「わ鐡」冬の旅 ~一日いても飽きない?足尾駅

2008-10-26 05:52:52 | 鉄道紀行&乗り物

 蒸気が普通に走っていた頃の由緒正しい上りホームの木造駅舎。郵便ポストがいい~♪ (駅舎がいびつに見えますが、そうでなくて、右肩上がりの癖が・・・)


 反対側の下りホームの側線にうち捨てられた車両。貨物が盛んな頃は、これらの留置線でC12が待機していた。現在、留置線はこの1本しか残されていない。


 数分後にやってきた間藤行下り列車で、一駅戻って「足尾」で降りた。現在は二面二線の駅だが、かつては複数の留置線と貨物専用駅を持ち、銅山から運び出された鉱石を運ぶC12蒸気機関車の待機所になっていた。駅構内が広いせいか、空の青さがとても印象的だった。
 足尾駅と呼ばれてはいるけれど、「足尾」は足尾銅山そのものとは関係がない。一つ手前の通洞駅には、(先日ブログで書いたように)足尾銅山の通洞坑があり、町としても、そちらの方が賑やかだっただろう。また、足尾銅山の本山は間藤より一駅先にある貨物専用の「足尾銅山」駅なので、勘違いしないように。
(勘違いしていたのは自分だけど・・・間藤の先に今も残っている線路を伝っていけば、足尾銅山の遺構にたどり着く。内部見学はできないが、訪ねてみるつもり)




                   

 下り線用ホームと側線。一瞬、煙を吐きながら待機中のC12の姿が見えた。

                   

 上り線ホームの先にある貨物専用駅のホームと駅舎。こちらにも車両が放置?されているが(キハ3050と3570)、かなり前に線路も剥がされた感じ・・・。


                   

 広々とした駅構内を気ままにブラブラしていたら、人々が下りホームを駈けてゆくではないか・・・。何ごとかと思ったら、先ほど大間々駅の引込線に停まっていた「サロン・ド・わたらせ」号が、上りホームに入線してきた。お座敷列車は左右のペイントが異なっていて、特に右側面の黄色がド派手。牽引するのはDE10-1678号車。「わたらせ渓谷鐡道」はDE10形ディーゼル機関車を2両保有していて、もう1両の機関車がトロッコ列車「わたらせ渓谷」号を牽引している。


      

 海抜640mの足尾駅で過ごした40分の至福の時間・・・上り列車がゆっくりホームに滑りこんできた。これに乗って、お昼を食べにゆく~♪

 後から調べてわかったことだが、足尾駅からJR日光駅行きのバスが出ていて、日光東照宮や東武日光駅に行くために当駅を利用する人が多いらしい。午前中にトロッコ列車やお座敷列車に乗って、午後は日光観光して帰るツアーも組まれているとか。現在、北海道で試験走行中のDMV(線路も走れるバス)を走らせて、JR日光駅と連絡する計画もあるそうだが、実現すれば素晴らしいと思う。