散歩ツーリング ~再び城ヶ島&浦賀の叶神社へ

2010-05-21 23:50:30 | オートバイ春夏秋冬


 今年最初の真夏日。城ヶ島大橋と城ヶ島公園の無料駐車場(公園のすぐ近くにも駐車場があるが、そちらは有料。駐車料金は公園の保全に充てられるので、城ヶ島の自然を守る意味では有料駐車場に入れた方が良い?)を木の間から覗く。左隅にアオガエル君も見える。オートバイを駐車させた場所から遊歩道をてくてく上れば公園に至る。写真のこの付近で約半分といったところかな? もう少し歩くと、廃止された城ヶ島ユースホステルの前を通る。


 4時50分に目覚ましをかけました。その前に、クルミさんが活動している音で目が覚めたのですが、すでに陽が高く上がっているではありませんか。天気予報では30℃近い暑さになるそうですが、この時間でこの日差しの強さだと予報どおりになりそうです。
 早速パソコンを開いて、中央線のダイヤ情報を検索しました。すでに10本ほど走り始めていましたが、それが233系か201系なのかはまだわかりません。クルミさんのトイレの砂をニンゲン用のトイレに流したりしながら様子を窺ったのですが、なかなか画面上に車両の情報が出てきません。
 いつの間にか、5時20分になってしまいました。もし、今日も城ヶ島へ行くなら、交通量の少ない時間帯に出た方が早く着くし、この暑さだと毘沙門湾の猫たちは日中涼しいところに避難して逃げ場のない岩場には出てこないだろうから、なおさら早く出かけた方がいい・・・そう判断したニワトリさんは201系に乗るのをやめて、オートバイで散歩に出かけることにしました。
 散歩? だって、そうでしょう。はるばる三浦半島の突端まで行きながら、「猫と遊ぶ」(家にも1匹いるのに!)のと、「【浦賀の渡し】を船で渡る」のと、エリリンさんに教えてもらった骨董屋の「ガーネット」に行く以外のことはしなかったのだから・・・。片道100km約2時間半かけて散歩に出かけたようなものです。今日は朝食+昼食=880円で済ませたし、渡し船と骨董で600円使ったけれど、交通費は走行距離207.6kmに対してガソリン
6.28リットル=834円(何と、33.2km/ℓ の最高記録を更新)と、城ヶ島大橋の通行料金50円しかかかっていません。その意味でも散歩に近い?
 それにしても、アオガエル君は非常に優秀なオートバイです。シートが固いため50kmを越えたあたりからお尻が痛くなるのですが、それ以外の欠点は見当たりません。これ以上何を求めようというのでしょう? にもかかわらず、将来CB1100に乗りたい・・・なんて思ってしまうとはね~。このオートバイは40~50代をターゲットにしているそうですが、まんま戦略に乗せられているだけだったりして? 


 5時45分に出発して(馬堀海岸の吉野家で牛丼休憩)8時10分に毘沙門湾に着いた。道は結構空いていたが、環状線に入る頃には朝のラッシュが始まっていた。もう1時間早く出発すると7時前に着けたと思う。この猫、火曜日は鼻を垂らしていたが、この日は元気いっぱいじゃれついてきた。より人なつこい猫は姿を見せなかったが、去年の「やせっぽち」を発見(写真を撮る前にどこかに行っちゃったけど、ちゃんとすり寄ってきた)! 相変わらず傷だらけだが、去年より顔つきがたくましくなり、恰幅も良くなっていて安心した。11時頃に寄ったときは1匹も見かけなかったので、今度はもっと朝早くに来ようと思う。
 この続きは、ニワトリさんを案内してくれた猫にしたがって写真をUPします。明日は仕事の後、音楽仲間とナタリー・コールのライヴに行ってきます~♪


『ゲゲゲの女房』第6週 ~神が差す

2010-05-20 23:55:55 | 連続テレビ小説


 茂さんは、『ゲーテとの対話』(岩波文庫。上中下全3巻)を愛読しているだけあって?名言がどんどん出てきますが、「魔が差した」の反対語として使った「神が差す」は、実に良い言葉だと思いました。
 実はこの言葉、「魔が差そう」が「神が差そう」が、そのときの縁次第で人間はどうにでもなるという意味では「反対語」ではなくて「同義語」なのですが(親鸞は、「私が人を殺せないのは私が善人だからではなく、殺すという縁にたまたま巡り合っていないからである」と説き、そのような縁を「宿業」と呼んだ)、茂さんはそのことを百も承知の上で、ニンゲン「魔が差す」だけじゃなくて「神が差す」こともあると、殆ど人が使うことのない諧謔のある言い回しで「墓場鬼太郎」をまた描くことのできる喜びを表現したのでしょう。
「ええ話と悪い話があるが、どっちから聞く?」「待て、泣くのは悪い方の話を聞いてからにしろ」などなど、ひと言ひと言にユーモアがあっていいですね~♪

