三十年ぶりのお買い物

2011-08-15 09:30:30 | 模型&おもちゃ


 三十年ぶりに月刊『GUN』誌を購入しました(立ち読みはときどきしていましたが)。藪さんの小説や漫画『ワイルド7』(実写版がそろそろ公開されますね)をむさぼるように読み、イーストウッド(S&W M29 リボルバー 6.5インチ・モデル 44マグナム)と、マックイーン(コルトM1911A1 オートマチック  45ACP)のガンさばきに痺れていた少年は、専門知識を身につけようと月刊『GUN』を隅から隅まで読んでいました。手に入れた発火式モデルガンの数も10を超えていましたが、今は一挺もありません・・・。家を建て直した際に全部置いていった筈ですが、天井裏を探せばもしかすると出てくる?

 70年代~80年代初頭の月刊『GUN』誌は最高の輝きを放っていました。イチロー、ターク、ジャックという三者三様のレポーターが大好きで、彼らが撮った写真と解説、そして射撃の腕前に惚れ惚れしたものです。今でもターク・タカノ氏が執筆されており、とても嬉しいです。その『GUN』最新号の横に、コクサイの発火式モデルガン、S&W M60チーフスペシャルを並べて、ジャック風に?写真を撮りました。モデルガンは、『GUN』を購入してから三週間後の昨日、アメ横のマルゴーという専門店で購入したものです。本物の38スペシャルカートリッジと比べると全長が足りないものの、リアルなフルメタルジャケットのダミーカートリッジと、ホローポイント風に先端に穴が開いている発火カートリッジが5発ずつ入っていました。

 最初に買うモデルガンは、チーフスペシャルに決めていました。『深夜プラス1』に登場するアメリカ人のボディガード、ハーヴェイ・ロヴェルが使っている銃だからです。
 ハーヴェイのチーフはスチールモデルのM36だと思うのですが、ABS製のモデルガンではメッキ処理を施しても鉄の輝きを身にまとわせることは難しく(紙やすりで磨きに磨いてから、ブルー処理をすると実銃のような輝きになるのですが、研磨の段階で消えてしまう刻印を再度打ち込まなければならず、私などではとても無理・・・)、絶賛された「ジュピター・フィニッシュ」というブルー処理を施されたタナカ製ガスガンのM36を間近に見たところ、私が満足する域には達していませんでした(このガスガンはカートリッジ式ではなく、弾が飛ぶことに興味のないニワトリさんには、外観が超リアルでなければ購入する意味はない)。
 当初の予定では、コクサイのM36をベースに研磨&ブルー処理をしたキャロムショットのM36を通信販売で買うつもりで、それを確認するためにわざわざ「マルゴー」まで足を運んだのですが、「やっぱり高価でもキャロムショットのM36を買うしかない」と決心したとき、ガラスケースの中でひときわ渋い銀色に輝いているコクサイM60に目がとまりました。
 M60は、錆などに強いステンレス製のチーフスペシャルです。手にとって見ると、かなりリアルでした。もちろんモデルガンのM60はM36と同じABS製ですが、シルバーメッキの方が本物に近い輝きを再現できるようです。気になるヒケも殆どありません。コクサイのトリガーアクションは、昔から本物と同じだと言われていて、かつて持っていた同社製のS&W M10 ミリタリー&ポリス 4インチを思い出しました。ダブルアクションで引き金をゆっくり絞ると、最後にスッと軽くなるあたりが(本物を撃ったことはないけれど)実にリアルでした。
 ハーヴェイのチーフとは違うにしても、木製風グリップ&グリップアダプターがついて1万6千円(値引きされている)はお買い得だと思いました。予備カートリッジ5発(小型のJフレームのチーフは通常のリボルバーより1発少ない5発)と、(まだ生産されているんですね!)7mmMGキャップをつけても1万9千円。キャロムショットのM36は3万2千500円もするので1万円以上お得だし、用意した金額のお釣りでマルシン製のM60ガスガン(実銃に弾を込めるのと同じ Xカートリッジ式のガスガン)が買えてしまいます。マルシンM60も手に入れたら、その昔イチローがレポートしてくれたすご腕探偵(刑事だったかも?)と同じM60の二挺使いになれますね~♪
(彼は、左右のヒップホルスターからM60を二挺引き抜くや、両腕を顔の位置で真っ直ぐ伸ばしたポジションから同時に発射する。チョウ・ユンファが映画で見せてくれる前の、本物二挺撃ちテクニックに痺れたものです)

 ギャビン・ライアルの小説『深夜プラス1』で、語り手でもある主人公のルイス・ケインから「5発しか撃てないな。なぜオートマチックを使わないのか?」問われたハーヴェイはこう答えます。
「相手に損害を与えるには38口径の弾が必要だ。38口径のオートマチックは(常に携帯するには)重く、かさばる(ので抜きにくい)。ジャム(装弾不良)を起こすこともあるしね。それに・・・相手が一度に五人以上かかってくると思うかい?」
 『蘇る金狼』ならぬ蘇ったニワトリさんの最初の愛銃が『深夜プラス1』に登場する S&Wのチーフスペシャルなら、次は当然・・・・・・ケインが友人から借りてきたという、あの銃しかありません!

 今日も暑い~、がんばっていきましょう 


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2 コメント

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Unknown (浪速の浪)
2011-08-18 08:38:14
モーゼルM712かな?
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正解です・・・ (Toshi)
2011-08-24 22:24:38
ケインが持ってきたのは、モーゼルC96 M1932。C96は、1896年に制式採用されたドイツの軍用拳銃ですが、何回かモデルチェンジされていて、1932年型はフルオートも撃てるマシンピストルです。

アメリカの輸入代理店が1932年モデルをM712というカタログナンバーで発売し、フルオートも撃てるピストルとしてかなり売れたそうで、そのためM712として知られています。
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