炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

逃げる政治家

2010-10-21 17:07:47 | Weblog
 勤め先近くの蕎麦屋で昼飯を食べていたとき、一人の男が入ってきて二人前のそば(おそらくかけ蕎麦だったのではないか)を注文し、どんぶりを二つ抱えて、店から小走りに出て行った。後で店の親父が薄ら笑いを浮かべながら、「あれこれ噂のあるあの先生(店の辺りが地盤の政治家)は報道各社に追われて、みなの前に顔を出すことが出来ない。それで、車の中で食べるそばを秘書が注文に来たのさ」と話しているのを聞いた。ゆっくり食事も出来ず、こそこそと逃げ回る政治家のあわれな姿を見た気がした。件の政治家は、かつては労働大臣や政党幹事長まで務めた人だが、結局、横領/詐欺容疑で逮捕され、罪人となった。
 かつては政界汚職で逃げおおせたものが大勢でいたが、政治家に対する国民の目が厳しくなった今日、悪いことをしていたら逃げ回っても駄目だ。自分は間違っていないと本当に自信があるなら、堂々と対決したほうが得策である。逃げ回って成功しても、ごまかして逃げおおせたというイメージが貼り付き、胡散臭い政治家として大きなダメージを受ける。対決して潔白が明らかになれば、その実直な態度が、逆に、尊敬されよう。決着をつけるにはそのほうが早道だ。裁判を回避するために、行政訴訟を起こすなどは、どう考えても賢明ではない。手練手管をろうして政治の混乱がいつまでも続くようでは、国民が困る。
 ちなみに、件の政治家の弁護士であった男と、後年、ある財団の運営をめぐって対峙する羽目になった。弁護士もいろいろで、法廷闘争をチラつかせ、歪曲した論理を押し通そうとする者もいるようだ。(ボブ)

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1 コメント

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逃げる政治家を誤解しました ()
2010-10-22 16:00:25
タイトルの逃げる政治家のことを「逃げない」と宣言しておきながら、検察審査会による起訴議決の執行停止や指定弁護士の選任手続きの仮差し止め、さらにこれを棄却した東京地裁決定に対する即時抗告を行って逃げ回っている政治家と誤解してしまいました。
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