 第6週「アシスタント一年生」では、茂さんの戦争体験が初めてほんの少し明らかにされましたが、彼の漫画に対する並々ならぬ想いをわかってきた布美枝が、自分も何か力になれないかと考え始めるところに大いに共感を覚えました。鬼気迫る茂の仕事ぶりにも心を打たれましたが、「何か手伝わせて欲しい」という布美枝の申し出に対して最初は取り合おうともしなかった茂が彼女に墨入れを頼み、二人が机を並べて『墓場鬼太郎』を仕上げてゆく場面は本当に素晴らしかったです。夜が明け、布美枝と茂が互いにもたれかかって眠っているところは、どんなラブシーンよりも美しく思えました。
 そして・・・原稿料は手に入らなかったけれど、『墓場鬼太郎』が単行本になり、(二人で一緒に作った本だからと)茂が布美枝に署名入りの本をプレゼントしたところでは、額縁の中の「一反木綿」と一緒にグルグル回って踊りました。気分によって絵柄が変わる一反木綿の額縁、商品化したら絶対売れますよ~♪


ツーリング日和 ~浦賀の叶神社&猫たち

2010-05-19 11:00:01 | オートバイ春夏秋冬

毘沙門湾の新入り猫。声をかけるとすり寄ってきた・・・


 暑くもなく寒くもなく、日は長いし、ツーリングには絶好の季節になりました。18日は、201系に乗ろうか、オートバイで出かけようか決めかねているうちに時間がどんどん過ぎてしまったのですが、『ゲゲゲの女房』を見終わってから(だらず親父が上京してきましたね!)アオガエル(Ninja250R)君を発進させることにしました。
 「201系運行状況」を調べると、その日は朝5時から201系が動き出していました。いち早くキャッチしていたら、乗りに行っていたかもしれません。裏道を通って中央線の陸橋を渡ったちょうどそのとき、201系が国立駅を発車したところに遭遇しました。ラッシュ時間のため、ゆっくりゆっくりこちらに向かってきます。バイクを停めて、東京方面に向かう201系を見送りました。

 201系を見られるのもあともう残りわずか・・・。H4編成のラストラン(6月20日)以後は、H7編成も臨時以外は走らなくなるでしょう。そう思うと、「やはり乗りに行くべきだったかなあ~」と、かなり後ろ髪を引かれたのですが、この時期のオートバイほど気持ちの良いものはなく、パラレルツインエンジンの鼓動を聴きながら(風の音の方がうるさいけど)、三浦半島に向かって走り出しました。
 アオガエル君はすり抜けも得意だし、その気になればとても速いのですが、点数が2点しか残っていないので、白バイやネズミ捕りにひっかからないように慎重に運転しました。
 一応ETCカードをセットしたのですが、往きも帰りも有料道路を使いませんでした。聖蹟桜ヶ丘から南に南下して環状2号線のバイパスを通り金沢八景から横須賀に至るいつもの道を往復しました。



 8時半に出発して、10時15分に横須賀を通過。馬堀海岸に出ると、巨大な船が観音崎方面に向かうのが見えました。アメリカ海軍の原子力空母ジョージ・ワシントンです。「で、でかい・・・」、空母を見るのは初めてです。オートバイを停めて写真を撮ろうと思ったのですが、思ったより船足が速く、あっという間に観音崎の影に隠れてしまいました。この写真は隠れる寸前に撮影しました。全長330m超、最大幅約77m、排水量約10万トンの巨艦です。


 ゴジラが上陸した観音崎の「たたら浜」沖を進むジョージ・ワシントン。飛行甲板にFA18が1機停まっている。上空には見張り?のヘリが控える。



 大河ドラマ『龍馬伝』の宣伝効果もあって、ペリーが来航した浦賀は、平日にもかかわらず多くの人がマップ片手に街を散策していました。ニワトリさんも歩き回りたかったけれど、今日は時間がないので、港を挟んで東岸と西岸にある叶神社をお参りするだけにとどめました。写真は対岸から望む東叶神社です。渡し船に乗ってお参りするのが粋なのですが、今回はバイクで回りこみます。


(左上)東岸の東叶神社は海に面している。
(右中)西岸の西叶神社は少し中に入った町中にある。
(左下)東叶神社で勾玉を入れる御守袋を購入して(渡し船に乗り)西叶神社で勾玉を入れる。これで願いが叶うという寸法。どちらの神社を先にお参りしても構わないそうです。

 叶神社を御参りしていたら、正午を過ぎてしまいました。先を急ぎます。この日は「天気晴朗なれど浪高し」で、強風が吹き荒れていましたが、アオガエル君は風にあおられることもなく、気持ちよく三浦海岸、剱崎、江奈湾と走り抜け、毘沙門湾に着きました。早速、猫たちの様子を見に行きます。強風を避けるように草むらで日向ぼっこしている猫と少し遊んでから、燃料補給(ニンゲンの。三崎で1700円のまぐろ三昧寿司を食べた。城ヶ島や三崎でお昼を食べるのは五度目だけど、今回が一番平凡だった。やはり、値段は正直なのかなあ?)をしました。 
 速攻で食べ終わると、城ヶ島公園へ向かいます。城ヶ島の猫たちは去年より数が減った感じでしたが、毘沙門湾の猫と違って何とか無事に一年過ごせたようで、ほっとしました。
 一時間ほど休憩して家路に着きました。帰りがけにもう一度毘沙門湾に寄ったところ、先ほどの猫と新入りの猫に会いました。声をかけるなり、足元にすり寄ってきて膝にも乗ってくる可愛い猫でした。でも、健康状態はそれほど良い感じには見えず、二匹とも連れて帰りたくなったのですが、そうはいかないし・・・二匹の猫に見送られて泣く泣く毘沙門湾を去ったのが14時40分。下の道を走り続けて17時15分に帰宅しました。
 走行距離=227km。今回燃費=29.5km/ℓ。街乗りだけでも23.8km/ℓ も走ってくれるのですが、ツーリングだとさらに燃費が良くなりますね~♪


