自分でも驚くほど、平熱のような冷静さがある。
こんなにクラクションを聞くこともない。

そんな街中を歩く。
灼熱のヤンゴン。
これでも涼しいようで、夏は一体どんなだろうと思う。
犬や猫がウロウロしていて、狂犬病の恐れもあるからモチロン近づかない、近づけない、近づいて来ない。
寺院の犬達は近づいてくる。
寝てるこやつが可愛かった。

奥にはもっと寝てる。

寝てる。

そんな中に小さな子どもがいた。
青味がかったグリーンの服を着て、歩道と建物の塀の境に座って泥や砂で遊んでいる。
その前でお母さんが果物を売っている。
たまに、お母さんが振り返り、子どもは何かを見せて、お母さんは笑う。
売れ残ったオレンジを泥だらけになった手で食べてたけど、不思議と不潔さがない。
寝釈迦様のそばで、女の子達に出会った。
こっちを見てニコニコ、モジモジしてるからミンガラバー!って追いかけたら仲良くなった。
「コリアンのしてるカメのネックレスかわいいね。」
そう言って僕の胸に伸びてくる手は何か仕事をしてるんだと分かった。
そんな手だった。
「僕には息子がいます。ちょうど君達と同じ位の男の子が二人です。だから、君達がお土産を選んでもらえませんか?」
「いいのがあるよ!安いよ!」
寝釈迦様のそばには売店があって、そこで邪気払いのパチンコを選んでもらった。
「コリアン、また来てね!子ども達にも合わせてね!」
ザラついた手で僕の手を握って通訳のリンナイさんに真剣に話してた。
「分かりました。その時はいつか来るね、きっと。それでね、僕はコリアンじゃないよ。日本人なんですよ。」
と伝えた。

大きな目的の仕入れも出来たし、工場への案内もしてもらえた。
僕たちはラッキーだった。


大学教授とのパイプも作れた。
飛込み営業で。(笑)
僕たちに狙われたら逃げられまい?
一時間、リンナイさんはよく頑張ってくれたと思う。
どうもありがとう。
明日、お礼をしなくちゃ。

ヤンゴン大学。
ここは、オバマ大統領がスピーチをしたことで有名。
「タイムさんもいつかスピーチをするといいですね。」
「タイラだけどね。」

この構内の道路上で、1988年に学生がたくさん殺された。

ヤンゴン川をお見せしたい。
リンナイさんとアウンさんはそう言って僕らを川まで案内する。
そこでは乳幼児を抱えたお母さんが暮らしてた。
ベンチに毛布で屋根をかけ、そこで暮らしてる。
それでも物乞いなんかしない。
果物を売っている。
川の照り返しと、40度近い気温がきついぜよ!

僕は真剣さが欠けていたと思う。
そんなことばかり今は思う。
仕方ないね、そう考え始めたんだから。
広州で千葉さんに会い、街並みを見て、ミャンマーで子ども達に会い、常識に疑問を敢えて持つことで、僕は強くなりました。少しだけね。
圧倒されてたけれど、今は文句を言いながら道に寝てる人を現地の人のようにまたいで通ることができる。
「ミンガラバー カミャ!」
「あーむにゃむにゃ、ミンガラバー。」
何も差はない。
だって、何も差がない。
むしろ、彼等はちゃんと生きている。
僕より、ちゃんと、生きている。
広告という仕事をしてきた。
でも、それは勝敗をつける為の手助けに過ぎない。
真剣さが足りなかった。
先の先の先理論。
それはきっと、もっと手前の話かもね。
それでも、これよりマトモな話を知らないから、仕事の講演はバンバン行くもんね!
呼んでください。
儲ければいい。
自分に負けないように。
呼んでくれた人が儲かるように、僕は話す。
少し、分かった気がするから、いつもそれを話してる。
スコップ団の講演とは違います。
出来れば少ない人数がいいのです。
お茶でも飲みながら、目的と現状をゆっくり考える。
それが僕の今の仕事です。
彼らも大きくなったら大人になる。
僕は大きくなって、なんちゃってな大人になった。
だから僕は、もっと意思を発しようと思う。
これまでも発してきた。
これからは気にせずに、発しようと思う。
何かを恐れていたのではない。
でも、あまりにくだらないことで足を引っ張ろうとする人々で溢れています。
とにかく、僕らは暇なんだ。
世界は驚くほど、みんな本気で過ごしてる。
もちろん、それが全てじゃねぇことなんて知ってっから。
早く本気だけの世界になればいい。
早く本気だけの世界に。
それだけで、全てある程度まで行くんじゃない?
無邪気だった僕は長い休みに入り、そしてそんな僕の中での時代は、もう一度終わりにしよう。
本格的に、長い休みに入る。
無邪気サヨナラ。
本気で行こう。
そんなことを、バーでサダポンと話していたよ。
あと3日。
頑張ろう、カンパイ!
こんなにクラクションを聞くこともない。

