田んぼには、たくさんのカブトエビが泳ぎ回っていました。そんなに久しぶりに見たわけではないのですが、なぜか懐かしい気がする生き物です。
少し前に撮り置きしてあった写真ですが、この頃よく話題に登っているので、話題に乗り遅れないうちに紹介することにします。
2007年6月20日 京都市西京区大原野
ずーっと以前は町中の田んぼでも、空き地の水溜まりでも普通に居たものです。今ではそういう空き地などはほとんど無くなったので、ただの水溜まりに現れるなんてことはたぶん見ることも無いでしょうが、まだいくつかの田んぼには毎年現れます。子供の頃は、この大昔の生き物の様な姿にとても興味を持ったものです。
姿はカブトガニに似ているようでもありますが分類上は甲殻類、ミジンコにとても近い生き物です。手っ取り早く言うと、ミジンコの殻を開いて平たくするとカブトエビになります。カブトガニのように歩行用の脚はなくて、鰓のような脚が並んでいるだけです。これの兜を取り除いて仰向けに泳がすとホウネンエビになります。日本には3種類居るらしいのですがどれも移入種で、もとから日本に棲んでいた生き物ではないようです。
見ていると、脚でドロを掻き上げてその中の餌を食べているようでした。
まるでジェット噴射でもしているように泥が後ろへ吹き出します。カブトエビが通ると、そのあたりは掻き上げたドロで水が濁ります。