(左上)おとなしい三毛。城ヶ島公園の駐車場の管理人さん達に見守られて元気です。
(右中)キングコングに似た顔つきのボス猫は、すり寄ってきた猫にグルーミングをした。顔が似ているので、もしかしたら子供かも?
(左下)平和そうに寝ているけれど、この猫は去年も鼻をたらしていて動きもだるそうだった。一年乗り切ったとはいえ、心配です。


 

 クルミさんに少し似たこの猫は、目が合った拍子に「ミャア~」と甘えた声を出してこちらに向かって走ってきました。離れても離れてもすり寄ってくるので、自然にしているところがなかなか撮れません。仕方なく、一緒にゴロゴロすることに・・・。この猫が一番健康そうでした。


 毘沙門湾では、去年見かけた猫を見ることができなかった・・・でも、常に新しい猫がいる。捨てるのだけはやめてほしい。


『アリス・イン・ワンダーランド』 ~赤と白

2010-05-17 23:59:00 | 映画&ドラマ



 GW明けに『アリス・イン・ワンダーランド』を観てきました(天の邪鬼なニワトリさんは2Dで!)。3Dで上映されることが前提だったのか、従来ならばディープフォーカスと縦の構図を用いて奥行き感を表現するところを、背景を極端にぼかして立体感を強調するポートレート的絵と、正面に向かってくる動き(昔の3D映画みたいに飛び出すカメラ!)と、それとは逆の遠ざかる動き(画面上は引いているように見えるが、実際は前に飛び出させている)が多くて正直閉口したのですが、CGXをフルに使いながらアナログっぽく見せた点と、ボッシュの絵画(「快楽の園」)に出てくるような奇妙な怪物たちが多数登場した点は非常に良かったと思います。

 そうそう、作品とは関係ないのですが、本編上映前に上映された『トイ・ストーリー3』の予告編を見て、思わず目頭が熱くなってしまいました。同じディズニー映画でも、ピクサー社が手がけたアニメーション映画はかなり「大人向き」で(『Mr.インクレディブル』も『カーズ』も子供より大人の方が楽しんだ筈)、ピクサーとディズニーの確執は一説によると映画より面白いとのことですが、どちらが勝利したか『トイ・ストーリー3』を観ればわかる?

 さて、『猿の惑星』以前のティム・バートンが好きな人には少し物足りないかもしれない『アリス・イン・ワンダーランド』。『不思議の国のアリス』のときは7歳の少女だったアリスも19歳に成長しているのですが、そのこと自体には特に意味はなく(ティム・バートンが少女のアリスに興味がなかった程度。これが宮崎駿さんだったら、10歳の少女になる?)、それ以外はルイス・キャロルの原作小説と、1951年に製作されたディズニー映画『ふしぎの国のアリス』に忠実だったところが、意外と言えば意外でした。
 特に、キャラクターの造形については、ティム・バートン風に少々調味料を加えただけでアニメを実写化した感じです。キセルをふかしている青虫やチェシャ猫の動きはそのままでしたし(猫バスも入ってますね)、原作では「言葉遊び」の一つとして使われた「単語」が、1951年の映画と全く同じ「羽根の生えた安楽椅子」(ごめんなさい、アニメを見直せば正確な名前がわかるのですが・・・)のようなシュールな絵になったり、フラミンゴのクローケー用クラブにハリネズミの球とか、1951年度版では擬人化されて一曲披露してくれた花たち(この作品はミュージカル映画だった)が、言葉こそ発しないけれどそのまま植えられているなど、枚挙にいとまがありません。
 その一方で、カエルや魚の召使いは挿絵つき原作に近いグロテスクな姿(私は可愛いと思う。特に女王のタルトを盗み食いしてしまったカエルさんとか)で登場してくれましたが、その中でもヘレナ・ボナム・カーターが演じた「赤の女王」は強烈でした。『ふしぎの国のアリス』の「ハートの女王」も、全然綺麗ではない太ったおばさんでしたが、さらにその上をいってます。これは凄い!

 ヘレナ・ボナム・カーターは、『眺めのいい部屋』(86)で一躍有名になり、演技ができる美人女優として高い評価を得ていますが、いかにも勝気な風貌が好みの分かれるところです。実生活では「魔性の女」だったらしく、エマ・トンプソンからケネス・ブラナーを奪い、リサ・マリーからティム・バートンを奪うなど、略奪愛がお得意の様子。
 ケネス・ブラナーの『フランケンシュタイン』(94)で、つぎはぎだらけの血みどろ花嫁を演じてから「特殊メイク」に目覚めたのでしょうか、『猿の惑星』(01)では色気のある猿人に変身して監督=バートンを籠絡(猿人メイクを担当したのはリック・ベイカー)、晴れて妻となってからは(入籍していないそうですが)、夫作品『ビッグ・フィッシュ』(03)『チャーリーとチョコレート工場』(05)『スウィーニー・トッド』(07)と、特殊メイク女優として他の追従を許しませんが、今回の「赤の女王」が彼女の最高傑作になるかもしれません。
 対する「白の女王」を演じたアン・ハサウェイだけれど、白塗りメイク(太い眉に真っ赤なルージュ)と衣装そして彼女の手の動きや微笑み方が『マーズ・アタック』(96)『スリーピー・ホロウ』(99)のリサ・マリーにそっくりではありませんか! リサ・マリーは、先に述べたようにバートンの前妻です。
 現妻をここまでデフォルメする一方で前妻にオマージュを捧げる・・・バートン流の遊びなのかそれとも本音なのか、よくわかりません。 勝気な妻の尻に敷かれながら昔の妻を思い出しているバートンの姿が目に浮かんのだけれど、実際は彼女の方がバートンの才能にぞっこんで、嬉々として特殊メイクに挑んでいるとか・・・。


