goo blog サービス終了のお知らせ 

山本藤光の文庫で読む500+α

著書「仕事と日常を磨く人間力マネジメント」の読書ナビ

豚児

2019-01-25 | 知育タンスの引き出し
豚児
立川談四楼『声に出して笑える日本語』(光文社知恵の森文庫)を読んでいると、ひんぱんに「豚児」という単語がでてきます。これは自分のこどもをへりくだっている言葉で、「愚息」や「愚女」ともいいます。では「豚児」の対義語はわかりますか。男児同様に何かの動物があてがわれているか、と推測しました。しかし答えは「小女」でした。「豚女」とはいわないようです。
山本藤光2018.06.24

ぼかしことば

2019-01-25 | 知育タンスの引き出し
ぼかしことば
清水義範『日本語必笑講座』(講談社文庫)を読んでいて、なるほどという一説に出逢いました。

――女子高校生及びもう少し上の世代までの若い女性に特徴的なことばづかいというものはある。「てゆうか……」「……だし」「……みたいな」「……とか」などの、意味ぼかしことば、もその一例だ。「ケーキが食べたい」と言わないで、「ケーキとか食べたいし」とやる語法である。(同書P51)

電車のなかでよく耳にする言い回しです。なるほど、あれが「ぼかしことば」だったのですね。
山本藤光2019.01.25

BBQ

2019-01-24 | 知育タンスの引き出し
BBQ
「BBQ」を最初に書いた人のセンスが好ましい。この表現は、阪本啓一さんのブログで見ました。何のことなのか、わかりませんでした。

いいよね、この感覚。私も営業リーダー研修では、英語の3文字を使っています。昔の営業の世界は、「KDD」や「GNP」でした。受講者の多くは、何のことやらわかりません。そしてつづけます。

いまは「HKM」の時代です。

さて謎解きですが、KDDは勘と度胸と出たとこ勝負。GNPは義理と人情とプレゼントの略です。HKMはHumanity Based Knowledge Managementの略です。

このように、ちょっとした単語の頭文字を、英語3文字にすると味わい深くなります。蛇足ながらBBQは、バーベキューのことです。知らなかったのは、私だけなのでしょうか。
山本藤光2017.11.27

ドギーバック

2019-01-24 | 知育タンスの引き出し
ドギーバック
クロスワードで解けなかった問いがあります。「レストランなどで食べ残したものを持ち帰る容器」という設問でした。「〇〇〇バック」となっているのですが、まったくわかりません。老妻に質問したら、「ドッグバックだよ」の答えが返ってきました。「広辞苑」を調べてみました。正確には、

――ドギーバック(doggy bag):犬の餌にするという名目から。

食品ロス問題もあり、義務づけてもよい習慣だと思います。ただし名称は変えるべきでしょうね。
山本藤光2019.01.24

大根

2019-01-23 | 知育タンスの引き出し
大根
ニンジンでもゴボウでもなく、なぜダイコンが選ばれたのでしょうか。大根役者の謎に迫ってみたいと思います。意味は演技の下手な役者の蔑称です。

――大根はいくら食べても食あたりすることがめったにないので、あたらない(売れない)役者の意からという説。また大根の根の色が白いので、素人の「しろ」にかけているという説がある。(日本語知識辞典)

こうしてみると、語源にはりっぱな意味があることがわかります。
山本藤光2018.04.05

昼行灯

2019-01-23 | 知育タンスの引き出し
昼行灯
「昼行灯」(あんどん)は、役に立たない、愚か者のことです。谷沢永一の著書を読んでいて、もっと深い別の意味があることを知りました。「行灯」は「紙を貼った木枠の中に油を入れて火を灯す、江戸時代の室内照明器具」(谷沢永一『知らない日本語』幻冬舎文庫)のことです。

昼行灯は赤穂浪士の大石内蔵助につけられたあだ名でもあります。ただし彼の場合は別のニュアンスでつけられていたようです。

――(大石内蔵助の場合は)昼の行灯のように、目立たない、隠れた切れ者。昼間に行灯を使うような非常識を平然と行う、一本突き抜けた人という意味合いである。(谷沢永一『知らない日本語』幻冬舎文庫)

ちょっとこじつけがましいのですが、敬愛する谷沢永一が書いているので納得です。
山本藤光2019.01.23

Made in Japan

2019-01-22 | 知育タンスの引き出し
Made in Japan
終戦後、アメリカの占領下にある日本の輸出品は、「Made in Japan」とは印されていなかった。こんな記事を読んで、ハテナマークが点灯しました。「Made in ―― Japan」の傍線部分には、どんな単語が入っていたのか、ご存知ですか。正解は署名欄にあります。この製品が見たい。
山本藤光2018.07.26 MADE IN OCCUPIED JAPAN

せっかく

2019-01-22 | 知育タンスの引き出し
せっかく
「せっかく」は「折角」と書きます。この漢字は中国の故事に由来し、「鹿の角を折る」という意味です。由来を説明した文章がありました。

――漢の時代、充宗という学者がいた。傲慢だった充宗は周囲からひどく嫌われていたが、学者として彼にかなうものは誰もいなかった。

 そんな彼をみごとに打ち負かした学者がいました。

――充宗が五鹿という国の出身だったことから、世間は「よくぞ鹿の角を折った」と喜び、高慢な人の鼻をくじくことを「折角」というようになった。(『世界で一番おもしろい漢字の本』青春出版社文庫)
山本藤光2019.01.22

罔(あみ)する

2019-01-21 | 知育タンスの引き出し
罔(あみ)する
「人を罔する」って?
『深代惇郎の天声人語』(朝日文庫)を読んでいたら、「人を罔(あみ)する」という文章に出逢いました。

――エサをまいて魚を寄せ、網で取る。魚が哀訴しても、悪いのは網を打った方ではない、エサに寄ってきたお前の自業自得だ。同じように、つい出来心で罪を犯すような状況を作り、人間によこしまな心を起こさせるのが、つまり「人を罔(あみ)する」という意味である。(同書P124)

調べてみると、「罔」は「網」の原字でした。「人を罔する」なんて言葉は知りませんでした。そして深代は孟子が政治家にいった言葉を引いてみせます。

――民を罔することをなすべけんや

これは日本の政治家にもいってあげたい言葉です。「あいつ罔してやがる」などと使ってみたい言葉ですね。
山本藤光2018.02.10

あがり

2019-01-21 | 知育タンスの引き出し
あがり
寿司屋でお茶のことを「あがり」といいます。この語源の説明を読みました。昔遊郭で客が登楼すると、お茶を挽(ひ)いて出していました。しかし「お茶をひく」では縁起が悪いので、これを「あがり花」と呼んでいました。その「花」が欠落して、「あがり」だけが用いられるようになったとのことです。(以上は、北嶋廣敏『話のネタ大事典』PHP文庫)をまとめたものです)
山本藤光2019.01.21