最初に、過去に載せたの記事の再掲載です、”春の樹木花” です。
冬、黄色い樹木花(3)
「カネノナルキ」の花が咲いています、冬に咲く数少ない花の一つです。花径1CM位の淡桃色の5弁花を咲かせます、若葉の先端から、硬貨の5円玉を通して、葉茎が大きく育つと枝に......
今日の ”春の色” は、「アオモジ」、「アブラチャン」、「ダンコウバイ」の花です、淡い黄色が、”春の色” です。
<「アオモジ」青文字>
「アオモジ (青文字)」も早春に咲く "春告げ花” です。
花は、黄白色で、散形花序に着きます、亦、葉が展開する前に咲く
ので、枯れ木に花が、咲いた様に見えます。
雌雄別株の花は、花弁状の白い総苞片が目立ち、黄白色の小さな
花の花冠が、6裂します。
同じ科属の「クロモジ」が、葉と同時に花が、咲くのとの違いが有り
日本では、近畿地方以南が、生育地で3月頃に一斉に開花します。
鮮やかな緑色の葉が、互生して、秋には、黄葉して綺麗です。
枝や葉には、芳香が有り、<爪楊枝>に加工されています。
「青文字の名前は、樹皮が、緑色の故で、「クロモジ」の黒色のとの違いです。
果実は、球形で、秋には、紫黒色に熟します、レモンの香りがして、薬用にすることが多いようです。
クスノキ科、ハマビワ属、落葉小高木、日本、台湾、中国、インドネシア原産、学名 Litsea cubeba
別名は、辛味が有るので、「ショウガノキ(生姜の木)」、「コショウノキ(胡椒の木)」
早春の山野を彩り「アブラチャン」の淡黄色の花です、春の息吹を感じます。
<「アブラチャン」>
早春の花の色は、黄色が多いのか、「アブラチャン」も照り輝く黄い花を咲かせます。
「マンサク」(万作)と同じ様に、葉が出る前に花が咲き揃います。
太陽の光の色を待ち焦がれて、先取りするからでしょうか ・ ・ ・
「アブラチャン」の名前も妙ですが、<アブラ>は、<油>で、<チャン>は、
<チャン>は、粘着性の有るものの総称の<瀝青>は、<アスファルト、ピッチ>のこととか
種子や樹木に油分が多いので昔は、灯油などを採取した様です。
散形化序に小さい淡黄色の花を咲かせます、似た花に「ダンコウバイ」(檀香梅) が有りますが、皆、”春告げ藩” 達です。
“花茎が在る「アブラチャン」、花茎が無い「ダンコウバイ」” で区別できます。
クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、雌雄異株、日本原産、学名 Lindera praecox (Parabenzoin praecox)
別名 「ムラダチ」、「ズサ」
学名の Praecox とは、“早咲き”、“早熟” の意味とか、早春に咲くからですか
最後は、「ダンコウバイ」です。
<「ダンコウバイ(檀香梅)」>
花は、上記の「アブラチャン」に似ていますが、花数は、多少違いますが
互生する葉は、楕円形で、先端が3裂して、秋には、黄葉します。
果実は、球形で秋に赤から黒色と熟します。
葉や幹、種子には、香りが有り、「クロモジ」、「アオモジ」
同様<爪楊枝>の材料になります。
クスノキ科、クロモジ属、耐寒性落葉高木、日本、朝鮮半島、中国原産
学名 Lindera obitusiloba 、別名 「ウコンバナ」
「壇香花」の<檀香>は、「白檀」の意味で、葉、幹、種子に香りが在るので
この名前が付いた由
尚、英名の Lindera は、スウェーデンの植物学者に由来するとか