そんな街中を歩く。
灼熱のヤンゴン。
これでも涼しいようで、夏は一体どんなだろうと思う。
犬や猫がウロウロしていて、狂犬病の恐れもあるからモチロン近づかない、近づけない、近づいて来ない。
寺院の犬達は近づいてくる。
寝てるこやつが可愛かった。

奥にはもっと寝てる。

寝てる。

そんな中に小さな子どもがいた。
青味がかったグリーンの服を着て、歩道と建物の塀の境に座って泥や砂で遊んでいる。
その前でお母さんが果物を売っている。
たまに、お母さんが振り返り、子どもは何かを見せて、お母さんは笑う。
売れ残ったオレンジを泥だらけになった手で食べてたけど、不思議と不潔さがない。
寝釈迦様のそばで、女の子達に出会った。
こっちを見てニコニコ、モジモジしてるからミンガラバー!って追いかけたら仲良くなった。
「コリアンのしてるカメのネックレスかわいいね。」
そう言って僕の胸に伸びてくる手は何か仕事をしてるんだと分かった。
そんな手だった。
「僕には息子がいます。ちょうど君達と同じ位の男の子が二人です。だから、君達がお土産を選んでもらえませんか?」
「いいのがあるよ!安いよ!」
寝釈迦様のそばには売店があって、そこで邪気払いのパチンコを選んでもらった。
「コリアン、また来てね!子ども達にも合わせてね!」
ザラついた手で僕の手を握って通訳のリンナイさんに真剣に話してた。
「分かりました。その時はいつか来るね、きっと。それでね、僕はコリアンじゃないよ。日本人なんですよ。」
と伝えた。

大きな目的の仕入れも出来たし、工場への案内もしてもらえた。
僕たちはラッキーだった。


大学教授とのパイプも作れた。
飛込み営業で。(笑)
僕たちに狙われたら逃げられまい?
一時間、リンナイさんはよく頑張ってくれたと思う。
どうもありがとう。
明日、お礼をしなくちゃ。

ヤンゴン大学。
ここは、オバマ大統領がスピーチをしたことで有名。
「タイムさんもいつかスピーチをするといいですね。」
「タイラだけどね。」

この構内の道路上で、1988年に学生がたくさん殺された。

ヤンゴン川をお見せしたい。
リンナイさんとアウンさんはそう言って僕らを川まで案内する。
そこでは乳幼児を抱えたお母さんが暮らしてた。
ベンチに毛布で屋根をかけ、そこで暮らしてる。
それでも物乞いなんかしない。
果物を売っている。
川の照り返しと、40度近い気温がきついぜよ!

僕は真剣さが欠けていたと思う。
そんなことばかり今は思う。
仕方ないね、そう考え始めたんだから。
広州で千葉さんに会い、街並みを見て、ミャンマーで子ども達に会い、常識に疑問を敢えて持つことで、僕は強くなりました。少しだけね。
圧倒されてたけれど、今は文句を言いながら道に寝てる人を現地の人のようにまたいで通ることができる。
「ミンガラバー カミャ!」
「あーむにゃむにゃ、ミンガラバー。」
何も差はない。
だって、何も差がない。
むしろ、彼等はちゃんと生きている。
僕より、ちゃんと、生きている。
広告という仕事をしてきた。
でも、それは勝敗をつける為の手助けに過ぎない。
真剣さが足りなかった。
先の先の先理論。
それはきっと、もっと手前の話かもね。
それでも、これよりマトモな話を知らないから、仕事の講演はバンバン行くもんね!
呼んでください。
儲ければいい。
自分に負けないように。
呼んでくれた人が儲かるように、僕は話す。
少し、分かった気がするから、いつもそれを話してる。
スコップ団の講演とは違います。
出来れば少ない人数がいいのです。
お茶でも飲みながら、目的と現状をゆっくり考える。
それが僕の今の仕事です。
彼らも大きくなったら大人になる。
僕は大きくなって、なんちゃってな大人になった。
だから僕は、もっと意思を発しようと思う。
これまでも発してきた。
これからは気にせずに、発しようと思う。
何かを恐れていたのではない。
でも、あまりにくだらないことで足を引っ張ろうとする人々で溢れています。
とにかく、僕らは暇なんだ。
世界は驚くほど、みんな本気で過ごしてる。
もちろん、それが全てじゃねぇことなんて知ってっから。
早く本気だけの世界になればいい。
早く本気だけの世界に。
それだけで、全てある程度まで行くんじゃない?
無邪気だった僕は長い休みに入り、そしてそんな僕の中での時代は、もう一度終わりにしよう。
本格的に、長い休みに入る。
無邪気サヨナラ。
本気で行こう。
そんなことを、バーでサダポンと話していたよ。
あと3日。
頑張ろう、カンパイ!