あなたならどちらを選ぶ?


 個人的には、ジャバウォッキーの声を演じたクリストファー・リーに尽きます!

  何度も映画化されている『不思議の国アリス』では、1972年のイギリス映画『アリス 不思議の国の大冒険』がお勧めです!(今度紹介しようかな?)


『ゲゲゲの女房』第5週 ~ナズナと自転車

2010-05-16 23:50:00 | 連続テレビ小説


 第7週の余韻がまだ残っている『ゲゲゲの女房』。感想文は旬のうちに書いておかないと、やっぱりいけませんね。自分のために綴っているにしても、猫の毛のように?記憶や想いまでが抜けていってしまいます。「能登」や「九州光速旅行」についても早く書かないと・・・。

 気の抜けた炭酸飲料みたいな文章をUPするのも心苦しいのですが、もうすっかり布美枝と茂のファンになってしまったことだし、久しぶりに毎回欠かさず見ている「朝ドラ」のあとを辿ります(早く追いつかなくちゃ!)。
 第4週目の「花と自転車」。全26週の中でも1、2を争う忘れられない週になるかもしれません。新婚早々(当時の調布の田舎道は筑波でロケしているのでしょうか? 肩越しに映っているあの山は奥多摩の山々には見えませんね・・・)置引きに合う、「一週間の帰省が致命的だった」発言、可愛い?「猫あんか」事件、風呂を借りにくる義兄一家、布美枝の新婚生活を心配する長姉、そして極めつけは下宿人!の貸本漫画家(中村靖日さん、いい味出してます)・・・とまあ、散々な滑り出しでしたが(松坂慶子さんも登場!)、布美枝が茂から自転車をプレゼントされたところで(その前の「ラジオ」のプレゼントも茂の思いやりだったけれど、ここでそう来るとは・・・)、一緒にぼろぼろ泣いてしまいました。
 二人は早速、自転車を漕いで深大寺に出かけます。初めてのデート!で、互いの距離が一気に縮まったみたいですね。特に照れるようなシーンでもなかったのに、見ているニワトリさんの顔まで赤くなってしまい・・・それもこれも、布美枝が花瓶代わりの牛乳瓶にナズナの花を差したから? ハート・パワー全開です。
 ニワトリさんも、春の七草でもあるナズナ(ペンペン草)が大好きで、今でも一輪摘んでは「でんでん太鼓」を作って遊んだりするのですが、三味線のバチに似ている果実の膨らみが小さなハート形だったなんて、今の今まで全く気がつきませんでした。
 茂さんは、泣かせ上手というのか、絶妙のタイミングで相手が一番喜ぶことをしてくれますが、ニワトリさんのくたびれた心にも、墓巡り(実に楽しいと自分も思います)のオマケつきで、清らかな鐘の音が高らかに鳴り響きました。とんだ女たらしにもなれそうですが、「見えないけどある」ものをずっと見てきたから、人の気持ちにも敏感なのでしょう。この人の前に出たら、どんなに自分をつくろったところで見透かされてしまう気がします。もっとも、「嘘」だとわかっていても信じてくれる「お人好し」だから、「怖さ」は全くないのですが・・・。
 細かい演出では、週末に茂が布美枝に描いてくれた一反木綿の絵! 二人が本当の夫婦になってきたようで大いに喜んだのですが、この絵が手製の額縁に飾られた(あれ、欲し~い!)だけでも実に微笑ましい気持ちになったのに、絵の中の一反木綿が色々動いて喜怒哀楽を表現してくれるようになるとは、思いもよりませんでした。おぬし、なかなかやるな~!

 初デートの場所となった深大寺・・・昨日(仕事で)行ってきました。何度も訪れているのに、初めてのように感じてしまいました。基本的にミーハーな人間だけに、「あっ、ここを二人が歩いたのか・・・」とか、ロケ地ツアーに繰り出した観光客と化してしまいました。GWは大変混雑したと聞いていますが、この日も多くの人が訪れていました。平日の休日にでも再訪するつもりです。

 前回のドラマの主題歌も、中身を要約した見事な歌でしたが、いきものがたりの「ありがとう」も、このドラマのために作られたかのようにしっくり馴染んできましたね。通しで聴くといいですね~、じわじわドラマの感動が浸透していく感じ・・・本当に、ありがとう! ドラマの中でも、一度フルコーラスで聴いてみたいです~♪


復活、鉄塔国分寺線!

