奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その2038)

2022-03-23 08:15:00 | 奈良・不比等

北円堂を知らずして奈良の歴史は語れない

「本当はこわくない新型コロナウイルス~最新科学情報から解明する日本コロナの真実(井上正康著・方丈社2020.10刊)」を読んだ。井上正康(いのうえまさやす1945生れ)氏は、1974岡山大学大学院(病理学)修了。インド/ペルシャ湾航路船医/アルバートアインシュタイン医科大学准教授/タフツ大学教授/大阪市立大学(医学部)教授(2011同名誉教授)を務めた。-------

この本「本当はこわくない新型コロナウイルス」の目次は次の通り。“新型コロナウイルスが齎したもの(未知のウイルスとの出会い/蔓延したのは過剰反応と思考停止だった/教訓を生かして次の波に正しく備えよう)”、“人類と感染症(人類最大の敵は感染症/ウイルスには抗生物質が効かない/ウイルスに対抗する免疫の力/感染拡大を防ぐ集団免疫)”、“コロナウイルスとは(変わり身が速いRNAウイルス/新型コロナは7番目の新参ウイルス/突然変異し易いRNA遺伝子を持つ/コロナはどのように感染するのか/子供の感染率が少なく重症化しない理由)”、“世界と日本の新型コロナの感染状況(新型コロナウイルスは何時日本に来たのか/感染はどのように世界に広がったのか/新型弱毒株と強毒株はどのように世界に広がったのか/コロナの波は日本に2回来ていた/PCR陽性=感染者ではない)”、“死者数から見た日本と東南アジアの特異性(死者数が少なかった日本/効果が見えないロックダウン/効果が見えない3密回避と接触8割減/土着のコロナと新型コロナの交差免疫/弱毒株→強毒株の順序が本土を防衛した神風)”、“コロナウイルスと免疫(標的は免疫弱者/細胞性免疫が重要/民族特有の遺伝子特性)”、“次の波に向けての処方箋(新型コロナは感染力の強い風邪ウイルス/ワクチン幻想を疑え/治療薬開発の目処は)”、“失敗の本質と日本人の死生観(グローバル社会の新しい感染症/指定感染症からの格下げがコロナ禍解消の鍵/成熟国家スウェーデンの国策とトレードオフ)”---------

井上正康氏は、その経歴に見る通り、感染症の専門家として日本の第1人者である。刻々とコロナ禍の実際が揺れ動いていく中で、1年半を経過した現時点で見ても、優れた予測となっているし、定点観測的に良い本だと思った。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 古都奈良・修学旅行と世界遺... | トップ | 古都奈良・修学旅行と世界遺... »

コメントを投稿

奈良・不比等」カテゴリの最新記事