花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋、”動物” の名前が付いた花々(1)

2023-09-15 | 植物 花

秋、動物の名前が付いた植物の果実、花を多数見受けます、皆、名前に相応しい形です。

最初は、<タヌキ>の名前が付いた「タヌキマメ」と<キツネ>名前が付いた「フォックスフェス」の実と、花です。

「タヌキマメ」(狸豆)

茎の先端の総状花序に数個の蕾を着け、蝶型で青紫色の花を咲かせます。

花は、早朝に咲き始め、午後には、萎みます、一日花です。

花後に萼が生長して、豆果を包みます、葉は、細長く笹の葉に似ています。

名前の由来は、茶色の粗い毛を生やした萼が、”狸の毛深い躯と腹の辺りを著わすから” とか

”花を真向かいから眺めると狸に似ているから”との説も有り

他には、”狸の陰・に似ているから” との説も載っていました。

マメ科、タヌキマメ属、一年(多年草)、日本、中国、朝鮮半島、熱帯アジア原産、学名 Crotalaria sessiliflora

学名の Crotalaria は、ギリシャ語の Crotalon <玩具のガラガラ>の意味で

熟した果実を振ると、鞘の中の種子がガラガラと鳴るからとか

Rattle box には、おもちゃの<がらがら>の意味が、果実が弾ける前に、振ると種子がカラカラと音がします。



下図は、果実の鞘が熟して、縦に溝が入った面白い形の種子が、飛び出します。

下図は、最近、近習で撮った狸と思われる画像ですが、茶色い粗い毛が、名前の由来にも頷けます。

 

次の “狐” は、「フォックスフェイス」の果実と花です、果実は、黄色に色付き始めています、狐の顔に似てので此の名前が付いた由

果実の先端が、尖って突き出ている所為ですか、似ている画像が一枚在りましたので添付しました。

紫色で星型の花と熟す前の緑色をしたもので、黄色い “狐色” ではないのですが、似てはいます。

当然、英名に  Foxface が有ると思ったのですが

英名には、Nipplefruit 、Lady nipple、Cow´s udder、Lady nipple   等々で、 Fox に関するものは、無いのです。

確かに、Nipple (乳首)や   Udder (乳房)の方が似ているかも

 学名が   Solanum mammosum   ですが、Mammosum  も、ラテン語で “沢山の乳頭突起を持つもの” の意味とか

矢張り、乳房や乳首の方が合致するのかも ・ ・ ・  有毒なので口に含むことはできませんが ・ ・ ・ 

ナス科、ナス属、非耐寒性常緑低木(一年草)、ブラジル原産、学名    Solanum mammosum 

別名 「ツノナス」(角茄子)、「キツネナス」、「カナリヤナス」(金糸雀茄子):「カナリヤナス」は、艶々した黄色い色が

鳥のカナリアの羽の色に似ているからとか

 

小さな耳と突き出た顔が、確かに狐です。

下は、他の “狐" と ”角 " の 映像です。

花は、夏期にに咲き、ナス科の花の特徴を著わしています。



この記事についてブログを書く
« 「サルビア」シリーズ(最終回) | トップ | 秋、動物の名前が付いた花々... »