2010-05-15 23:25:00 | 日常&時間の旅


    

 一人乗りの円盤に乗って宇宙人が襲来? 午前9時、窓越しにいきなりこんなのが現れたら・・・急いで壊れたカメラを手に取りました。ゴンドラの一種でしょうか? スゴ~~い! 送電線にワイヤーのようなものを巻きつけながら23号鉄塔から22号鉄塔へ移動して行きます。スカイツリーのてっぺんで作業している鳶職人も凄いけれど、匠の技に感服するばかり・・・。


 鉄塔国分寺線がリニューアルされました。家の近所の23号鉄塔から21、20、19・・・という具合に、鉄塔と送電線がリニューアルされたのです。そして今朝、最終的な?工事(送電線に強度を持たせるためでしょうか、上からワイヤー状のものをらせんに巻いてます)が始まり、部屋の窓から身を乗り出して見学しました。
 工事は去年の秋頃から始まりました。珍しさもあって、ときどきカメラを持って見に行ったのですが、肝心の部分が抜けてしまい残念です。滅多に見られない工事だし、定点観測すべきだった? 不完全だけれど、23号鉄塔の工事についておさらいすると・・・

①敷地内に新しい鉄塔を建てました。 (写真&記事あり)
②新しい送電線が23号鉄塔まで張られました。
③古い送電線を巻き取っていきます。23号から21号鉄塔までの送電線が全て撤去され(20号から先は未確認)、鉄塔だけになりました。 (写真&記事あり)
④23、22、21と、古い鉄塔が撤去されました(わずか1~2日で消滅)。父の話によれば、それから先の鉄塔も撤去されたとか・・・でも、どこかが停電しているわけでもなく、消えた送電線の謎は深まるばかり。鉄塔が完全に撤去されたのは去年の12月頃だったと思います。
⑤新年を迎えても送電線は消えたままなので、23号鉄塔から先の鉄塔は要らなくなったものだと解釈しました。送電線が消えただけでずいぶん空が広くなるものだと感心したのですが、五線紙にも似た送電線がなくなってしまうと、一抹の寂しさも覚えました。中央線から高台の23号鉄塔を見上がると、送電線が途切れていることが青空を背景にはっきり見えて面白いので、いつか写真を撮ろうと思っていたのですが・・・
⑥23号から先の鉄塔が立ち始めました(未確認)。
⑦送電線を巻き取ったのと逆のやり方で、送電線を張っていきます。とはいえ、最初の1本をどうやって張ったのか目撃しておらず、ニワトリ頭では皆目見当がつきません。
⑧工事は終わったと思ったのですが、今週半ばから何やらカンカンと金属音や人の声がマイク越しに聞こえてくるようになり、今日・・・!(冒頭の写真)


 4月16日。今にも雨が降ってきそうな空の下で、新しい送電線を張っています。それにしても、最初の1本をどうやって張ったのでしょう? 


 完成?した23号鉄塔(5月15日)。真新しい送電線が銀色に輝いています。以前より送電線の数が増えたような気がしたのですが、どうやら同じです。


プレアデス星団のような並びをしていますが・・・ほんとに凄い!


 今日は「仕事」で、深大寺に行ってきました(カメラはなし)。二人が歩いた境内を歩き(池を見下ろす渡り廊下は通行不可)、いつもの店で深大寺そばも食べてきました。鬼太郎茶屋は混んでいて寄れなかったけれど、布美枝がお土産に買ってもらった赤駒も、ちゃんとありました!(放送されるまでは気づかなかったのですが、たぶん昔からあったのでしょう・・・)


雲の艦隊

2010-05-14 23:08:30 | 自然&いきもの+ゾウのはな子


 季節外れの冷気が日本列島の上空に入ってきているため(今年何回目ですか・・・)、にわか雨が降るなど不安定な天気が恨めしい限りですが、昨日の空の素晴らしかったこと!
 その日のお昼過ぎ、冷たくそして強い向かい風にむかっ腹(『ゲゲゲの女房』の茂さんも意外なところで瞬間湯沸かし器になりますね)を立てながら自転車を漕ぎ漕ぎグループホームへ向かっていました。
 谷保天神の境内を通り抜けて畑が広がる田舎道にさしかかりました。平成22年の国立にも、このような風景がところどころ残っているのですが、今年はとうとうこの近所で田植えをする農家がなくなってしまったのか、水を張った畑が一枚もなく、いつもだったら姿を見せるシロサギもいなければ、カエルの声も聴こえてきません。草の生えた乾いた水田では、二羽のカルガモが「今年はなんか変だぞ」と、いぶかしげにうずくまっていました。
 この道を通るようになって三年目になります。三年前は、「このあたりもかなり様変わりしたけれど、まだまだ捨てたものではないな~」と思っていたのですが、たったの三年間で、驚くほど景色が変わってしまいました(一番心が痛むのは、年が変わるごとにカエルの声が小さくなっていったことです。今年は・・・)。

