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花を愛でる

四季折々の花を愛でます、時折、亀吉の様子も

秋、トウダイグサ科の花2題

2019-11-20 | 植物 花

”秋に色着く” は、「イイギリ」(飯桐)の赤く色着いた実です。

葉をすっかり落として、真赤な実が「葡萄」の房の様に下垂します、「ナンテン」(南天)の実にも似ています。

「飯桐」の名前の由来は、昔、此の「桐」の葉に似た葉に飯を盛って食べたからとか

ヤナギ科、イイギリ属、落葉高木、日本、」東南アジアに分布

学名 Idesia polycarpa、別名「ナンテンギリ(南天桐)」

今日の本題は、<秋、トウダイグサ科>と題して「トウゴマ」(唐胡麻)の花と実、「アカリファ ’キャッツテール’」

「ベニヒモノキ」(紅紐木)の花を挙げてみました。

鮮やかな紅色が秋の陽を受けて発散します。

秋、トウダウグサ科の植物は、皆、色鮮やかです。

最初は、「アカリファ ・レプタンス(ヒスパニオラエ)」、別名「キャッツテール」です、赤い “ 猫の しっぽ ” が秋の陽に輝きます。

小さな花が、集まって穂状の花を咲かせます、雄蕊が目立ちますが、花弁が無いのも特徴です。

イネ科の「アキノエノコログサ」(猫じゃらし)に似ていて、どちらも、猫に纏わる花の姿です。

尚、「エノコログサ」の名前は、「犬っころ草」から「狗(犬)尾草」の漢字名も付いてます。

<犬の尾っぽ>にも似ているからですが、「ノコログサ」ではないのが不思議です。

宮沢賢治の詩には、“いのころ草” と詠われていろのですが ・ ・ ・ 仔細は、分からないのです。

英名は、Fox tail grass でした ・ ・ ・ 矢張り、<猫のしっぽ>が妥当かな

トウダイグサ科、アカリファ属、非耐寒性這性多年草、西インド諸島原産、学名 Acalypha reptans=A.hispaniolae

英名 Acalypha 、Cat tail 、Summer love 、別名 「アカリファ」、「アカリファ ´キャットテール`」、「キャットテール」



次は、上載の「エノコログサ」に似た「ベニヒモノキ」(紅紐の木)を載せてみました。

<「ベニヒモノキ」>

「エノコログサ」が、多年草なのに対して、常緑低木の違いが有りますが、似た様な花穂の花です。

「ベニヒモノキ」の方が、「エノコログサ」より長い花穂が下垂します。

花弁が無いのも両者似ています、花期としては、露地では、夏から秋に懸けて開花しますが

温室などでは、冬でも視ることができます、今が盛りのヒユ科の「ヒモケイトウ」にも似ています。

 トウダイグサ科、エノキグサ(アカリファ)属、非耐寒性常緑低木、マレー半島、ニューギニア、インドネシア原産

学名 Acalypha hispida、別名「アカリファ」、英名 Chenille plant、Pussy tail、Foxtail

英名の Chenille とは、毛足が長い艶の有る糸を指す由、Pussy tail (子猫ちゃんのシッポ)には、太すぎますが

Foxtail が妥当かな、学名のhispida は、毛が生えている意味とか、毛深いことは、間違いないのです。

<「トウゴマ」(唐胡麻)>

 蓖麻子油(ヒマシユ)の原料の「唐胡麻」ですが、秋には、葉茎が赤く染まり、黄緑色の花を咲かせます。

雌雄同株で、花序の上部には、雌花、株には、雄花を咲かせ、同時に赤い実も着きます。

掌形の葉は、艶やかで観葉植物としても愛でることができます。

エジプト、インドでは、古代から栽培していたそうです。

種子からは、<ひまし油>が造られる由

トウダイグサ科、トウゴマ属、非耐寒性j常緑低木、東アフリカ原産

学名 Ricinus communis、英名 Castor beans、Castor oil plant、別名「ヒマ」(蓖麻)




下図は、夏の頃に咲く黄色い葯を多数着けた尾花(上)と奇妙な形の花被の雌花(下)です。

下図は、熟した果実(=左図)と種子

 

 

 熟した果実は、ダニによく似ていますが

種子も似てないですか

 この様なダニもいるような気がします。

 

 

 

英名 Rricinus は、ラテン語で<ダニ>を意味するとか、種子の模様、色形が、ソックリです。

亀吉

<各画像は、クリックで拡大表示します>

<最後に過去の記事を再掲載します、宜しかったら御覧下さい>

 
キク科の追加
大きな、大きな柑橘が、初冬の陽に輝きます。 「オニユズ」(鬼柚子)=左図、「チキュウカン」(地球柑)=中央、「スウィーティー/オロブランコ」=右図尚、「スウィテ......
 

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