春の開花を待ち侘びて、早くも準備に入る樹木花達です。
「コブシ / 辛夷」、「ハクモクレン / 白木蓮」と「ギンヨウアカシア / 銀葉アカシア」の蕾の様子を挙げてみました。
此等の樹木は、葉が出る前に花を咲かせます。
<「ハクモクレン」(白木蓮)>
「ハクモクレン」が、毛皮を被って春の開花に備えます。
白く清楚な花の花弁は、幅広で分厚く、全開しないのが特徴で、開花期が少し遅い
「コブシ」が、全開するのとの違いです、出葉前の開花は、他の早春の樹木花と似ています。
花は、花弁が6枚で、萼が、3枚で構成しています。
モクレン科、モクレン属、耐寒性落葉高木、中国原産、学名 Magnolia denudata=M.heptapeta
英名 Yulan magnolia、Tulip white magnolia、Lily white magnolia、別名 「マグノリア」、「ハクレン」(白蓮)
一般に、「モクレン」とも称 していますが、「モクレン」とは、次に載せる「シモクレン」(紫木蓮)を指すとか
「白木蓮」の名前の由来は、“樹木に咲く「蓮」に似た花” からとか
3月から5駆けて駆けて、下図の様な真っ白な花を咲かせます。
<「コブシ」辛夷、拳>
”コブシ” は、面白い命名ですが、由来は、1,蕾や開花寸前の様子が、子供の握り拳に似ているから
2,果実の形が、握り拳に似ているからとの説が、有りました。
花径 8から10cm位、5mから20m位
「コブシ」の名前は、中国名で「ニッポンシンイ / 日本辛夷」の「辛夷」を 宛て
花が、似ているので、日本では、「コブシ」としたとか
「辛夷 / シンイ」は、中国では、「木蓮」や「白木蓮」を指すとのこと
モクレン科、モクレン属、耐寒性落葉高木、日本原産、学名 Magnolia Kobus 、英名 Kobushi magnolia
別名「ヤマアララギ」、「コブシハジカミ」
<「ギンヨウアカシア / 銀葉アカシア」>
名前の通り、葉が、灰銀色ですので、灰色のキャンバスに金の粒を鏤めた様相です。
「ミモザ」とも称していますが、正確には、「ミモザ」は、「オジギソウ」含羞草 / 眠り草 / タッチミーノット / Mimosa pudica を
指すとのこと,で、似た花の「フサアカシア」(房アカシア/ Acacia dealbata)も「ミモザ」と称しますが
此も、正確には、間違っているとのことです。
葉や花が似ているので、間違って名付けたとか、現在では、「ミモザ」の名前は、両者の総称として使われています、
確か、砂糖菓子の粒々のトッピングも<ミモザ>と呼びますね。
両者は、似ていますが、見分ける方法として、羽状複葉小葉が、「ギンヨウアカシア」は
20枚位を対生させて、葉の色が、灰緑色に対した、「フサアカシア」の小葉は、40枚位を
対生させ、多少大きめの葉は、濃緑色です。
マメ科、アカシア属、半耐寒性常緑高木、オーストラリア原産、学名 Acacia baileyana
英名 Cootamundra Wattle、別名「ミモザ」、 「ミモザザアカシア」
「ゴールデンミモザ」、「ハナアカシア」
蕾は、黄金の粒々です、開花する花の色を予見している様です。
下図の様な花が、来月頃から開花し始めます、黄一色で埋め尽くされます。
下図は、来月には開花する「フサアカシア」の花、「ギンヨウアカシア」も「フサアカシア」も
葉は、羽状複葉ですが、前者は、小葉が、5対に対して、後者は、10から20対位の違いが有ります。
亦、花や花が、後者の方が、大きい違いが