驚き、桃の木、キラキラっとアートコンクール

2008-10-16 23:55:55 | 美術館&博物館など

ゆうぐれをとぶクワガタ


 【カウパレード 2008】に出品された「牛」を探し歩いている間に、工事中の仮囲いに印刷された絵画が目にとまった。三菱地所が所有する「丸の内パークビル」の工事現場だ。周囲を覆う仮囲いの白いパネルをキャンバスに見立てて、子供たちの描いたカラフルでユニークな絵がずらりと並べられている。展示されている絵には全て額縁がついているため、青空の下で開かれた展覧会のようにも思える。しばし「牛」のことを忘れて、絵に見入ってしまった。
 とりわけ、【ゆうぐれをとぶクワガタ】には驚かされた。クワガタの飛ぶ姿を丁寧に描いているだけでも驚きなのに、まわりの草花、木々、そして昆虫たちが、飛んでいるクワガタの目線で描かれ、そこに作者の細やかな神経と生きものたちへの愛情が感じられる。夕日を浴びて、クワガタの艶のある黒い身体が、きらきら輝く様子も素敵だ。
 ここに展示されている絵は、三菱地所が主宰する「キラキラっとアートコンクール」の第4&5回コンクールにおいて、優秀作品に選ばれたものだという。なるほど、どの絵も独創的で素晴らしかった。丸の内を訪れた際には(「カウパレード」が終わってもこちらは見られます)しばし立ち寄り、ご覧くださいませ~♪


                   

(右)工事現場の仮囲い用の白いパネルに、印刷された絵画がズラリと並んでいる。
(左)東京国際フォーラムでは、野菜の直売会やフリーマーケットが開催されていた。とてもいい雰囲気で、財布が空でなければ、蜂蜜とか買えたのに・・・。


                     

(左)【石垣と花しょうぶ】 去年、江戸城の天守台を見に行ったとき、「石垣はとてもカラフルで、そこだけ切り取ってもアートだ」と思った。なんて素敵な絵なの!
(右)【きりんのさんぽ】 このまま T シャツにプリントして歩きたい!


     
                       

(左)【夕日の中のアイちゃん】 「こんにちは、おかか~」と声をかけたくなりました。ほんと、やぎってこんな感じです。
(右)【ことり】 小鳥も可愛いけど、背景の色遣いに驚かされます。クレーもびっくり!


                   

(左)【いろいろなくわがたとかぶとむし】 昆虫図鑑を作ってほしい~♪
(右)【はなび】 制作年齢6才! 抽象美術の方々、負けずに頑張ってください!


 【稲光と恐竜】 これは・・・タッチといい、色遣いといい、モチーフといい、晩年のルドンです。原画を家に飾りたくなりました。


                   

(左)【さんま】 こちらは、まるで片岡鶴太郎画伯ですね。和筆を持たせたい~♪
(右)【闇の中の蝶】 蝶の見事なデザインといい、アンディ・ウォーホルのように格好いい!


                  

 「きらきらっとアートコンクール」公式HPを訪ねてみたら、第6回(2007年)の優秀作50品も掲載されていました。いよいよパワーアップされてきた感じです。その中から、【ねこ】(左)と、【進め!しょうにゅうどう探検隊】を紹介します~♪


 工事現場では確認できなかったのですが、最後に【帰ってきたジョン】(第5回優秀作品)を・・・情景を思い浮かべると涙が出そうな素敵な絵です。タッチも最高!


 「キラキラっとアートコンクール」公式HPは、  →ここをクリック

 公式HP上で、第1~7回までの全応募作品が閲覧できますよ~。11月より原画展も全国で開催されるそうです。素晴らしい芸術家たちに乾杯!