一念発起? ~今年の新聞記事から

2010-01-05 23:55:15 | 独り言&拾いもの

 新年を迎えて「今年こそは~」と、決意を新たにした物事がありますか? ニワトリさんには二つあったのですが、一つは早くも挫折しています。その一つとは、「腹筋&腕立て」。その昔200回ぐらいできたのですが、今では10回が限度・・・。30回から始めて一年間で100回まで持っていこうと考えたのですが、正月早々遊び疲れたせいもあって元日からさぼってしまい、今日までただの1回もしていません。

 もう一つは、新聞の切り抜き。ネコのクルミさんが時々貫通工事を試みる巨大段ボールを始めてとして、幾つもの段ボールの中に切り抜きが投げ込まれており(一応ジャンル分けしてるのもある)、これらを整理するのはもはや不可能に近い状態になってしまいました。そこで今年から、切ったらその場で貼ることにしたのです。
 スクラップブックは使い勝手が良さそうで意外と使いにくかったりするので、背幅6cmのA4リングファイルを買ってきて、切り抜きをコピー用紙に貼り付け二穴パンチで穴を開けてファイルすることにしました。一つの記事に対して紙一枚を原則として(後で分類することを考え、幾つも貼らない)、連載物は買い置きしてあるスクラップブックに貼ることにしました。

 今年一月一日、東京新聞の一面は「常識革命」という特集記事でした。第一回は、無報酬でホームレスの人々を治療している医師の話。「常識革命」というのは、戦後一貫して続いてきた五十五年体制、右肩上がりの経済、大量消費、米国一辺倒の外交といった「常識」が通じなくなってきたことがこの一年で明らかになったことから、そこに戻るのではなく、新しい価値観を見出そう(パラダイムシフト)という意味で使われています。
 第1回の「医療」(も崩壊しました)でいえば、今までの「難しい病気を先端医療で治す」から「救える命を救おう」に発想を転換させ、「医療弱者の救済」にこだわる医師を取材しました。
 第2回(三日)は「農業」。減反政策をやめ、飼料用の米「モミロマン」を大量に作ろうという試みを取り上げていました。「モミロマン」は農薬を殆ど使わないのに、収穫量は手間ひまかけた従来の米の2倍以上だといわれています。素人でも簡単に作れるので、都会で職を失った人が耕作放棄地で「モミロマン」を作るようになれば、自給率向上、放棄地の減少、雇用の創出と、一石三鳥の効果も期待できるとのこと。以後も「目からウロコ」の「常識革命」が披露され、なかなか面白い特集だと思いました。
 また、不定期に連載されている「へこたれない人々」や、今年から始まった「介け合い戦記」もなかなか読み応えがあり、自分もそこそこ頑張ろうという気持ちにさせてくれる、やはり「常識革命」なコラムです。

 5日の夕刊には、ショッキングな記事も載っていました。この10年間で635kmの鉄道が廃止されたというのです。僅か10年間で、東海道新幹線の東京~新大阪間を上回る鉄道が消えてしまいました。
 これまで鉄道事業は、地元自治体の合意を必要とする許可制でしたが、規制緩和の一環として鉄道事業法が2000年に改正され、地元の合意がなくても原則として一年前に国に届ければ路線を廃止することができるようになったために、廃止しやすくなったと指摘されています。高速道路の無料化が進めば、廃止に拍車がかかるとのことで、陰々滅々の気分になりました。
 でも、確かに、乗客は非常に少ないけれど、先日の「上毛電鉄」も「わたらせ渓谷鐡道」も頑張っていたじゃない! 負けるもんか(って何に?)と決意を新たに、これからも鉄道に乗ります! 話が少し逸れましたが、「その日に貼る」をいつまで続けられるかな?