10月7日(月)の夜に、トッパンホールのオープニング・コンサートを聴く。シーズンの開幕コンサートという命名だろうか。今回はベートヴェンの作品を、チェロ・ソナタ、ヴァイオリンソナタ、歌曲という形でいろいろと聞く。チケットは完売ということで、満席だった。7時に始まり、20分の休憩を挟み、終演は9時20分頃だった。
出演者はヴァイオリンが山根一仁、チェロは笹沼樹、声楽はバリトンの大西宇宙。今シーズンに登場する主要な人が一堂に揃うわけだから、いわば「顔見世」興行といった雰囲気。ベートーヴェンをいろいろなスタイルで聴くという楽しみもある。
最初は笹沼のチェロで、チェロ・ソナタ4番。ピアノの伴奏は兼重稔宏。結構、高度なテクニックを使った曲だが、何となく曲が盛り上がらずに低調だった印象。幕開きで硬さが残っていたのだろうか。
続いて山根のヴァイオリンで、ヴァイオリン・ソナタ2番と1番。伴奏は大井駿のフォルテピアノ。珍しく昔のフォルテピアノを使った伴奏で、平均律ではなくキルンベルガー第二音律で調律された楽器を使用していた。現在のピアノと異なり、ペダルがなく、音のダイナミック・レンジも狭いので、単独の楽器としては魅力を欠くかも知れないが、ヴァイオリンの伴奏では音の大きさが大きすぎず、とても相性が良いと感じられた。また、ベートーヴェンも使っていたらしい音律だったので、ヴァイオリンとよく音が合い、聴いていてとても心地よい音楽となっていた。
休憩の後の後半は、大西による歌曲。伴奏は兼重のピアノ。最初に「アデライーデ」続いて連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」1~6曲だった。大西は今が旬のバリトンといった感じで、声も美しく良く響き、ベートーヴェンを堪能した。
最後は笹沼のチェロ・ソナタ3番。前半に弾いた4番は今一つの印象だったが、後半の3番は打って変わって、素晴らしい演奏。もともと人気の曲らしいが大いに盛り上がった演奏だった。盛沢山のプログラムだったので、終了は9時20分を過ぎていた。外に出ると、雨が降っており、傘もなく陸の孤島のようなホールなので、どうしようかと思ったが、タクシーがうまく捕まったので、タクシーで帰宅。家で軽い食事をとる。人参のラぺ、枝豆のポタージュ、チョリソー、生ハムなど。飲み物はボルドーの白。
出演者はヴァイオリンが山根一仁、チェロは笹沼樹、声楽はバリトンの大西宇宙。今シーズンに登場する主要な人が一堂に揃うわけだから、いわば「顔見世」興行といった雰囲気。ベートーヴェンをいろいろなスタイルで聴くという楽しみもある。
最初は笹沼のチェロで、チェロ・ソナタ4番。ピアノの伴奏は兼重稔宏。結構、高度なテクニックを使った曲だが、何となく曲が盛り上がらずに低調だった印象。幕開きで硬さが残っていたのだろうか。
続いて山根のヴァイオリンで、ヴァイオリン・ソナタ2番と1番。伴奏は大井駿のフォルテピアノ。珍しく昔のフォルテピアノを使った伴奏で、平均律ではなくキルンベルガー第二音律で調律された楽器を使用していた。現在のピアノと異なり、ペダルがなく、音のダイナミック・レンジも狭いので、単独の楽器としては魅力を欠くかも知れないが、ヴァイオリンの伴奏では音の大きさが大きすぎず、とても相性が良いと感じられた。また、ベートーヴェンも使っていたらしい音律だったので、ヴァイオリンとよく音が合い、聴いていてとても心地よい音楽となっていた。
休憩の後の後半は、大西による歌曲。伴奏は兼重のピアノ。最初に「アデライーデ」続いて連作歌曲「遥かなる恋人に寄す」1~6曲だった。大西は今が旬のバリトンといった感じで、声も美しく良く響き、ベートーヴェンを堪能した。
最後は笹沼のチェロ・ソナタ3番。前半に弾いた4番は今一つの印象だったが、後半の3番は打って変わって、素晴らしい演奏。もともと人気の曲らしいが大いに盛り上がった演奏だった。盛沢山のプログラムだったので、終了は9時20分を過ぎていた。外に出ると、雨が降っており、傘もなく陸の孤島のようなホールなので、どうしようかと思ったが、タクシーがうまく捕まったので、タクシーで帰宅。家で軽い食事をとる。人参のラぺ、枝豆のポタージュ、チョリソー、生ハムなど。飲み物はボルドーの白。