炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

検索雑感

2010-10-16 06:10:55 | Weblog
納さんの「検索エンジンのこと」の話題提供は興味をそそられた。

確か1980年代の初め頃であったと記憶している。 ある著名な脚光を浴びていたシンクタンクのN総合研究所の知人から、米国国防省が開発した文献検索システムを導入したので、試しに使ってみてはどうかという嬉しい誘いがあった。検索エンジンの黎明期であった。
そこで何となく興味を持っていた「光ジャイロスコープ」の文献検索を依頼してみた。届いた検索結果は、千件に近い項目のリストであった。光ジャイロスコープのことは話しには聞いていたもののこれほどまでに研究開発が行われていることには驚かされた。これだけ膨大な資料をすべて取り寄せて読むわけにもいかず、どの資料が有益なのかもわからない。有り難く検索結果は受け取ったが、このとき「過ぎたるは、及ばざるが如し」との諺を実感として体験した。

納さんによると「炉端での話題」で検索エンジンをかけると152,000件の検索結果が示されたという。一般に短い単語で検索エンジンをかけると、この様に膨大な検索結果が得られるが、その中から目的とした検索結果を見出すのは至難である。少しばかりの知識欲を充たすため、検索エンジンを用いるときには躊躇なく「ウィキペディア」を見るが、最近のウィキペディアは、これまた膨大な過剰となっている項目もある。

 検索内容を絞るために、AND条件としていくつかの項目を並べると、ある検索エンジンでは、「この項目については見つかりませんでした」と突き放される。また別の検索エンジンでは、これをOR条件として扱うのか、検索結果の内容要約の項目を太字にしてさらに多くの項目が表示される。
 Yahoo とGoogleは検索エンジンを提携したという。この検索エンジンによる検索結果、まことに重複が多い。152,000件にはネズミ算的に膨らんだ重複がある。この検索エンジンはフィルター機能が貧弱であるといわざるを得ない。未熟である。

 光ジャイロスコープのことは、文献検索の結果はそのままにして、著名な物理専門家にパーティの席上でうかがったところ、「それは光りの直進性を利用するのです」と答えられた。レーザ光を鏡の様なもので回転反射させておく。この光学系が運動すると光は直進するので、光学系の中で光りの位置が変位することを検出すれば、ジャイロスコープになるのかと推量した。回転する光り進路の位置変化をいかに検出するかというのが膨大な文献に記されていたと思っている。
 いま市販されているゲーム器の中には、微少な半導体加速検出器が組み込まれている。加速成分を積分することで位置検出を行い、ジャイロスコープの役割を果たしている。
(応)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