7月の下旬頃からだっただろうか駐車場にシオカラトンボがしばしば
現れていたが頻繁に見かけるのはいつも私の車の周囲を忙しそうに
飛んでいる姿だった。
何となく懐かしさを覚え、暑い中に立って見ていると他の車の傍には
行かず、私の駐車スペース周辺だけを飛んでいる。
しかも二匹とも別名「ムギワラトンボ」とも言われる雌(メス)なのだ。
シオカラトンボの雌(メス)
私は『何故私の車の周りにだけ飛ぶのか?・・不思議だな・・』と
思い、また『楽しそうに遊んでる(?)のに邪魔すると悪いな・・』と
思いながら、遠慮がち(?)に車に乗り込むのだ。
最近は駐車場だけではなく、我が家の狭い庭にも毎日飛んでくる。
これも雌(メス)だけなのだが・・・
ここ数日、夕刻になると天気が急変し稲妻が走るとすぐに大きな
雷鳴が轟き、雷が近いことを知らせる空模様となっていた。
その後夕立のような雨を伴った雷が連続し、夜中まで続いたと
思われる雨で翌朝は木々が洗われたように緑が濃く見えるのだ。
そして朝は少し曇り空のように見えても瞬く間に青空が顔を出して
どんどん広がり、少し遅れて駆けつけたような太陽がここぞ‥と
ばかりに照射しはじめるのだ。
昨日も同じように午前中から厳しい暑さがじわじわと押し寄せるように
やってきた。
午後、一番暑いころに「暑さもなんのその・・」と、外へ出て私の
ルーティーンともなっている庭から空を見上げると・・・
大好きな夏空は青く、白い雲がいくつもゆったりと浮かんでいた。
庭に出た私は例によってしばらく晴れ渡った青空を眺めていると、
シオカラトンボの雌(メス)が飛んできた。
庭で見たこの雌は駐車場で飛んでいたトンボなのか?・・
駐車場と庭は建物のそれぞれ反対側だから迂回してくるのだろうか?
最近、リビングからガラス戸越しに毎日見かける個体なのか、それとも?・・・
毎日やってくるあのシオカラトンボの雌(メス)はガラス戸に
体当たりでもするかのように勢いよく向かってくるが、先ほど見た
雌(メス)は大きな波のうねりのようにゆっくりと私の傍に
やってきたかと思うと急旋回して獅子ゆずの支柱の先に停まった。
シオカラトンボの雌(メス)
羽を少し前方に出すような姿勢でとまり、大きく綺麗な緑の複眼の
頭を時々動かしながらその支柱の先から飛び立ち、また同じ場所に
舞い戻ってくる様子がどことなく可愛く感じた。
部屋へ戻ってからもリビングからガラス戸越しにアゲハチョウや
トンボが行ったり来たりするのを見ているとシオカラトンボが
しきりにガラス戸に向かって飛んでくる・・・
硝子にぶつかって少し痛い思いをしたのだろうか、まっしぐらに
飛んできてもガラス戸の手前の月下美人の鉢の近くでホバーリング
しながら部屋の中の様子を窺っているような動きをしていた。
夕方、もう一度空を見ようとガラス戸を開けた途端、近くにいたのだろうか
シオカラトンボがスイ~ッとリビングに入り天井の近くで小さな円を
描いたあとすぐに天井に停まったのだ。
天井に停まった姿
スマホを向けると一旦離れるがまたすぐに天井に停まり、また離れる
動作を4回ほど繰り返し、その後天井でじっとしていた。
トンボの気持がわからぬままガラス戸を大きく開けるとゆっくりと
出ていったがその姿は心なしか名残惜しそうに見えた。
こうして最近のトンボの様子を振り返り思いだすとちょっと不思議な
気がする。
駐車場では私の車の周辺だけで飛ぶ・・庭では部屋に入りたいのか
ガラス戸にぶつかるぐらいの勢いで飛んでくる・・
部屋に入っても慌てる素振りもなく、天井に心地良さそうに停まる・・・
霊的なことやスピリチュアルというようなことにはまったく無縁の
私でもこの時期に起きた過去の出来事を思いだすと不思議な
気持にもなるのだ。
もちろん偶然が重なっただけなのだが私の父と兄が死亡したのが
8月の半ばで私の1歳上の無二の親友のTさんが亡くなったのも
お盆の時期で雨が降った蒸し暑い日だった。
このTさんのことは過去にも記事にしたことがあるが私の好きな
作者梨木香歩さんの「家守奇譚」に登場する人物「高堂」の
イメージとピッタリなのだ。
そのTさんの長い夢を見たのが昨日・・・
偶然不思議なことが重なっただけなのだがあのトンボがTさんの
夢を運んでくれたのかもしれない。
不思議なことがまだある・・・
私の周辺に現れるシオカラトンボは何故雌(メス)ばかりなのだろうか?
この場所には何らかの生態系のようなものがあるのだろうか?・・・
これはシオカラトンボの雄(オス)
夏を感じるBGM・
今日はその「第五弾!」を
【癒し効果】心がやすらぐ、夏の癒し曲メドレー【作業用BGM】