古典的な会議:めんどうかい156
――第12章:「会議道」入門
講演でこの話をすると、きまって大爆笑が起きます。でも笑いごとではないのです。本当にあちこちで見かけられる、ごく古典的な会議の一駒なのですから。
◎ショートストーリー
朝、会議のはじまり時間が過ぎている。営業リーダーは電話をしているし、メンバーは経費精算や日報書きをしている。リーダーの電話が終わる。
「会議をはじめるぞ。早く会議室へ入れ」と、小脇に書類を抱えたリーダーが叫んでいる。
「先月は残念ながら、未達に終わった。今月は、失敗は許されない。絶対に目標数字をカバーするのだ。おれが営業マン時代は……」
営業リーダーは、一方的にしゃべりまくっている。言葉の頭には、判で押したように「おれが」がつく。営業マンに、顧客攻略状況の発表をさせる。営業リーダーは、何やら書類にサインをしている。
まともに、聞いているメンバーなどいない。ノートすら広げられていない。パソコンに何かを入力している人。電卓を叩いている人。意味のない時間だけが、ゆっくりと過ぎてゆく。
「いいか、今月はおれに恥をかかせるな。とにかく、何でもいいから、売ってこい」
「今月はキャンペーンをやる。販売目標の達成率ナンバーワンには、10万円の特別経費を支給する。2位は5万円で……」
「新しいパンッフレットが届いている。安藤、おまえが中心になって、ポイントの整理をしろ」
最近の会議では、ペットボトルの持ち込みは当たり前になっています。これは仕方がないとして、空の容器がいつまでもテーブルの上にあるのは見苦しいものです。会議って、規律の世界なのです。だらしない状態から良質の議論が生まれないことについては、先に触れたとおりです。
――第12章:「会議道」入門
講演でこの話をすると、きまって大爆笑が起きます。でも笑いごとではないのです。本当にあちこちで見かけられる、ごく古典的な会議の一駒なのですから。
◎ショートストーリー
朝、会議のはじまり時間が過ぎている。営業リーダーは電話をしているし、メンバーは経費精算や日報書きをしている。リーダーの電話が終わる。
「会議をはじめるぞ。早く会議室へ入れ」と、小脇に書類を抱えたリーダーが叫んでいる。
「先月は残念ながら、未達に終わった。今月は、失敗は許されない。絶対に目標数字をカバーするのだ。おれが営業マン時代は……」
営業リーダーは、一方的にしゃべりまくっている。言葉の頭には、判で押したように「おれが」がつく。営業マンに、顧客攻略状況の発表をさせる。営業リーダーは、何やら書類にサインをしている。
まともに、聞いているメンバーなどいない。ノートすら広げられていない。パソコンに何かを入力している人。電卓を叩いている人。意味のない時間だけが、ゆっくりと過ぎてゆく。
「いいか、今月はおれに恥をかかせるな。とにかく、何でもいいから、売ってこい」
「今月はキャンペーンをやる。販売目標の達成率ナンバーワンには、10万円の特別経費を支給する。2位は5万円で……」
「新しいパンッフレットが届いている。安藤、おまえが中心になって、ポイントの整理をしろ」
最近の会議では、ペットボトルの持ち込みは当たり前になっています。これは仕方がないとして、空の容器がいつまでもテーブルの上にあるのは見苦しいものです。会議って、規律の世界なのです。だらしない状態から良質の議論が生まれないことについては、先に触れたとおりです。