秋の稔りシリーズ№ 16
<「地球柑」>
「チキュウカン」の名前の由来の縞模様が、徐々に薄くなり、熟して無くなります。
稔りの季節の到来です、別名 「シマダイダイ / 縞橙」
今日は、「ホルトノキ」の実です、宝石< エメラルド>の 輝きを放ちます。
<「ホルトノキ」の実>
開花時期は、夏で、総状花序にユニークな形の白色の花を咲かせます。
「ホルト」とは、ポルトガルの意味で、ポルトガルで採れるオリーブ油を<ホルト油>と称していたのが
平賀源内が、間違って、此の木から採れるとしたのが始りとか、確かに「オリ-ブ」の実と似てはいます。
常緑ですが、紅葉した古い葉が、必ず何枚かは付いています、「ヤマモモ」の葉にも似ています。
夏にフサフサが付いた面白い形の白い花を咲かせます。
ホルトノコ科、ホルトノキ属、常緑高木、東アジア、日本に分布
学名 Elaeocarpus sylvestris var.ellipticus、別名 「モガシ」
学名の Elaeocarpus は、ギリシャ語で ilaia (オリーブ)+carpus (果実)が語源とのことです。
下図は、「ホルトノキ」の花です、ユニークな形の花ですので、我々は、「クラゲ」海月と称しています。
白い釣鐘型で、花弁の先端が、糸状に分離しているので、海月の触手の様です。
当時、「ホルトガル」と称した「オリーブ」の木を平賀源内が、間違えて「ホルトノキ」と名付けたとか
確かに「オリーブ」の実に似ています、「ホルトノキ」の実も「オリ-ブ」の実と同じく、暗紫色になります。
<左図=「オリーブ」の実、右図=「ホルトノキ」の実>
<余録>
葉と実が、地中海の島々や南欧の空の色を彷彿とさせる樹木で、“南ヨーロッパの樹木” です。
葉の色が灰緑色なのも、其の雰囲気を盛り上げます。
青い空が似合います、枝葉が国連の旗に図案化した平和のシンボルでも有ります。
果実の色は、濃い緑色から黄緑色に変わり、黒紫色になって熟します。
学名 Olea europaea 、モクセイ科、オリーブ属、耐寒性常緑高木、多数の品種が有ります。
樹齢3000年の樹木も有るとのこと、長生きの樹木です.
此のオリーブの実からオリーブオイルを採取することは、ご存知の通りです。
日本では、瀬戸内海の小豆島での裁育が知られています。