花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

「かずら」の花

2015-05-24 | 植物 花

花壇(8)

今日は、この時期の「ツリガネカズラ」(釣鐘葛)、「アサヒカズラ」(朝日葛)、「テイカカズラ」(低家葛)、

「ハツユキカズラ」(初雪葛)、「スイカズラ」(吸い葛)を挙げてみました。

 

<「ツリガネカズラ」(釣鐘葛)>

花筒の内側は、赤褐色、外側は、黄色の筒状花です、吸着根で壁等に張り付き広がり、蔓で巻き付き、多数の花を咲かせます。

この性質から、壁面緑化等には、適した植物です。

学名、 Bignonia capreolata の、capreolata  は、“巻き髭” で、“巻き付く” を意味するとか

この赤褐色と黄色の濃厚な色の花以外には、園芸種には、ピンクの色の花も有ります。

「ツリガネカズラ」は、花の形が、釣鐘に似ているので、 この名前が付いた由

ノウゼンカズラ科、ツリガネカズラ属、常緑蔓性低木、北アメリカ原産、学名 Bignonia capreolata

英名 Cross vine 別名 「ビグノニア」、「カレーバイン」、「カレーカズラ」 ・ ・ ・ 花がカレーの匂いがするとのことで

嗅いでみると、カレーの匂いには疑問符が付きます、妙なる香にはチョット ・ ・ ・ 





「カレーバイン」が有ると思えば、同科の「ガーリックバイン」も有ります。

冬場は、植物園で視るのが普通ですが、此の時季には、露地でも十分鑑賞でき、華やかさが目立つ花です。

漏斗状の淡い赤紫色の花の内側が白色なのも印象的です。

「ガーリック バイン」、別名「ニンニクカズラ」(大蒜蔓)の名前は、葉が「大蒜」の匂いがするからです。

ノウゼンカズラ科、マンソア(ブセウドカリンマ)属、非耐寒性蔓性常緑低木、南アメリカ原産

学名 Mansoa alliacea = Pseudocalymma alliaceum 、英名 Garlic vine


Cimg82872

Photo


<「アサヒカズラ」(朝日葛)>

「アサヒカズラ」(朝日葛)の花が、盛りを迎えます、花序に10個以上の花を着け、先端に巻き髭を着けて

他の物と絡み合います、ピンクでハート型の萼が、花弁の様に視えます。

肉厚の葉もハート形で互生します、「チェーン オブ ラブ」、「クイーンネックレス」などのロマンチックな名前も付いています。

 タデ科、アサヒカズラ属、メキシコ原産、蔓性非耐寒性木本、学名 Antigonon leptopus

他の別名「ニトベカズラ」、「コーラルバイン」(Coral vine)

「朝日葛」の名前の由来は、花の色が朝日の色に似ているからとか ・ ・ ・ 似ているかな

上図は、確かに<チェーン・オブ・ラブ」、「クイーンネックレス」です。

葉もハート形です。


 <「テイカカズラ」(定家葛)>

 葉脇から房状の花序が出て下垂し、花は、筒状で、先端が五裂します。

各花弁は、捩じった様に角度が付きますので、プロペラ状の花になります、白色から淡い黄色に変化して

ジャスミンの香りがします、葉は、光沢が有る緑色ですが、抒徐々に黄、赤と変色するので、観葉植物としても愉しめます。

茎から気根をだして、周りのものに絡み付きます。

「定家葛」の名前の由来は、歌人藤原定家が、愛した女性の死後、葛に変身して、女性の墓に絡み付いたからとか

墓に絡み付くとは、凄いことですが、有毒植物なので注意も必要です。

熟した実は、裂開して、綿毛が付いた種子を放出します。

園芸種に、葉がピンクや白色の「ハツユキカズラ」(初雪葛) Trachelosprmum asiaticum ´Hatuyuki kazura` が有ります。

キョウチクトウ科、テイカカズラ属、蔓性常緑低木、日本、朝鮮半島原産、学名 Trachelospermum asiaticum

英名 yellow star jasmine、別名 「マサキカズラ」、「ケナシテイカカズラ」


「園芸種「ハツユキカズラ」の若葉のピンク、白い葉、緑の葉を愉しみます、花は、小さく見栄えがしません。



<「スイカズラ」(吸い葛)>

葉脇から花茎をだして、2個の花を着けます、筒状の花の花冠は、上唇一枚、下唇に2枚の舌状花を咲かせます。

若い茎には、毛が生えていますが、成長するに従って、毛は、無くなります。

最初白かった花は、黄色に変化しますので、白、黄色の花が混在することになり、別名 「キンギンカ」(金銀花)

の名前の由来です、筒状の花を引き抜いて口に含み、吸い出すと、甘い味がします、甘い香りもします。

「吸い葛」の名前の由来とか、亦、別名の「ニンドウ」(忍冬)は、冬でも葉が落ちないで耐忍ぶからとか

スイカズラ科、スイカズラ属、半常緑蔓性木本、日本、中国、朝鮮半島に分布

学名 Lonicera japonica 、英名 Japanese hony suckle




仲間には、「ツキヌキニンドウ」(付き抜き忍冬)や「ハニーサックル」が有ります。

下図は、「ツキヌキニンドウ」

下図は、「ハニーサックル」

<各画像は、クリックで拡大します>

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

今年も「オキナワスズメウリ」(沖縄雀瓜) Bryonopsis lacinioa を育てることにしました、緑の日除けを作ります。

球形の小さな「ウリ」です、独特の縞模様が特徴です。

№5

今日現在(5月28日)、芽が6個になりました。

 

今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。

季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい、尚、夜間は、不可視の場所が在ります。

休日等には、湖畔での結婚式の様子も視ることができます。

*只今、<裏磐梯山>は、不具合が発生している模様ですので、他の場所をご覧ください*

<下図をクリックして御覧下さい>


この記事についてブログを書く
« 初夏、赤褐色 | トップ | 初夏、黄色い樹木花三種 »