炉端での話題

折々に反応し揺れる思いを語りたい

フィッシング電話では?

2011-02-25 16:47:11 | Weblog

 この2月23日のことである。電話がかかってきたので受話器をとりあげた。最近は、「はい○○です」と自分の名前を直ちに告げるマナーは実行していない。その理由はおわかりいただけるであろう。

 

 何となくか細い声で、「そちらから電話をいただいたのですが、何でしょうか」という。その日は電話をかけた覚えはない。「電話番号を間違ってかけていませんか」とたたみかけたところ「×××の△▽▽△ですね」という。確かにこちらの番号で、間違いない。

 「こちらにこの番号で2度も電話がかかってきた記録がありますので、折り返し電話しているところです。実は両親がいなくなって心配しているところなのです」と消え入りそうな声で訴えるように言う。中学生程度の女の子か、男の子かと想像できる。

 

 「おや、それは心配ですね。しかしこちらからは電話していません」というが、「確かにこの電話番号が記録に残っています。しかも2回もかかってきています。私の家の名前は○×です」と電話の主は自分の名前を告げるが、いささかしつこい。

しかし昨日は電話をした覚えはない。その名前も心当たりはない。「何かの間違いでしょう」というと「家族の方に聞いてみてください」という。家族は留守でいない。「家族の方に代わってください」といいだす。「家族はいませんよ」と答えると、言葉巧みにこちらの名前を聞き出そうとする。「両親が心配なのです」と再び言う。

 

 いかにも哀れに訴えるので、ついにこちらの名前をうっかり言うと「そうです。この名前は父から聞いたことがあります」という。

 ついに電話を切ることにした。「電話をした覚えはありません。何かの間違いです。もし心配なら、この電話番号を警察に告げて、調べてもらってください」と告げた。

 そのあとに電話はこなかった。

 

 以上のやりとりは少しばかり省略して記述したが、実際にはもっと複雑で長時間であった。あとからゆっくりと思い出しながら考えてみるとフィッシング電話ではなかったろうか。

電話をかけなかったにも拘わらず、電話番号の記録があるという。電話会社がそのような間違い番号の記録を残すだろうか。しかも2度も。

 会話の内容は、名前を聞き出すこと、年齢を問いただすこと、家族を電話に呼び出そうとしたことなど。これらの情報がそろえば、振り込み詐欺に利用できるかも知れない。

 年齢不詳だが、子供らしい様子で弱々しい、聞き取り難い声であった。

 

どなたかこのような電話を受けた心当たりがないだろうか。これから、もし同じような電話を受けるとすれば、新たな詐欺の手口かも知れないので御注意いただきたい。

(応)