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山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

競争

2019-03-17 | 知育タンスの引き出し
競争
「競争」という熟語は、英語のcompetitionの訳語です。この訳者は、福沢諭吉とのことです。著書『福翁自伝』にそのことが明記されているようです。(日本語語源辞典をまとめました)

平等を説いた福沢諭吉が「競争」を編み出したのは意外ですね。
山本藤光2019.03.17

ごちそうさま

2019-03-16 | 知育タンスの引き出し
ごちそうさま
「ごちそうさま」は、「ご馳走」と書きます。なぜ走り廻る漢字があてられているのでしょうか。昔、来客があると、もてなしのために走り廻ったことからきています。冷蔵庫もスーパーもなく、食材を求めて走り、井戸から水をくみ、竈(かまど)に火をいれます。このように慌ただしいもてなしに、「ご馳走さま」というようになりました。(『語源』青春出版社文庫をまとめました)

「ご馳走さま」は、食べ物だけに用いられるのではありません。仲のよい夫婦をみて「ご馳走さま」ということもあります。快い居住まいにも「おもてなし」の心を感じるから、「ご馳走さま」というわけです。
山本藤光2019.03.16

「のんびり」イコール「まったり」?

2019-03-15 | 知育タンスの引き出し
「のんびり」イコール「まったり」?
昨日がんばったから、今日はのんびりとしよう。そう決めて、本日を立ち上げました。のんびりするって、まったりとした時を過ごすことです。

料理番組でゲストが「まったりとしたお味です」といっていました。なんとなく感覚的にはわかりますが、この言葉では判然としません。辞書の助けを借りることにしました。
――こくのある味わいが口の中に広がって行くのが感じられる様子(三省堂『新明解国語辞典』)

 私は今朝、「のんびり」イコール「まったり」とイメージしました。ところが「まったりとした味」を、「のんびりとした味」には置換できないことに気づきます。「のんびりとした味ですね」などといったら、殴り倒されてしまします。
混乱してしまいました。のんびりどころではなくなりました。
山本藤光2018.01.12

うばざくら

2019-03-15 | 知育タンスの引き出し
うばざくら
「うばざくら」は、盛りを過ぎても美しい女性のことです。姥桜と書きます。

――姥桜はヒガンザクラなど、葉が出るよりも先に花が咲く桜のこと。葉が出ないのを「歯がない」と洒落(しゃれ)て、歯のない姥にたとえたもの(日本語語源辞典)

桜の開花は目の前ですね。
山本藤光2019.03.15

2019-03-14 | 知育タンスの引き出し

もうすぐ桜の季節です。「桜」という言葉は、真冬でも目にすることはあります。露天などで、商人仲間が客に化けて品物を買い、周りの客に買う気を起こさせるものを「桜」といいます。
この語源をご存知ですか。

――桜はただで見ることができることからと言われる。(日本語知識辞典)

なんだかピントがぼけているように感じます。それにしても、露店商の「サクラ」は美しい桜にはふさわしくないですね
山本藤光2019.03.14改稿

そりがあわない

2019-03-14 | 知育タンスの引き出し
そりがあわない
あいつとはどうも「そりがあわない」と用いる「そり」は、なんのことかわかりますか。

――「そり」は刀の反(そり)のこと。カーブしている刀身の背の部分で、刀を鞘におめるとき、刀の反と鞘のカーブが合わなければ、うまくおさまらない。(『すぐに使える言葉の雑学』PHP)

由来が刀と鞘とは、意外な組み合わせですね。
山本藤光2019.03.14

青二歳

2019-03-13 | 知育タンスの引き出し
青二歳
青二歳。なぜ歳才でもなく三歳でもなく、二歳なのでしょうか。青は未熟を意味しているのはわかります。二歳である必然性がわかりませんでした。謎が解けました。一つは出世魚の二歳魚からきているという説。もうひとつは、新成人のことをいう新背(ニイセ)が転じたものという説です。(北嶋廣敏『雑学帝王500』中経の文庫をまとめました)

ネットサーフィンしてみましたが、これらの説以外のものはありませんでした。ボラなどの二歳魚とみるのが妥当のようです。
山本藤光2018.10.19初稿、2019.03.13改稿

核家族

2019-03-13 | 知育タンスの引き出し
核家族
「核家族」は夫婦とその子どもだけからなる、最小単位の家族のことです。昔の日本では、このような構成はマレでした。したがってこの言葉は、英語を直訳したものです。Nuclear familyはアメリカの文化人類学者G.P.マードックが、1949年に著作のなかで発表しています。(日本語語源辞典をまとめました)

子どもへの虐待も、核家族だから露見しないのですね。
山本藤光2019.03.12

積読

2019-03-12 | 知育タンスの引き出し
積読
動画を観ていたら、「TSUNDOKU」が外国の辞書に載り始めたとの解説がありました。「積読」のことですが、外国にはこのような用語はなかったみたいです。もちろんそうしている人はたくさんいました。「積んでおく」を読書と重ねて「積読」とされたのですが、日本語がまたひとつ市民権を得つつあるようです。「買った洋服を着ないで吊しておくのは、日本語でなんというの?」という質問がありました。不思議ですね。これには日本語がありません。吊着とでもいうのでしょうか。
山本藤光2018.08.30初稿、2019.03.12改稿

図に乗る

2019-03-12 | 知育タンスの引き出し
図に乗る
「図に乗る」は、調子に乗る意味で用いられます。この「図」はなんのことかわかりますか。

――この言葉は仏教の「声明(しょうみょう)」に由来する。声明は仏教の儀式、法要で唱える声楽の総称で、「図」は声明の転調の度合いを表す図表のようなもののことになる。声明を唱えるとき、図どおりにうまくいくことを「図に乗る」といったのだ。(『すぐに使える言葉の雑学』PHP)

これが現在では、悪い意味に用いられるようになっています。昔、「追分」の楽譜を見たことがあります。やはり音符ではなく、転調の度合いが書かれていました。
山本藤光2019.03.12