“秋の宝石(2)” は、前回 の 続きで、サファイヤに見立てた果実を載せてみました。
「ノブドウ」、「ビバーナム・ティヌス」、「アオツヅラフジ」、「シャリンバイ」、「ギンバイカ」の夫々の果実です。
此の果実達も、サファイヤには、程遠い色合いですが、御容赦を
<「ノブドウ」(野葡萄)>
「ヤマブドウ」(山葡萄 、Vitis coignetiae ) と間違いやすいのですが、同 じブドウ科でも、「ノブドウ」は、ノブドウ属で
「ヤマブドウ」のブドウ属とは、別属の植物になります、葉は、「ヤマブドウ」の葉に似て、3~5裂します。
夏に、淡い緑色の小さな花を咲かせますが、目立たない花です。
果実の着き方も、「ヤマブドウ」が、房状に着きましが、「ノブドウ」は、葉と果実が交互に疎らに着きます。
秋に、球形の果実を着けますが、全てが、紺碧色ではなく、白や紫色の果実が混在します。
蜂の幼虫が、此の実に寄生するからとのこと、当然、食用には不向きで、食べても不味い味がします。
ブドウ科、ノブドウ属、蔓性落葉低木、日本、サハリン、千島、中国に自生
学名 Ampelopsis glandulosa var.heterophylla、別名「イヌブドウ」、「カラスブドウ」
次の “サファイヤ” は、「ビバーナム・ティヌス」の実です、メタリックな輝きです。
4月頃に、集散花序に、蕾が、ピンクの白い花を咲かせます。
日本の「ガマズミ」(莢蒾) Viburnum dilatatum の仲間ですが、「ガマズミ」が落葉低木に対して
「ビバーナム・ティヌス」は、常緑低木の違いが有ります。
スイカズラ科、ガマズミ属、地中海地方原産、学名 Viburnum tinus 、別名 「トキワガマズミ」
「ジョウリョクガマズミ」、「セイヨウガマズミ」等々
下図は、「ビバーナム・ティヌス」の花です。
最後の “サファイヤ” は、「アオツヅラフジ」の実です。
夏に、円錐花序に、淡い黄色の花を咲かせますが、目立ち難い小さな花です。
名前の由来は、若い蔓が、青(緑)色をしていて、葛篭(つづら)の材料にしたからとか、蔓の色が、徐々に
茶色になるので、葛篭の材料にしたのは、年を経た蔓だとは思うのですが ・ ・ ・
葉の形は、卵型、ハート型等々変異が有ります。
果実は、「ブドウ」の様に房状に付き、球状の核果が、緑色から、今頃に青色に変化します。
また、熟すと黒色になります、「ブドウ」の様ですが、有毒なので食べられません。
種子は、かたつむり、アンモナイトの様なユニークな形をしています。
ツヅラフジ科、アオツヅラフジュ属、蔓性落葉木本、雌雄異株、日本、沖縄、台湾、朝鮮半島原産
別名 「カミエビ」、学名 Cocculus orbiculatus、英名 Snailseed、Moonseed
下図は、「アオツヅラフジ」の種子です、英名で Snailseed、Moonseed の名前が付いているのも頷けます。
“サファイヤ” の追加として、完熟して黒くなる前の「シャリンバイ」の実を挙げてみます。
<各画像は、クリックで拡大表示します>
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今般、NTT東日本 福島支社様の御好意により、福島各地のLIVE映像<ふくしまの窓から>にリンク許可を得ました。
季節の移り変わりをLIVEで視ることができます、花に飽きたら是非LIVE映像を御覧下さい。
秋の気配が、一層、濃くなってきました、湖畔の木々も色付き始めました。
尚、夜間は、不可視の場所が在ります。
<下図をクリックして御覧下さい>
昨年の今頃に載せたブログです、輝く赤い実を載せてますので、宜しければご覧下さい。
“秋の宝石” の赤いルビーです、<続きを読む>から入って下さい。
今度の寒さで、色着きが早まると思います。
見栄えが悪かった実の色も急に鮮やかな青色に
変色すると思いますので、見守ってやって下さい。
お楽しみに!!
みんなのブログからきました。
今年は天候のせいか名古屋ではノブドウの色づきが
よくないのです。大好きなノブドウ、素敵な写真に
出会えて嬉しかったです。