奈良

不比等

古都奈良・修学旅行と世界遺産の街(その544)

2018-02-19 08:15:00 | 奈良・不比等
日本人の平均身長が新聞報道された。1980年代後半以降平均身長の伸びは低下しているようだ。戦後の食糧事情の改善と共に男性が172cm、女性が158cmまで向上したが、バブル経済の破たん以降は男女ともに1cm程度逆に低くなってしまっているようだ。理由として挙げられていたのは、未熟児で生まれる子供の比率が高くなっているので、未熟児では大人になってからの身長の伸びが少ないとの研究から推量されるのだと云う。-----
近鉄奈良線沿線の小学校の脇を通る際に見掛ける小学生の身長は大人の女性教師の身長を優に上回る女児を幾度も見掛けていたので、まさか日本人の平均身長がここ20数年に亘って低下して来ているとは露知らなかった。------
小学6年生になるまで身長が高くなってもランドセルを背負っている姿は、小学1年生のランドセル姿と較べてランドセルがちっぽけに見えて可笑しく感じていた。-----
日本人は元々、縄文人と弥生人の混血であり、縄文人のDNAでは身長が若干低いのだそうだとどこかで聞いたことがある。その意味では、現在においても縄文人のDNAは残っているのだと考える事も出来るし、バブル経済の破綻により、経済格差が広がって食糧事情が幾らか悪くなって仕舞っている事もないとは言えない。給食費を払えないどころか三度の食事も満足に与えられていない児童も多く居ると社会問題化している。フードバンクをボランティアで運営して近隣の欠食児童に振る舞っている社会奉仕家が時々新聞に載る。此処、奈良県でも例外ではなく給食を当てにしている児童が本当に居ると云うのだ。-----
高齢者の増加による社会問題は何れ人口の自然減として解決していくが、子育てに関わる衣食住の欠落の捕捉は都道府県や市町村が最優先課題として取り組んで貰いたいものである。保育園の待機児童問題などその一つに過ぎないのだから。
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