 幸いなことに、空の広さだけは昔のままです。国分寺崖線を下ると一気に視界が広がって、思わず深呼吸したくなるのですが、その日は青く晴れ渡った広い空にちぎれ雲がたくさん浮かんでいでいました。久しぶりに見る雲の大艦隊です。
 去年までだったら、リコーR 6 をいつも持ち歩いていたので雲の写真を撮ることができたのですが、黒い影が映るようになってから持ち歩いていません。惚れ惚れするような雲がたくさん浮かんでいるのに(しかもそのうち一つは、ブースカそっくりの怪獣です!)カメラを構えることができないなんて・・・。
「CX3(リコーのRシリーズの最新モデル)があれば・・・」と、つい思ってしまったのですが、本当に大事なのは写真に撮ることではないので、自転車を降りて千載一遇の景色を眺めつつ歩き始めました。
 雲の大艦隊は総勢何隻いたでしょう? 100や200では足らないかもしれません。一斉に空をゆく様子は圧巻のひと言! どの雲が旗艦なのだろう? 船体がもりもり盛りあがっているあの雲? それとも、先頭を切って走る俊敏そうなあの雲? 自分も多摩川まで追いかけて、河川敷に寝転がって一日中この空を眺めていられたらなあ・・・今度は是非とも休日に再会したいものです。


 ベッドの後ろの出窓に座ってこちらを窺うクルミさん。このカットは比較的可愛く撮れてますが、『リング』の「貞子」並みに怖い表情(瞳)も・・・。今は丸まって寝ていますが、つい先ほどまで部屋の中を飛び回っていました。夕方、自分が仮眠しているときも、「棚から物落とし」が久しぶりに激しかったです。


『タイタンの戦い』 ~巨大サソリと旅をする・・・

2010-05-13 12:00:00 | 映画&ドラマ


 昨夜は、『タイタンの戦い』の記事を殆ど書き終わった時点で文章を飛ばしてしまいました。今までの時間は何だったのでしょう? 本当に腹が立ちます。いや、それ以上に疲労がどっと押し寄せてきました。これ上雑巾頭を絞ったところで何も出てこないだろうから、ベッドに上がって寝てしまいました。
 一晩明けて、『タイタンの戦い』の感想を綴ろうと思うのですが、いつになく気力が湧いてきません。映画はかなり熱かったのに・・・。

 ギリシア神話の神々や魅力的な怪物たちが出てきた『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』。監督のクリス・コロンバスは、ADHD(注意欠陥/多動性障害)で難読症と診断された息子との対話の中から生まれた原作小説を難読症の娘に薦められて読み、デミゴッド(半神半人)の主人公が難読症(トム・クルーズもその一人らしい)に苦しんでいるという設定に惹かれ、難読症の子供たちを力づけてあげたいとの想いから映画化しようという気持ちになったそうです。完成した作品は、自身が監督した「ハリ・ポッター」シリーズの1&2作と同じ「少年の成長物語」でした。
 「X-MEN」シリーズの監督ブライアン・シンガーも、超能力者をスーパーヒーローとして描くのではなく、少数であるがゆえに普通ではないと差別される異形の者として描いていますが、コロンバスの視点はシンガーほど深くなく、『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』の肝心な部分が薄められてしまって、「醜いアヒルの子」と同じ話になってしまったのが残念です。でも、中学生になったばかりの頃に見たならば、「自分も、もしかしたらデミゴッドかもしれず、いつか白鳥になるんだ」と、大いに感動したかもしれません。結局は、ただのニワトリだったのですが・・・。

 『タイタンの戦い』の主人公のペルセウスには、「白鳥になりたい」という気持ちはさらさらありません。自分の出自を告げられたペルセウスは、神になることも英雄になることも断固拒否し、自分を育ててくれた両親と同じように人間(アヒル)として生きることを選択します。そこがオリジナルのペルセウス(ギリシア神話と、1981年に製作された『タイタンの戦い』のペルセウス)と全く異なる点です。1981年のペルセウスは、パーシー・ジャクソンのように悩むこともなく、自分がデミゴッドであることをむしろ誇りに感じていました。神々の力を借りなければ使命を果たすことができないことを知っているし、自分の欲望や野心を達成するためにその力を積極的に利用します。今回のペルセウス(サム・ワーシントン)は坊主頭からして異色ですが、意地でも神の力など借りるものかと、むきになるところに共感を覚えました
 1981年のペルセウスはアンドロメダ姫に一目惚れして、こともあろうに「隠れマント」を使って寝室に忍び込むストーカーまがいの行動に及びますし、怪物クジラ(特撮監督のレイ・ハリーハウゼンは、自身が生み出した怪物イオーと大ダコを合体させクラーケンを創造)を退治した後は晴れて姫と結ばれ国王となります。でも、2010年のペルセウスは、彼女の美しさや彼女のバックグラウンド(財産や地位)に見向きもせず、あっさり彼女のもとを立ち去るのです。20世紀には美徳ともされた数々の欲望に対して全く無関心である点が、21世紀の英雄の要件かもしれません。


