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122cut:ともだちってありがたい

2018-07-20 | ビリーの挑戦第2部・伝説のSSTプロジェクトに挑む
122cut:ともだちってありがたい
――Scene18:帰ってきたビリーの挑戦
影野小枝 CP社の狭いオフィスです。新谷さんがきています。
漆原 しばらくだね。コンペで落選して以来だ。
新谷 A社のゴジラ・プロジェクトの記事を読んだよ。CP社のいい宣伝になっている。
漆原 磯貝くんが例の梅田健太に頼んで、書いてもらった。あの記事のお陰で、プロジェクトに一層の弾みがついた。
新谷 ゴジラの方は、もうすぐ終わるんだろう。ところで今日は相談なんだが、例のSSTもどきは中止になった。営業リーダーから猛反発され、支店長からも反対された。2週間の研修をしただけで、頓挫してしまったよ。
片岡 あれはQ社にパクられたうちの企画だった。
新谷 そうなんだよね。Q社の責任者は、1日×6回をやりたがって企画を持ってきた。CP社のプログラムと同じなので 追求したら、「CP社がマネしている」と返してきた。それで「CP社の代表とはずっとR製薬で仕事を一緒にやっていた」と伝えた。びっくりしていたよ。それ以来、何もいってこない。
漆原 相談って何だい?
新谷 「1日×6」をやることに決めた。うちの三枝本部長がQ社が持ってきたパンフを見て、「これをやろう」っていってきた。営業リーダーの底上げは緊急の課題なので、SSTもどきの代わりというわけだ。それでゴジラ・プロジェクトの記事を見せて、「このプログラムは、CP社のオリジナルです」と説明した。やってくれるかい?
漆原 喜んで。
新谷 ただしあまり予算がない。
漆原 きみのいい値でかまわない。梅田健太の記事といい、きみの機転といい、ともだちってありがたいと痛感している。


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