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山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

流れに棹さす

2019-04-12 | 知育タンスの引き出し
流れに棹さす
こんな問題がありました。「流れに棹さす」の正しい意味は次のどれでしょうか。
1.世間一般の動向に反する
2.物事をさらに順調に進行させる
3.人の会話に割り込む

この問題に不正解だった人は、罰として「知育タンスの引き出し」の3月分を全部読むことを命じます。回答は下記年月日の最後(*印)にあります。
山本藤光2018.05.31初稿、2019.04.12*2

敗北

2019-04-11 | 知育タンスの引き出し
敗北
敗北は、なぜ「北」なのかを説明している文章がありました。南ではなく、北が用いられているのは、その字の形によります。この漢字は2人が背を向け合って座っていることを示す象形文字です。また北には逃げるという意味もあります。つまり戦いに敗れて敗走することを表しています。(『雑学帝王500』中経の文庫をまとめました)
山本藤光2019.04.11

根回し

2019-04-10 | 知育タンスの引き出し
根回し
会議の前に根回しをする。この「根回し」の語源は、植木屋さんの用語とのことです。

――大きな木を移植するときは、下準備として1、2年前に、その大木の周囲を掘る。そうして広がりすぎた細根を切って、鬚根(しゅこん)を発生させるようにする。こうしておけば、移植したときに寝付きやすく、移植がうまくいくのだそうだ、(『語源2』青春出版社文庫)

クレーンで大木を吊して、くるくる回す場面は何度か見たことがあります。会議の根回しは、あそこからきていたのですね。鬚根は「ひげね」と呼ぶ方が一般的かもしれません。
山本藤光2019.04.10

くしゃみ

2019-04-09 | 知育タンスの引き出し
くしゃみ
「くしゃみ」の語源は、いくつかあります。

――もとは「くさめ」で、くしゃみをしたときに唱える呪文。昔は、くしゃみが出ると早死にすると信じられていた。「くさめ」は、くそくらえの意味の「糞喰(くそは)め」の転とも。呪文「休息命(くそくみょう)」の縮まったものともいう。(日本語語源辞典)

それにしても、「糞喰(くそは)め」は意外でした。
山本藤光2019.04.09

左前の服

2019-04-08 | 知育タンスの引き出し
左前の服
前から疑問に思っていたことがありました。男性の服が右前なのに対し、女性のそれが「左前」だということです。
エンサイクロネット編『今さら他人には聞けない疑問650』(知恵の森文庫)を読んでいて謎が氷解しました。
ヨーロッパでは上流階級の婦人しか、高価なボタン付きシャツは着られませんでした。彼女たちの着替えは召使いがするので、召使いが扱いやすいように左前になったとのことです。世の中には圧倒的に右利きが多いですからね。
そして本には、男の人が彼女の服を脱がせやすいように、ではありませんと結ばれていました。
山本藤光2018.04.18初稿、2019.04.08改稿

3すくみの思想

2019-04-07 | 知育タンスの引き出し
3すくみの思想
ジャンケンは「3すくみの思想」で成り立っています。竹内均編『時間を忘れるほど面白い・雑学の本』(知的生き方文庫)を読んでいて、教えられたことがあります。ジャンケンは中国で起こったもので、ヘビ、ナメクジ、カエルとなっています。ヘビはナメクジを怖がり、ナメクジはカエルを怖がり、カエルはヘビを怖がることによります。
グー・チョキ・パーは日本独自のものです。昔、狐 → 庄屋→ 猟師→狐……という3すくみを聞いたことがあります。そのほかにもたくさんの「3すくみ」が存在しているようです。
山本藤光2018.03.06初稿、2019.04.07改稿

赤い糸

2019-04-06 | 知育タンスの引き出し
赤い糸
「赤い糸」について、おもしろい記載がありました。将来夫婦になるべく二人は赤い糸で結ばれていた、などと用いられます。この「赤」は、血族・血縁などの血を意味しています。そして「糸」は結びつきを意味し、他人同士が固い結びつきであることを、「小指と小指が赤い糸で結ばれている」というようになりました。(『雑学全書』知恵の森文庫をまとめました)
山本藤光2019.04.06

あばらや

2019-04-05 | 知育タンスの引き出し
あばらや
貧相な家のことを「あばらや」といいます。この「あばら」の語源は意外なものでした。漢字では「疎」と書き、「すき間があること」「まばらであること」という意味です。「あばら骨」も同様の意味があります。昔は「あばら造り」という建設技法があり、濡れ縁な度は下に水が落ちやすいように「あばら造り」にしていました。それにしても、「あばら骨」と「あばら屋」が同じ意味だとは気がつきませんでした。(『語源3』青春出版社文庫をまとめました)
山本藤光2019.04.05

理容院のシンボルマーク

2019-04-04 | 知育タンスの引き出し
理容院のシンボルマーク
ホーソン『完訳・緋文字』(岩波文庫)を読んでいて、次のような記述に出逢いました。

――西洋医学では近代医学が登場するまで、理髪師が外科医だった。理容院、美容院のシンボルマークは、それぞれ包帯、動脈、静脈を表している。

調べてみました。
中世のヨーロッパでは、瀉血(しゃけつ)をすることが健康のためと信じられていました。これは血液を抜く療法です。これを担っていたのが、理髪師である外科医だったのです。とんでもない時代があったものです。
山本藤光2017.12.28初稿、2019.04.04改稿

ため息

2019-04-03 | 知育タンスの引き出し
ため息
「言葉の救急箱」というサイトがあります。「ため息」「吐息」「嘆息」の違いを次のようにまとめていました。
【ため息】感心してつく息
【吐息】安心してつく息
【嘆息】深く嘆いてつく息
あれれ、と思いました。私の理解では、「ため息」は、心配したり不安だったりするときに使うもの(ため息まじりにいう)が第一義でした。もちろん悲観が喜びに変わったときに「ほっとため息をつく」との用例もあります。(ここまでは『新明解国語辞典』で確認しました)それゆえ、「感心してつく息」の説明にひっかかりを覚えたのです。しかしネットを最後まで読むと、きちんと説明がなされていました。「ため息」と「吐息」は、同じように用いられています。私には違いがわかりません。
山本藤光2019.04.03