男汁たっぷりなペルセウス(サム・ワーシントン)と、

それ故、出番のなくなったブーボー


 さて、オリジナルの『タイタンの戦い』も、ギリシア神話のペルセウスの冒険とは少々異なっていて、レイ・ハリーハウゼンが創り出したクリーチャーが縦横無尽に動き回るスペクタクル映画でした(人間くさいギリシア神話の神々をローレンス・オリヴィエ=ゼウス、マギー・スミス=女神テティス、ウルスラ・アンドレス=美の神アフロディーテなどが演じていますが、彼らの方が添え物で、ウルスラ・アンドレスに至っては単に立っているだけ! たいそうがっかりしたものです)。
 先に述べたように、2010年の『タイタンの戦い』は、ペルセウスに関しては全く異なっているのですが(ついでにいうと、1981年のペルセウスは間抜け面でした)、視覚効果を担当した特撮の神様=レイ・ハリーハウゼンに最大限の敬意を払っています。監督のルイ・リテリエ自身が、世界中の映画ファンや映画人を魅了したレイ・ハリーハウゼンの大ファンで、監督が決まる前に彼と会って色々な話を聞かせてもらっていたそうです。その意味で、全編が彼へのオマージュになっています。
 最新のCGXが使われていますが、ハリーハウゼンが動かしたクリーチャーたちと同じようなフリッカー(=ちらつき。ハリーハウゼンはストップ・アニメーションでひとコマずつ人形を動かしたので、実写と合成するとカクカクした動きが出る)をわざと加えるマニアックな演出までしています。ハリーハウゼンが独自に考えた蛇の胴体を持ち矢を射るメデューサや、巨大サソリが出てきたときは、座席から飛び上るほど喜びました。しかもこのメデューサ、ユマ・サーマンのメデューサより色っぽかった~♪

 至るところでハリーハウゼンに言及しながら、2010年のペガススは何と黒馬だったり、ルイ・リテリエらしさが(ペルセウスの改変同様)随所に見られる点が面白く、その中でも、『スター・ウォーズ』のR2D2&C3POに相当するコメディリーフとして登場したロボットオウムのブーポー(知恵の象徴として自分の肩に止まっているオウムをペルセウスの元へやるようゼウスから命じられた女神アテネが、そんなことはできないと憤慨して、鍛冶の神ヘファイストスに造らせた機械仕掛けのオウム)が、2010年度版では「こんなものは役に立たない」とガラクタ箱に入っているあたりがとても可笑しくて、憤慨した人もいるかもしれませんが、「ルイ・リテリエはビーボーのことが大好きなのだ」と思ったものです。
 双頭の魔犬(ギリシア神話に登場する魔犬ケルベロスは三つ首ですが、頭が三つあるとうるさいとしてハリーハウゼンが双頭に変えた)や巨大禿鷹など、泣く泣く割愛されたクリーチャーがいる代わりに、怪鳥ハルピュアイをたくさん飛ばし、巨大サソリをさらにスケールアップさせるなど、ハリーハウゼンのファンにはたまらない一品に仕上げてくれました。
 こうなると、続編をぜひ作って、今回登場しなかった骸骨兵士や、ひとつ目の巨人サテュロスにも登場願いたいところ。帰宅後は、1981年の『タイタンの戦い』を見ずにはいられなかったのですが、21世紀になって、かつての子供たちがハリーハウゼンに恩返しをするときを迎えているのでしょう。そして新たな子供たちへ・・・リメイクとはそういう風にありたいものです。


 ハリーハウゼンのメデューサと1981年の『タイタンの戦い』。ペルセウスは間抜けだけど、めでたくオリジナルもブルーレイが発売されました!

『タイタンの戦い』公式HPは、 → ここをクリック


「いすみ鉄道」が、NHK「おはよう日本 首都圏」で取り上げられます!

2010-05-12 01:31:00 | 鉄道紀行&乗り物



 突然ですが、5月12日(水)朝7時45分(BS2で『ゲゲゲの女房』が始まる頃)、『 NHKおはよう日本 首都圏 』のコーナーで、存続の危機に面している千葉県の「いすみ鉄道」が取り上げられます。題して「“鉄道ファン”社長が挑む赤字線再生」。番組HPによれば・・・

「千葉県・房総半島を走る第3セクター運営の【いすみ鉄道】(大多喜町~いすみ市)。毎年1億円近い赤字を出し続け、来年上半期の決算次第では県が廃止を決める可能性も生まれている。その再生に乗り込んだのが、去年6月に公募で社長になった鳥塚亮さん。外資系航空会社でのキャリアを買われたが、実は筋金入りの“鉄道ファン”。愛する鉄道を生き残らせるため、昔から温めていた鉄道ファンならではのアイデアを次々に現場で投入しつつある。全国のローカル線が厳しい経営を迫られる中、その生き残りの可能性を探る “鉄道ファン社長”の奮闘を伝える」 

 
この春、「いすみ鉄道」に乗りに行ったときも、鳥塚社長は最前線?の国吉駅で陣頭指揮を取っていました。訓練費用の700万円を自己負担してもらうことを条件に運転士を募集したことが(採用された4名は40~50代の同世代のおじさん。この話を早く知っていたら、自分も応募していたかも?)ニュースになり、物議をかもしていますが、鳥塚さんが社長に就任してから「いすみ鉄道」は、持っている鉄道資産に付加価値を見出そうと、奮闘努力しています。
 正直言って、ここまで車社会が進み過疎化が拡大すれば、運賃だけで黒字を出すのは絶対不可能です。旧国鉄時代も黒字路線は数えるほどしかなく、JRに民営化されてからは、赤字路線は容赦なく廃止にするか、第3セクターなどに押しつけた上で、運賃以外のところで利益を上げる方式に変わっていきました。
 せこいところでは、駅弁販売を直営の子会社にやらせて従来の駅弁屋さんを締め出すとか、キオスクを発展させたコンビニで小銭を稼ぐとか・・・。さらには、駅構内をビル化してをテナントを募集し、「エキナカ」と銘打って「上がり」をごっそり頂くとか、本当は嫌っている「鉄道ファン」相手に限定グッズを大量に販売するなど、鳥塚さんも大会社のこうしたやり方を嘆いていました。車両の廃止までも「商売」にしているのだから、なかなかどうして・・・といったところですが、何といっても【SUICA】の成功が一番大きかったですね。500円のデポジット金だけでも一体いくらになるのでしょう?
 「いすみ鉄道」も、その意味では運賃収入以外のところで利益を生み出そうとしていますが、「この鉄道が好きだ」という思いと「だからなくしたくない」という思いが土台にあって、単なる儲け主義とは一線を画しています。全ては「いすみ鉄道」に乗りに来てもらうために・・・大原駅に国鉄時代に使用されていた発車ベルを設置したのも、そうした気持ちの表れでした。

