北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない
「どんな大学に入ってもやる気がでる本~ホンネで考える大学の活用法AtoZ(鷲田小彌太著・言視舎2019刊)」を読んだ。鷲田小彌太(わしだこやた1942生れ)氏は、大阪大学(文学部哲学)卒、同大学院博士課程中退、三重短大/教職を経て、札幌大学教授を2012まで務めた。“日本人の哲学(2012~2017)”など著書多く、ファンも多い。------
「どんな大学に入ってもやる気がでる本」とのタイトルは、恐らく鷲田小彌太氏の奉職されていた札幌大学を意識してのものだと思われるが、要は大学生活をいかに効果的に快適にすごすのか、意欲的に学ぶのか、研究を進めるのかに関する纏まった知的活用本がこれまでなかったことに気付き、執筆動機に繋がったと書いている。以前に“大学教授になる方法(1991)”でベストセラー作家となり、以降順調に教授と文筆業を続けて来られたようだ。しかしながら昨今の日本を見れば30年前とは社会の様相が変化しており、鷲田小彌太氏自身は幸せな時代を大学教授として過ごせたと鷲田小彌太氏を受け入れてくれた社会に感謝しておられる。唯当時も今も、人間の社会であることに変わりなくて、思う存分に勉強でも仕事でもすればいいのだと、その具体的な方法を手とり足とり教えてくれている本となっているのだ。目次にはつぎのような文言が並ぶのである。“独習は危険”、“高卒と大卒の違い”、“卒業証書は取っておこう”、“学部卒はアマチュアであり、大学院にも是非行こう”、“無名大学でも行って良かったと思える、人生は長いのだから”-----
北海道生まれなのに阪大に来て、就職は時間が掛かったそうである。それでも良い時代に恵まれて幸せな人生を送って来られた模範のような人なのである。そのような人の著作が庶民に役立つかというと、普通はダメだろうが、哲学を修めている方の方便と言うか口の上手さに絆(ほだ)される本なのである。
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