまだトイレットペーパーが備えられていない駅が多いが
関東はほぼ完備されている。

総じて言えば
関東は合理的で標準的、関西は情緒的で個性的。
唯一、京急は関西的な感じがする。



コメント (6)
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