 「ムーミン列車」はとてもよいアイデアだったと思います。はっきりいって、鳥塚さんの前の社長は、公募で選ばれて社長になったにもかかわらず千葉県知事選挙に出馬するため任期途中で仕事を放り出した大馬鹿者でした。今の「いすみ鉄道」を見れば、辞めて頂いて正解でしたが・・・。
 鳥塚さんは「社長ブログ」で、自分がしくじれば房総半島の地図から「いすみ鉄道」が消えるのだからその重さは計り知れない、と述べています。休日は殆どなく、毎日奔走しながら、それでも楽しいと、書いていました。「好き」と「楽しさ」がある限り、いすみ鉄道は走ってくれるでしょう。今回、訓練生として採用された方々が晴れて運転士となって菜の花レールの上を走る日が来ることを信じて、私もムーミン列車に乗りに行きます~♪


自分にとっても、スナフキンは大事な友人であり、憧れだった・・・


鉄馬!CB1100 ~空冷エンジンの誘惑

2010-05-11 03:12:50 | オートバイ春夏秋冬



 2007年のモーターショーで参考出品されてから3年を経て、空冷エンジン(燃焼室回りにオイルを循環させて冷却するので、80年代のGSX-R750のような油冷エンジンに近い?)であることを示すシリンダーフィンが何とも美しいCB1100が発売されました。
 発売から僅か一ヶ月半で予定台数(年間4000台)の7割以上を受注したそうですが、ニワトリさんの知人も販売を心待ちにしていた者の一人で、大型スクーターとNSR250を手放してCB1100を注文しました。何ヶ月後に乗れるのかまだわからないとのことですが、実物を見たら自分も欲しくなるかもしれません。今までは、400cc超のオートバイで欲しいモデルがなかったので(CB750FOURとRZV500だけは別格だったが・・・)、限定解除(昔はそう言いました)に挑む必要性を感じなかったのですが、CB1100なら乗ってみたい! 
 久しぶりに「鉄馬」という言葉が似合うオートバイです。直列四気筒のネイキッドモデルは珍しくありませんが、「ホンダが出した空冷直四オートバイ」というところが猫のマタタビ以上に購買欲を誘います。一念発起して、大型自動二輪にチャレンジする?


 2009年のモーターショーに出品されたプロトタイプ。4本の排気管が名車=CB400F(ヨンフォア)の排気管に似せた曲線を描いていました。ヨンフォアの排気管は本当に美しいけれど、CB1100はヨンフォアのレプリカではないのだから、生産モデルでも良いと思います。排気管にこだわるなら、初代ドリームCB750FOUR(K0)のような4本出しでしょう。排ガス規制をクリアして三年後あたりに登場してほしい~♪


 細かく刻まれた極薄(2mm)空冷フィンと、景色の写りこむシリンダーヘッド。眺めて良しの空冷エンジンだが、空冷であることに徹底的にこだわり、車の後ろについて走るようなシーンでも楽しいエンジンに仕上げたという・・・CB1100のコンセプトは「散歩」だそうだ。僕はそれを、鉄馬に乗って散歩に出かけるだけでなく、降りて散歩するためにも使ってほしいと解釈する。オートバイは自分の行動半径を広げるための愛馬なのだ!


 横顔もなかなか美しい。プロトタイプよりエンジンを立たせたのは正解。メーターパネルは往年のCBを思わせる深緑色。そこまでこだわるなら、各種警告灯も同じ配置にして欲しかった。特に、ウインカー・インジケーターは黄色でないと・・・。三色(赤&白&黒)あるカラーのうち、「白」が一番売れているらしいが、深いメタリックグリーン&メタリックオレンジも似合いそう! TYPEⅠよりハンドル位置の低いTYPEⅡも近々発売される。格好だけならTYPEⅡだけれど、乗りやすさではTYPEⅠかな?


 こうして見るとよくわかるけれど、細いリアタイヤとリッターバイクとは思えないコンパクトな車体が非常に魅力的。ところで昨日は、チョイ乗りだけど久しぶりにアオガエル君(Ninja250R)に乗りました。こちらもスペックにとらわれない素敵なオートバイです! 

 ひと走りしてエンジンを切った直後に聴くことのできる空冷エンジン特有の「チン」「チン」という金属音まで収められたCB1100のショートムービーは、 → ここをクリック